2020年6月に東京・吉祥寺にオープンした『やっぱりステーキ』をみなさんはチェックしているだろうか? 大手ステーキチェーン店が苦戦を強いられる中、破竹の勢いで全国展開を繰り広げる『やっぱりステーキ』は、いま最も勢いのあるステーキ店であろう。
つい先日、初めて『やっぱりステーキ』を体験した私、P.K.サンジュンは、そのコスパの高さに痛く感動した。……と同時に「他のメニューも食べてみたい」という好奇心と「さてはやっぱりステーキだけがスゴイんじゃね?」という疑念が浮かんできた。ならば確かめる方法はただ1つ、他のメニューも食べてみるしかあるまい。
・コスパマジ最高
看板メニュー「やっぱりステーキ」がどれだけコスパが高いかはこちらの記事をご覧いただきたいが、ミスジと呼ばれる部位を使用している「やっぱりステーキ」は重量150グラム。これに食べ放題のスープ・サラダ・ライス付きで1000円だ。
特筆すべきは肉の柔らかさで、とにかくとにかく肉が柔らかい。高級なお肉と比較すれば肉の旨味に欠ける感は否めないが、それすら感じさせないほど肉の柔らかさは感動的。価格を考慮すればケチをつける方がヤボというものだろう。
「やっぱりステーキ」に感動した私は純粋に「他のメニューも食べてみたい」と思い、また一方で「やっぱりステーキだけがウマい説」を疑わずにはいられなかった。看板メニューだけがメチャメチャ優良で、残りのメニューはそうでもないなんてことはよくある話だ。
・他のメニューも美味しいのか確かめる
というわけで、やっぱりステーキ初体験から数日後、私は再び吉祥寺に降り立った。同店で「やっぱりステーキ」以外のメニュー、できれば高い肉を食べ「看板メニュー以外も美味しいのか?」そして「ステーキ店としての実力はどうなのか?」を見極める算段だ。
店員さんに1番高いメニューを聞いた結果、注文したのは「ブラックアンガスミスジステーキ225g(1880円)」と「ブラックアンガスサーロインステーキ300g(2580円)」の2品。グラム数を考えれば「やっぱりステーキ」よりやや割高な程度であるが、それでも同店の中では高い部類に入ることは間違いない。待つこと数分、ステーキが運ばれてきた。
まず「ブラックアンガスミスジステーキ」だが、こちらも「やっぱりステーキ」と同等か、それ以上に柔らかい。ぶ厚さを感じさせないほど肉にスッとナイフが入っていくから、やはりこの店最大のセールスポイントは「絶対的な肉の柔らかさ」なのだろう。
肉自体の味も「やっぱりステーキ」よりはやや旨味が濃い。脂肪分がほとんどないためインパクトには欠けるものの、柔らかくクセのない赤身肉は非常にウマかった。150グラム1000円と225グラム1880円の差を考えても、価格分のバリューは十分にある。
・どちらもとにかく柔らかい
続いての「ブラックアンガスサーロインステーキ」は、こちらも驚くほど柔らかい。一般的にサーロインステーキは筋の部分が硬い場合が多いが、こちらでは肉の部分はもちろんのこと、筋の部分でさえ最低限の力で切れてしまう。これにはちょっと驚いた。
味の方はと言うと、脂身がある分、脂肪のウマさが濃い……と思いきや、実際のところはそうでもない。もちろん脂肪のウマさはあるが、それもほんのりとしたもの。『やっぱりステーキ』は赤身肉と柔らかさとトコトン追及しているのか、一般的なサーロインステーキとはだいぶ違う印象だ。
・お値段以上、やっぱりステーキ
まとめに入ろう。価格を考えると、やはりコスパ的には「やっぱりステーキ」が最高だ。価格は違えど、どのメニューも食べ放題のスープ・サラダ・ライス付きなので、価格の差をひっくり返すのは難しい。
だがしかし、それぞれを単品としてみた場合、今回食べた2つのステーキにはそれぞれ値段以上の価値があったと思う。私が疑っていた「やっぱりステーキだけがウマい説」は見当ハズレもいいところで、おそらくどのメニューを食べても裏切られることはないハズだ。
というわけで、『やっぱりステーキ』は看板メニューだけがお得な店でないことが証明された。初回は「やっぱりステーキ」の圧倒的コスパに感動していただきたいが、それ以降は他のメニューに挑戦しても、きっと満足できることだろう。
参考リンク:やっぱりステーキ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.