マスクに悩むメガネっ子に朗報!? メガネに取り付ける「マスコット・シールド・デザイン」がかなりイイ感じ!

メガネっ子の皆さんは、マスクやフェイスシールドに日々わずらわしさを感じているはず。私(佐藤)もメガネっ子なので、その気持ち、痛いほどわかるぞ! 一言でいえば、マスクもフェイスシールドも邪魔くさい。メガネの邪魔になるんだよなあ。

そのわずらわしさを解消するフェイスシールドを発見したので紹介しよう。「マスコット・シールド・デザイン」(税込748円)は、メガネのツルにひっかけるマウスシールドだ。試しに使ったら、コレはなかなかいい感じ! 

・メガネの由々しき問題……

メガネとマスクの相性はあまりよくないと思う。寒い時期ならマスクにこもった息がメガネを曇らせる。それからマスクを外す時に、耳紐がメガネのツルにひっかかることもある。これがなかなかウザい!

フェイスシールドとメガネの相性もイマイチだ。そもそも2重にメガネをかけてるみたいに見えるし、シールドがメガネに当たると、猛烈に気分が悪い。メガネっ子はメガネがズレただけでイラっとするんだよ、マジで。

・メガネっ子の味方!?

これらの不満を解消してくれるのが、このマスコット・シールド・デザインだ。まさに、メガネのために作られたシールドといってイイ。口元を覆うタイプのポリプロピレン製のシールドで、メガネ・サングラスがないと使用できない商品である。

使い方はカンタン。商品の横にある切り込みに、メガネのツルを通すだけだ。

シールドを付けた状態でメガネをかけると……

お! いい感じ!!

視界は良好! シールドと口の間に適度な空間があるので、呼吸もしやすい。おまけにクリアタイプなので、口元が自然に見える。

タイプ違いのメガネに付けてもバッチリ使える!

上に持ち上げれば、ドリンクを飲むこともできる。けど! シールドを持ち上げすぎると、メガネも一緒に持ち上がってしまう

シールドを着けて何かを飲む時は、ストローを用意した方が良さそうだ。

マスクやフェイスシールドに悩むメガネっ子たちよ。この商品は君の助けになるかもしれないぞ。全国の東急ハンズで販売している(一部取り扱いのない店舗もあり)ようなので、見つけたらチェックして欲しい。withコロナ時代も快適なメガネライフを過ごそうぜ!

参考リンク:株式会社タイセイパック
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24



外出のかわりにリモート旅行はアリかナシか? 自宅にいながら旅気分の「おうちソクたび」やってみた!

新型コロナウイルス拡大防止のため、旅行控えムードが続いている。海外旅行はもちろん、国内移動も慎重にならざるを得ない状況で、GoToトラベル事業も振るわないようだ。

もともと旅行が好きで、歯がゆい思いの人もいるだろう。少しでも旅気分を味わえる方法はないか、と思ったときに「リモート旅行・オンライン旅行・バーチャル旅行」は選択肢に入るだろうか?

コロナ流行以前は現実の旅行を手配していた「ソクたび」が、リモート旅行のサービスを実施。「おうちソクたび」と名づけて、現地の銘菓や特産品を自宅に届けてくれる。今回、お試し版ともいえる「どこかのプチ旅気分」(税抜980円 / 販売終了)をやってみたので感想をお伝えしたい!

・「おうちソクたび」って?

「おうちソクたび」とは、簡単にいうとオンライン上のミステリーツアー。「城下町」「海」などのキーワードからコースを選んで申し込むと、現地から「旅が体験できる1箱」が届く。実際に行くわけではないのだが、「旅行当日」のような実施日があり、一定のあいだ募集を行う。

旅行当日までは、たびたびLINEが送られてくる。内容は「現地の天気」「現地で聞こえる音」など行き先のヒントになり、それでいてネタバレしない絶妙なもの。当日までの気分を盛り上げる演出になっている。

リアルでパッケージツアーを申し込むと、添乗員さんから「〇日前コール」や「挨拶コール」などの連絡が入ることがあるが、それと似ている。筆者には何度目かのLINEで、ざざん……ざざん……と波が打ち寄せる音が届いて、「海辺の街だー!!」とテンションが上がった。

・当日の流れ

旅行当日にはYouTubeで現地からライブ配信が行われる……のだが、ここでアクシデント発生! 実は商品が到着したのが配信開始の1時間前!! 間に合わないかとヒヤヒヤした。

ライブで見られなくてもYouTubeにアーカイブされるので後から見てもいいのだが、やはり臨場感には欠ける。商品は目的地の事業者から直接届くシステムのようで、筆者の自宅までは遠すぎたのかもしれない。

気を取り直して、届いたのは以下の商品。筆者は「プチ旅」だったのでポストインだが、正式版の場合は宅配便で届く。

お届けは愛媛県伊予市から!! ずいぶん遠くから来たなぁ。

1. 地元の銘菓らしい「恋しぐれ」
2. 地元カフェのお菓子らしい「下灘珈琲ビスコッティ」
3. 酵素風呂のもと
4. トゥクトゥク乗車券つきシーグラス?

以上4点だが、愛媛に行ったことがない筆者としては由来も名物もわからないので「これなぁに?」となる。

そこで同梱のパンフレットの出番だ。

まずは「旅のしおり」! 目的地は「双海(ふたみ)」という町で、実際に旅するとしたら……というモデルプランが示されている。ふむふむランチは鯛めしで、鱧(はも)の水揚げを見学するのね。

夕方に立ち寄る「芳我ベーカリー」の名物が「恋しぐれ」というお菓子。別添のガイドブックによると、ふたみシーサイド公園の「恋人岬」にちなんだ和菓子だそうだ。かつて地域に子どもが多かった時代には、小学校の給食パンも作っていたんだって。

同じくビスコッティは、『男はつらいよ』『HERO』のロケでも使われた「JR下灘駅」のコーヒースタンドから。フォトジェニックな駅で、全国からカメラマンが集まるのだそう。

海沿いぎりぎりに浮かぶようなホーム。ああ、見たことある!

酵素風呂のもとは「米ぬか酵素風呂 酵素まる」から。「店主のまりさんは人と人とをつなぐ人」とのことで、地元なら誰もが知る名物店長さんとみた。

来店した人がもらえるであろう店内マップが同封。これはいい! 旅先でもらったペーパーアイテムは、記念に持ち帰ったり、スクラップブックにする人も多いよね。通販で商品だけを受け取るなら不要なものだけれど、これぞ「旅気分」を盛り上げると思う。

最後に謎アイテム「トゥクトゥク乗車券」つきの「シーグラス」だけれど、ガイドブックを読んでわかった。

地元でマリンアイテムを売る雑貨屋「海アフロ POST」が、愛媛を湘南のようにしたいという夢を抱いてトゥクトゥクの運行を開始。商品を購入すると乗車できるのだとか。ちなみにシーグラスとは浜辺で拾えるガラス片のこと。めちゃめちゃローカルな話だな!

なお、今回ご紹介したのは「プチ旅」だが、レギュラーコースともいえる「海風ごちそう旅気分」(記事執筆時点の販売プランで6480円)では、「鱧しゃぶ」や「鯛めし」など、より多彩な特産品が楽しめるという。冷蔵便や冷凍便で届き、嫌いなものや避けてほしいもののリクエストも出せる。

・ライブ配信

当日、指定された時間にはライブ配信もある。瀬戸内の街からの中継だから、臨場感を出せるようベランダでスタンバイしてみた。暑〜い!

今回は「質問お返事コーナー!」と題したトークが中心で、屋外からの中継はほぼなかった。プロの映像ではないから、こなれていないところもあるが、ほのぼのと手作り感のある配信だ。例えるなら遠くの親戚の家とテレビ電話がつながっているような感覚。

一方で、オンライン旅行を提供する他社サービスの中には、本職のガイドが現地を案内したり、撮影・編集スタッフが動画を作るところもあるようだ。

事前に何度もリハーサルを行い、台本にもとづいて進行するなど、映像コンテンツとしても高品質になるはず。配信そのものに価値があり、それを見るために料金を払うというサービスモデルだ。

・リモート旅行の未来

今回の「おうちソクたび」、直前まで行き先がわからない “ミステリーツアー感覚” や、なにが届くか完全にお任せの商品内容、実際に旅行に行った場面をイメージできる「旅のしおり」など、ユニークで面白いアイディアが満載だった。

ただ有名な品を詰め合わせました、という無機質なものではなく、「実際に旅行したら立ち寄るだろう場所」「買うであろうお土産」が厳選されていて、背景に「ストーリー」があるのがいい!

予算との兼ね合いもあるだろうが、これで映像コンテンツの充実があれば、最強サービスになりそうな予感。ライブ中継ではなくても、「旅のしおり」に合わせてプロが案内した映像を編集し、1本の番組にするのはどうだろうか。現地の特産品+映像コンテンツが組み合わされば、リアル旅行のかわりにリモート旅行というのも「あり」になると思う。

プランは時期によって異なり、記事で紹介した「どこかのプチ旅気分」は販売終了。現在は内容がパワーアップした「どこかのお試し旅気分」(税込2980円)を販売中だ。

もともと「ソクたび」は、予算に合わせて1泊2日の旅をコーディネートしてくれる旅行手配サービス。出発前日に目的地がわかるというドキドキのツアーを手がけてきた。お客さんをびっくりさせる、喜ばせることは十八番といえる。現在は販売休止中だけれど、リアルな「ソクたび」も行ってみたいなぁ。発想力がきらりと光る新鮮な体験だった。リモート旅行、いかがだろうか?

参考リンク:おうちソクたび
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:おうちソクたび



【ガチ】深夜に聞こえた「助けてください」の声 → 救助に行って直面した、まさかの展開

非常事態というのは滅多に遭遇しないからこそ非常な事態なのですが、いざ直面してしまった時には平時以上に正確な対応が必要になるもの。滅多に無い機会に最高のパフォーマンスを求められるとか割と理不尽。

これに対し、「自分はやれる」的な自信を持ってる人は多いと思います。何を隠そう、筆者もそのたぐいでした。しかし、先日巻き込まれた非常事態でまさかの展開に。

詳しくは後述しますが、今回の件で重要な教訓を得ました。まず、緊急通報用の番号はスマホに登録しておいたほうがよさそう。そして、近所の表札に出ている名前を把握しておくことも、しないよりはいいと思います。

・深夜

事件が起きたのは8月のはじめ。時刻は午前2時から午前3時ごろ。激しい雨が降っていました。筆者が自宅で仕事をしていると、開けっ放しの窓の外から、何やら人の声に聞こえなくもない音が。

最初のうちは雨が金属製のものに当たって出る音だと思って、スルーしていました。しかし、その音はある程度一定の間隔をあけて聞こえてきます。

少し気になりだしたので、いったん作業を止めて窓辺へ。耳を澄ますと、どうやら女の人の声のよう。少し悲鳴じみて聞こえなくもないものの、そうでもない気もする……的な。熱帯に降るスコールじみた激しい雨で、よく聞き取れないのです。

その時点で筆者の下した判断は「雨音に紛れて近所で誰かが交尾している」というもの。筆者の住むエリアでは、夏の夜に土着のホモサピエンスたちによる交尾が、開放的環境下で行われがちなのです。

その後も声は聞こえ続けていましたが、無視して仕事に戻った筆者。そこから20分ほど経過したところで、それまで窓ガラスを激しく叩いた雨の音が弱まり、例の声がよりはっきり聞こえるように。

マジかよ、まだやってんのか? やれやれ、もう雨で声は消されないってのに……いや、この声の感じ……そういうのとは違うぞ。待てよ、何か言ってるのでは?

再び窓辺にて耳を澄ますと、女性の声で「助けてください」と言っているように聞こえます。最初は間違いかと思いましたが、5分ほど聞いて、間違いないと確信に至りました。

この時点で声の元に向かうつもりではありましたが、筆者の住むエリアは夜中の治安があまり良くありません。むしろ悪いほうです。助けを求める声で人をおびき寄せて襲う……的な罠の可能性もあります。

ということで、わが身に危険が降りかかる可能性を想定し、助けを求める声が聞こえることと、様子を見に行く旨をSNSに投稿。懐中電灯は持っていないので、動画撮影用のとても強力なライトをつけた、丈夫な一脚(脚が一本の三脚)などを装備。

周辺の路地は、わりと無計画に敷かれた感満載。まだ雨は少し降っており、街灯もろくに無いため視界は劣悪でしたが、ライトはつけず、周囲の人の気配を探りながら息を殺して声の出どころを探しました。

10分ほど近辺をウロウロして、ようやく声の出どころを特定。どんどん声が小さく、弱々しくなっていたおかげで、むしろ聞こえる範囲が絞られ、位置の特定に至りました。

どうやら筆者の住む建物と隣の家の間の、幅60センチ程度の細い路地の奥から聞こえていた模様。入ったことはありませんが、激しい雨が降ると、よく水があふれてドブ川みたいになる路地です。

また、隣の家と言っても結構な高低差があり、「お隣さん」的な感じはありません。筆者の住む部屋からは、その路地沿いの家は屋根しか見えず、住人の姿を見たこともなく、近いけど無縁なエリアです。

路地は完全に真っ暗で何も見えなかったので、ライトを点灯。奥を照らしてみると、人が倒れているのが見えました。救助を求めていた人で間違いなさそう。

・突然のド忘れ

路地の奥で倒れていたのは、かなり高齢の女性でした。いつからその状態だったのかは不明ですが、少なくとも筆者が最初に声に気づいた(その時は無視しましたが)時から40分ほどが経過しています。

全身泥まみれで、激しい雨にも曝されていた(というか、恐らく雨の間その路地はドブ川のようになっていた)というのもあるでしょう。相当に体力を消耗しているようでした。

助けを求めていたことからも明らかに意識はありますが、自力では起き上がれない様子。老婦人は筆者に何か言ったようでしたが、正直言葉になっておらず、声量も小さすぎて聞き取れませんでした。

骨折や流血の有無はわからず、しかも会話による意思疎通は微妙な感じ。素人判断で抱き起したりすることにリスクを感じたため「動かないように。救急車を呼びますから」とだけ告げてスマホを手にしました。

老婦人を安心させようと笑顔で頷いたりしながら、筆者が自信を持って素早くダイヤルした番号は

911

電話はすぐにつながり、聞こえてきたのは「This is SoftBank. The emergency number you have dialed can not be completed from……」という英語の録音ボイス。

端的に言うと「その番号じゃねぇぞ」という内容です。そういや日本の救急車って911じゃないよなと、ようやく気付きました。一旦通話を切り、スマホ上で再びダイヤルパッドを開きました。

そして「あれ、救急車って何番だっけ?」と。救急車の番号が全く思い出せないのです。普段ならそんなことは無いと思いますが、この時にはどうにも思い出せませんでした。

ヤバいぞこれは。思っている以上に平静さを失い、スペックダウンしているな……と。そういう自己診断はできるわりに、肝心の救急車の番号は出てこないのです。

ようやく助けに来たヤツが救急車の番号を思い出せないなど、絶望的にも程があるでしょう。こちらを見ている老婦人に状況を気取られないよう、「ちょっと電波が繋がらないので、広い所に出ますね」とごまかしつつ、路地から出る筆者。

少しどうすべきか考えてググればいいことに気づき、ようやく救急車を呼べました。想定外のタイムロスです。結果的にはそこまで一分一秒を争うような状況ではなかったのが幸いでした。

・近所でも名前を知らない

後は救急隊員を待つだけと思いきや、そうでもありませんでした。電話で現場の住所を伝えただけでは足りないようで、より詳細な場所を知らせる必要があったのです。

電話の向こうのスタッフは、恐らく名前入りの住宅地図的なものを見ているのでしょう。「そこは〇〇さんのお宅のそばですか?」といった感じで聞いてきました。しかし筆者は近所づきあいなど皆無。昨今では割とあることだと思うのですが、名前を知っている家など周辺に一軒もありません

上の階の住民が、よく煙草を下に投げ捨ててくる日本語の通じないアジア系外国人であることや、同じ建物のどこかに日本語の通じない東南アジア系外国人が住んでいること。そしてネオナチズムに傾倒している東欧系の青年グループがどこか近くに住んでいること。これが筆者の知るご近所の全てです。

この時には幸いにも、少し気力を取り戻しつつあった老婦人が、自分の名前を筆者に伝えることができました。そして、そばの家がその老婦人の家であることも判明したため、どうにかなりました。

しかし、もし要救助者が意識を失っていたら、周辺の表札を確認して回る必要が出たでしょう。最近では一軒家であっても表札を出さないケースがあるため、更なるタイムロスにつながる可能性も考えられます。

その後は少しして到着した救急隊員に後を託しましたが、落ち着いてからしみじみと思いました。もし救急車の番号をド忘れしたとか、自宅のそばで詳細な場所を伝えられなかったことで最悪の結果になったりしてたら、寝ざめが悪過ぎるよなと。

ということで、すぐにスマホの電話帳に119番を登録。近所づきあいをする気は皆無ですが、とりあえず近辺の表札に出ている名前くらいは覚えておくことにしました。

何かあった時のためというか、実際に「何か」があって実感しました。どんなに自信に満ちていても、いざとなると思うようにはいかないもよう。

皆さんも、緊急通報用の番号のスマホへの登録(割とガチで)と、近所の家の名前の把握(住居によっては不要かも)はしておいた方がいいんじゃないかなって。

Report&Illust:江川資具
Photo:RocketNews24.



【2コマ】ポジ美 21話目「ずるこみ」

漫画:TSUKURU

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【気分は文豪】本郷の老舗旅館『鳳明館森川別館』で「1泊2日の文豪缶詰プラン」を体験してきた!

売れっ子作家といえば思い浮かぶは「カンヅメ生活」。締め切りが迫ると、日々の喧騒から逃れて静かな旅館やホテルで原稿執筆に没頭する。そんな「カンヅメ生活」に憧れる人も多いのではないだろうか。

「でも自分は別に売れっ子でもないし、その前にプロの作家でもないし、今のご時世カンヅメ生活してる作家も多いわけじゃないし、別に、しなくっても……」といじけてる諸君に朗報! なんと! 東京都文京区本郷にある老舗旅館で、文豪缶詰体験ができるのだ!! 諸君の思いを胸に、筆者がカンヅメ体験してきたぞ!!

場所は本郷三丁目。築100年余りの登録有形文化財である鳳明館は、本館と別館2つをもつ老舗旅館だ。元々下宿屋だった本館が旅館に転業し、その後別館ができたという。今回、カンヅメ体験ができるのは森川別館。1泊2日のプラン。はたして、どこまで執筆に没頭できるだろうか。

鳳明館森川別館は、南北線東大前駅から徒歩5分。しかし私は本館と勘違いしていて丸ノ内線の本郷三丁目から歩いたため、徒歩13分だった。ちょっと坂があったりしたが、途中で本館と台町別館も見ることができたので逆にラッキーだった。

森川別館の佇まいは実に歴史を感じる。きっと実際に多くの作家が缶詰体験をしてきたのだろう。感慨深く玄関の前に来ると、大きな文字で「鳳明出版編集部 先生御一行様」と書いてある。そんな、先生って恥ずかしい……。

中に入るとデデンと趣のある渋い玄関ロビーが広がっている。雰囲気がたまらない。

照れていると、靴箱にも「千絵ノムラ先生」の文字が。ここまで来ると少し開き直るしかない。そう、私は作家先生なのだ!

編集部の皆さんが迎えてくれ、さっそく部屋に向かう。

うーん、廊下も実に趣があり、歴史を感じる。

私に用意されたのは一番奥の「はるな」という部屋だった。ここにも「千絵ノムラ先生」と札がある。ちょっと芸能人の楽屋感があるが、悪い気はしない。他の部屋には2名の名前が書いてある札もあった。2人で缶詰も面白そう。

さて、お邪魔しまーす。

おお、広い!!

どどーん!!

中に入るとそこは12畳の和室。もうすでに布団が敷いてあった。

それにしても広い。1人にはもったいない。寂しくならないだろうか……と不安を抱えていると、担当編集者の伊藤さんより説明が。事前に答えていた執筆目標や、担当編集者の厳しさレベル、差し入れにやめて欲しいものなどの確認をされる。いや、それにしても編集者さん、可愛いな。私が男だったらきっとウハウハだろう。

と、よこしまなことを考えていると、説明は終わり、伊藤さんは部屋を出て行った。

さっそく! 私は缶詰にならなければいけない。部屋にある大きな机でも十分だが、せっかくオプションでつけた文机があるので、これを利用しなければ! とまず机の配置を考える。しかしそこで大きな問題に行き着く。

コンセントが遠い……。

パソコンを使わなければ何の問題もないのだが、現代っ子の私には、電源が必須だ。むむむ。いや、まずWi-Fiをつなごう。しかしこれもなかなかうまくいかず、編集さんにSOSの電話をする。

すると編集の鈴木さんが高速で、延長コード2本とルーターを持ってきてくれた! これはかなり至れりつくせり! ちょっと悦に浸ってしまう。さすが私は作家先生。

しかし残念ながら、延長コードを2本繋いでも机には届かず、布団の近くに文机を移動する。iPhoneを充電し、パソコンも電源につなげ、いざ執筆! 私のこの日の目標はロケットニュースの記事作成と、別仕事の宣伝、それにブログの更新だ。

もくもくもく。

遮断された空間は確かに仕事が捗る。唯一の敵はネットサーフィンだ。ついつい用もないのにTwitterやらメールやらを見てしまう……。

すると!

リンリンリンリンリン♪

は! 電話だ! しかもかなり昭和を感じるベル音。そうだ、オプションで進捗コールを頼んでいたのだった。編集さんから喝を入れていただき、ネットを見てる場合じゃないことに気づいた私は、旅館自体も取材しなくては! と部屋の外を探検することにした。

築100年余りということで、レトロ好きな私にはたまらない空間が広がっていた。旅館は4階建で、私の部屋があるのは2階。部屋数はかなり多い。

そしてところどころに「進捗いかがですか?」の張り紙がある。

「はい、戻ります……」

一通りの探検を終え、部屋に戻ると18時30分。見張りを頼んだ時間である。そっと窓の外を覗く。

おお!

いるいるいる! 見張られている!!

いかにも「見張っています!」という体裁の伊藤さんと鈴木さんがいる!

面白い。可愛い。伊藤さんが双眼鏡を持って、鈴木さんが文字の書いた紙を持っている。そこには「窓からおでかけですか?」「原稿まだですか?」のメッセージが。思わず微笑みながら写真を撮る。癒されたところで、差し入れの時間まで執筆に勤しむ。差し入れは何だろう……。わくわく。

差し入れはなんとカツ丼だった! 私は「世界がもし終わるなら最後に何が食べたい?」という質問に必ずカツ丼と答えるほどの大好物だ。それに栄養ドリンクとお菓子つき。うん、バランスがいい。あっというまにカツ丼をたいらげて、ふたたび執筆。

さて、20時半になり早めのお風呂に入ることにした。1階にお風呂がある。お風呂は男女別で、女性はローマ風呂だった。

お風呂は素晴らしきタイル風呂。誰もいないので独り占めだった。ローマ風呂というだけあって、壁画やお風呂の形がローマっぽい。ちょっと熱めのお湯が抜群に気持ちよかった。

お風呂からあがり、ドライヤーを借りて部屋で乾かして、ふたたび執筆。しかしこの頃になると逆にワクワクしてきてしまった。修学旅行などで夜が近づくとワクワクしてしまう、あれだ。一人なのに何故ワクワクしてしまうのか。

しかし目標までまだまだなので、ここで一気に頑張らねばならない! ということで、ペースアップ!

もくもくもく。

ふぅ〜。記事を1本仕上げ、気づくと深夜0時を過ぎていた。

私は自分へのご褒美にと、持ち込んでいたビールを飲んで眠りについた。おやすみなさい……。

〜翌朝〜

リンリンリンリンリン♪

電話が鳴る。頼んでいた7時のモーニングコールだ。寝ぼけながら電話に出たが、その後また就寝。8時を過ぎるとまた電話が鳴り、どうやら朝ごはんが運ばれてきたのだが、寝てて気づかなかったのだ。あらためて運ばれた朝ごはんは……

わー! 豪華!!

まさに旅館の朝ごはんだ! いただきまーす♪

朝ごはんをいただき、着替えをして、帰る準備をする。朝も少し執筆できたらいいなと思っていたが、夜も遅かったのでできなかった。まあ、いいだろう。十分頑張った。

10時になりチェックアウトへ。他の先生方のチェックアウトも重なり、バタバタしていたのもあったせいか、進捗などは聞かれなかった。ここで最後の仕上がり確認があったらよかったな。

なにはともあれ、無事に文豪缶詰プランを終了! 老舗の旅館で文豪気分を味わうということは、非日常的で感慨深く、率直に楽しかった。

今度は鳳明館にプライベートで泊まりに来てみたい。素敵なレトロ建築がどんどんなくなっていく中、是非多くの人に足を運んで欲しいと思う。

編集の皆さん、鳳明館の女将さん、本当にお世話になりました!!

・今回の参加料金

宿泊料金(8000円)
進捗コール(無料)
文机(2000円)
担当編集チーム(3000円)
外から見張られている(1000円)
お膳朝食(1200円)
差し入れ(1000円)
合計金額:税込1万6200円

・今回参加したプランの詳細

文豪缶詰プラン特設サイト
場所 鳳明館 森川別館
住所 〒113-0033 東京都文京区本郷6-23-5

Report:千絵ノムラ
Photo:RocketNews24.



「ギリシャのビーチで吸い殻を拾ってみたら…こんなことになった!」

「地球は灰皿ではない」00
ギリシャはヨーロッパ諸国で喫煙率が最も高い国だそうです。(喫煙率は約40%、EU平均は約25%)

とある男性がビーチの吸い殻を拾い集め、その成果を撮影しました。

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会社から全社員解雇が通知された日に50℃の熱風が吹き荒れるアフリカの「アッサル湖」に1人でバスを貸し切って行った話

日本から約1万キロ離れたアフリカ北東部のジブチ共和国といえば、非公式ながら最高気温71.5度を記録した酷暑の地として知られている。どのくらいの暑さかというと、飛んでいる鳥が失神して落ちてくるほどの暑さだ。おそらく火の鳥でも「暑い」と言うだろう。

そんなジブチで最もメジャーな観光地がアッサル湖である。湖水は地球上で最も塩分濃度が高く、「パールソルト」と呼ばれる “まるで真珠のような塩” が採れる人気スポット……なのだが、実を言うと数年前の夏、私は現地のバスを1台貸し切ってアッサル湖へと向かっていた。

・地獄を味わった夏

ジブチ最後の思い出にアッサル湖でも行くか。そう決意したのは、数年前の夏。何があったのかと言うと、私はジブチ共和国内にある日本法人の施設内で働いていたのだが、会社がヤバ過ぎるトラブルを起こして、いきなり全社員の解雇 & 帰国が決定した。ウソだろ。

さらに同タイミングで、入学手続きを済ませていたフランス語学校から「暑すぎて生徒が集まりませんでした」と連絡があり、先払いしていた入学金約2万円分のジブチフランが返金されることに。帰国は翌日、手元に2万円分のジブチフラン……行くしかねえだろ、今からアッサル湖に。時刻は14時過ぎだった。

──たとえ地獄のような環境でも、仕事を頑張りながら語学もマスターする。高い志を持ってジブチ国際空港に降り立った数カ月前の自分に言ってやりたい。「ここはただの地獄だ」と。しかし、ジブチ最後の思い出に絶景を眺めれば「良い国だった」と思えるだろう。

・ジブチ市から約100キロ

アッサル湖は、ジブチ共和国の首都ジブチ市から約100キロ離れているため、車をチャーターする必要がある。ツアー会社で予約をするのがベターだが、昼間は暑くてどこも営業していない(ってか、営業しているのを見たことがない)し、「今から行く」と言ってもきっと無理。

ってことで、最初に通りかかったタクシーの運転手に「アッサル湖に行きたい」と伝えると「とりあえず乗れ」と言われた。かなりボロボロのタクシーだ。フロントガラスも割れている。スッゲー不安……だけど、アッサル湖に行きたいという思いが勝り、乗車。しかし。

走り出した瞬間に「俺が運転をするから道案内をよろしく」と運転手。いや待て、100キロ先の湖まで道案内なんてできるかよ。ってか知らねえよ……とは言えなかった。ボロ車で市内を走るドライバーが、アッサル湖までの道順を知らないのも当然だと思ったからだ。

とはいえ、野生の勘を頼りに走り続けるタクシーに乗っていても目的地には到着しないだろう。そんな時、運転手は休憩中のバスを発見し「アッサル湖まで行く道を聞いてくる」と言ってバスの元へ。数分後、すべての事情を把握したバスの運転手が近づいてきて……

2万円だな。バスに乗れ」と頼もしい一言。マジかよ。とりあえず、ありったけの小銭をタクシードライバーに渡してバスに乗り換えた。どうやらバスの運転手、2万円でテンションが上がっているらしい。よし、オレンジ色のド派手なバスを貸し切って、100キロ先のアッサル湖へ!

・荒れ果てた道

ボンッボンッとバウンドしながら、地獄のような一本道を走っていく。陽気な音楽に合わせてパッパーッと鳴らすクラクション……もしかして、これも2万円の効果なのだろうか。テンションの上がり方が尋常ではない。

・激しい熱風

見渡す限り広がる赤茶けた大地。換気をするために窓をほんの少し開けたら、激しい熱風が車内に吹き荒れた。すぐに窓を閉めた。

途中、路肩にバスをとめて運転手と仲間たちは食事休憩。彼らはトウモロコシのようなものを勢いよく口に運んでいた。運転手曰く、もう少しでアッサル湖に到着するらしい。だったら、なぜ今トウモロコシ。まあでも、いよいよ念願のアッサル湖だ。

休憩を終えて再び走り出すと、ひたすら延びる一本道の先に、湖に浮かぶ丸い島が見えた。運転手が笑顔で振り返り「あれを見ろ!」と言う。雄叫びを上げて踊りだす仲間たち。しかし待ってくれ。あれは……

グベ湖だ。

ジブチ市から見て、アッサル湖の手前にあるのがグベ湖である。つまり、アッサル湖はもう少し先。全員で地図を確認したら、ほんの少し手前で曲がっていたことがわかった。運転手は「グベ湖もアッサル湖も同じだから帰ろう」と言うが、そんなわけはない。ここまで来たのに引き返せるかよ。

・アッサル湖

そんなこんなで、グベ湖から約30分……とうとう、とうとう着いたぞ。ここがアフリカ大陸最低標高地点、海抜マイナス153mにあるアッサル湖だ。塩の結晶に覆われている湖は、まるで降り積もった雪のよう。約50度の熱風が吹きつけている世界とは思えない。

ただ、グベ湖を見て1度歓声を上げたからなのか、アッサル湖に着いた時は意外とみんな冷静だった。とはいえ、想像以上の絶景を心の底から堪能することができて達成感はMAXだ。ちなみに、ここで採れる塩は、ラクダのキャラバンでエチオピアまで運ばれるらしい。

そしてやはり、自然の神秘を堪能していたら、ジブチでの生活も悪くなかったと思えた。その後、お土産の塩を買って、19時過ぎに社員寮に帰宅。良い1日だった……。

さて、そのままジブチ最終日の打ち上げに参加……したのだが、アッサル湖に行ってきた話は早々に終了し、話題はほとんど会社のグチであった。まあ、そうなりますよね。あの夏は間違いなく地獄だった。

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.



【ポケモンGO】「やり直しのやり直しフェス」を3時間ガチった結果…

やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな! 色違いポケモンは捕れているかな? お兄さんは何だかんだ結構調子がイイヨ!! 色違いゲノセクトも1匹捕れたし、色違いダンゴロも2匹ゲット! ただ、問題は超絶レアなあいつ……そう、色違いアンノーンだ。

2020年8月23日(日曜日)に開催された『やり直しのやり直しフェス』でお兄さんが狙っていたのはズバリ、色違いアンノーンのOだけ──。最後の最後のチャンスに全てを賭けて、3時間フルパワーでガチってみたのでご報告しよう

・勝利の条件

GOフェス本番でお兄さんは、色違いクイタランも色違いアンノーンもゲット出来なかった。だがしかし、交換で何とか色違いクイタランと色違いアンノーンのGをゲットし、残すは色違いアンノーンのOのみ。色違いアンノーンのOさえゲット出来れば、その時点でお兄さんの勝利は確定する。

しかも、お兄さんには尚さら気合いが入る理由があった。実は1発目の「やり直しフェス」にはほぼ参加できず、ゲットしたのはわずかに色違いブーバー1匹。3時間がっつり参加したポケモンGOトレーナーが「〇〇ゲット~!」なんてSNSに書き込んでいる様子を、血の涙を流しながら眺めていたのだ。

俺の夏は……俺のGOフェスはまだ終わっちゃいない。そうさ、色違いブーバーだけで終わってたまるかよ……! というわけでお兄さんは、まあまあの雨が降る都内の某公園に繰り出し、3時間フルパワーで『やり直しのやり直しフェス』に挑んできた。色違いアンノーンのOが出た時点で俺の勝ちだ。

・3時間フルパワー

まず1時間目の「ほのおタイム」だが、ハッキリ言ってココが1番アツい。色違いクイタランは当然として、色違いアローラガラガラ、色違いヒトカゲ……などなど、レアな色違いがひしめいている。華麗なスタートダッシュを決めるんや! イベント開始30分後、ようやく出た色違いはなんと……!!

ブーバー。

お前かい!!!!!!!!

誰が「色違いブーバーと2週連続でこんにちは」すると思うだろうか? いや、ブーバーが嫌いなワケではない。ピンクも悪くないと思う。でも今日はお前じゃないんだ……! というか、先週も会ったじゃん……!! むしろ先週はお前にしか会わなかったじゃん……!

予期せぬ色違いブーバーの出現で完全にペースが狂わされたのか、その後も「デルビル」「コイキング」「ミズゴロウ」「ヒンバス」……と、パッとしない色違いが続く。だが、色違いアンノーンのOさえ出せば俺の勝ち──。最後の1秒まで逆転のチャンスはある。

・色違い自体は出るけど

その後、爆湧きするロゼリアとやっつけ、おこう湧きする “お前じゃないポケモン” ウソッキーを粛々とゲットし続け、たまに湧くアンノーンをフルパワーでタップした。結果……。

無念のタイムアップ。

3時間で約450匹のポケモンを捕獲し、結果的に出た色違いは「ブーバー」「デルビル」「コイキング」「ミズゴロウ」「ヒンバス」の5匹。俺の『やり直しのやり直しフェス』が、俺の夏が本当に終わった──。

・原田、大勝利

ちなみに、家でコツコツと『やり直しのやり直しフェス』の励んでいた原田は「ポニータ(2匹)」「メノクラゲ」「アンノーンG」の合計4匹。同じくポケストップのない家から参戦した亀沢は「アチャモ」「ミズゴロウ」「ピッピ」の合計3匹でフィニッシュした。原田、大勝利である。


というわけで、個人的には不発で終わった『やり直しのやり直しフェス』であったが、忘れ物はいずれ取り返すことにしよう。ブーバーに全てを狂わされたぜ……! みんなもブーバーを舐めたらヤケドするから気を付けような!! それではトレーナー諸君の健闘を祈る!

参考リンク:ポケモンGO公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.



ローソン、ファミマ、セブンの「豚角煮」を食べ比べてみたら最強の肉発見! コラーゲンたっぷりで激ウマだったのがコレだ!!

ほろほろと口の中でトロける豚角煮。染みだすタレの味がまた格別だ。私(中澤)は、豚の頭で角煮を作ってみるくらいの角煮好きである。でも、長時間コトコト煮込まなければならないのが玉にきず。思い立ったらすぐ食べたい!

そんな時に役立つのがコンビニに売っている豚角煮のお惣菜パック。なんとこれ、レンチン1分20秒(500wの場合)で豚角煮が食べられてしまう

ヤダ便利! 玄関開けたら2分で角煮の時代だ。しかも、驚くべきことに大手3社どのコンビニにも売っている。そこで気になった。ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンで1番ウマイ豚角煮はどれなのか……!!

・価格

さっそく、購入してみると、1番安かったのはファミリーマート「じっくり煮込んだ豚角煮」で税込321円。逆に、セブンイレブン「金の豚角煮」は最も高い税込388円だ。ローソン「豚角煮」はファミマ寄りの価格で税込328円である。

ローソン、ファミマ対セブンの構図が早くも出来上がっている気がした。セブンの勝負どころは、1つだけ抜けているこの価格を納得させられる横綱相撲が取れるかどうかにある。対してローソン、ファミマはセブン相手にどこまでやれるかが勝負どころだが……はたして

・注意事項

と、食べ比べる前に、レンチンについて、どの袋にも同じ注意事項が書かれているため触れておきたい。それは電子レンジにいれる際の袋の置き方についてだ。レンチンする際は……

必ず袋を立てて電子レンジの中心に置こう。ちなみに、封は閉じたままで大丈夫。レンチン直後は袋が膨らんでいるが、すぐに蒸気口から湯気が逃げるので袋の端を素手で持って開けることができるぞ。というわけで、それぞれの角煮を皿に開けてみた。

・ローソン

見たところ、肉厚さではローソンとセブンイレブンが競っている。価格的な王者セブンは当然として、60円安いローソンにここまでゴロリとした肉が入っているのは天晴だ。まずはローソンを食べてみると……

肉から甘めのタレが染み出し、ホロホロと溶けるようだ。さすがは、袋の中でつけられていただけあり、芯までタレが染みた角煮は十分すぎるほどに熟成されていると言って良いだろう。

タレの味はかなり濃厚で甘みが強め。あんかけくらいトロみもあり、非常によく絡むのでより甘く感じる。この甘さがローソンの特徴と言えそうだ。

・ファミリーマート

続いて、ファミリーマートを食べてみよう。ファミマの角煮は他の2種に比べて肉が薄め。しかし、個人的に注目しているのは、封を開けた瞬間、しょうがの匂いが漂ってきたこと

そう、ファミマの角煮のタレには唯一、しょうがが入っている。食べてみたところ、やはり、しょうがはかなり良い仕事をしていた。

甘みをスッと流すタレの味はローソンにはない爽やかさがある。タレの粘度が低くサラサラ系なところもスッキリした味わいでグッド。軽めに食べたい人にとってはローソンよりもこちらかもしれない。角煮でもシバくかという気分の時には最適である。

・追い詰められたセブンイレブン

肉のローソン、タレのファミリーマート。角煮における、活路2つはすでにおさえられたと言っても過言ではない。というか事実、これに価格分の満足感を与えるならどういう部分で差をつければいいのだろうか。レフェリーとして端から見ている私ですら想像がつかない。絶対絶命である。

だが、王者「金の豚角煮」は動かない。その表情には悲愴な決意を表すようにタレがにじむ。受けて立つというのか? ならば私も止めはすまい。ひと思いに食べてみた結果……

こ、この肉は……!

脂と身のバランスが最高だ!!

噛むとトロけるコラーゲン。しかし、決して脂だけではなく、ホロホロとした肉の食感も混じり、バラ肉の旨みが口の中で弾ける。豚さんや! 豚さんパラダイスやァァァアアア!!

タレの味は若干薄めの甘口なのだが、それが豚の旨みをさらに強く意識させるのかもしれない。このバランスの良さはさすが王者。60円高いことにも納得である

・群雄割拠

見事、背水の陣を切り抜けたセブンイレブン。「金の豚角煮」はまごうことなきコンビニ角煮界の王者と言える。しかし、正直、ここまで個性豊かな激闘になるとは思ってもみなかった。3社とも天晴なり。角煮好きはぜひ1度群雄割拠のコンビニ角煮の味を確認してみてくれ!

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.



【危険】ファミマに行ったら…エナジードリンクが酒になっていた / 魔剤を超えた魔剤『キーバ エナジーウォッカ』のヤバさについて

エンナァジイイイィィィッッ! みんなエナってるか? 久しぶりだな。エナジードリンクをこよなく愛する男、エナジーマンだ!! さっそくだけど聞いてくれ。少し前に俺、近所のファミマに行ったんだよ。ファミマ。そしたら……

エナドリが酒になっていた。

何を言っているのか分からねぇと思うが、俺も何をされたのか分からなかった。ファミマの酒コーナーになぜかエナドリが置いてあって、てっきり店員のミスかと思ったら、でもそれはれっきとした酒で……とうとう俺の頭はおかしくなってしまったのだろうか?

・ファミマ事変

ありのまま少し前にあったことを話すぜ。俺はファミマに行ってエナドリのコーナーをチェックしていた。特に変わったことはないことを確認した後、何気なく酒のコーナーに目を移したらエナドリがあった。何を言っているのか分からねぇと思うが、俺も何をされたのか分からなかった。

よく見てみると、そこにはこう書いてある。

『エナジーウォッカ』と。

・驚異の新人

どうやらこの飲料、日本のエナドリブランド「KIIVA(キーバ)」が2020年7月に発売した『キーバ エナジーウォッカ(税抜191円)』という新商品のようだ。エナジードリンクとウォッカの融合という神をも恐れぬ悪魔の所業……。やっちまってんな。完全にやっちまってんなコレは。

ポップで可愛いパッケージながら、超えてはならぬ一線をヌルっと超えてしまっていることは間違いないだろう。すでに震えが止まらないが、まずは恒例のエナジーサーチから行ってみたい。※説明しよう! エナジーサーチとは、エナジーマンが缶の裏の成分表示をただ眺めることである!!

・サーチ結果

エナエナ(ふむふむ)。アルコール5%ってのは意外と常識的な数字だな。12%とか言い出したらどうしようかと思ったぞ。原材料には当然ウォッカ、そして通常版にも含まれるガラナエキスがクレジットされている。他にはナイアシン、ビタミンB群等、エナドリ定番成分の姿も。ここまでは想定内だ。

ところが次の瞬間、俺はとんでもないことに気付いてしまう。マ、マジかよ……! コ、コイツ……!!

まさかのカフェインレス……!

・掟破り

そう、なんとこの『エナジーウォッカ』、エナドリの核とでも言うべきカフェインが一切含まれていないのである。アルギニンも一応入ってはいるものの、1本(350ml)当たり80.5mgとかなり控えめ。エナドリとしてのギリギリのラインと言えそうだ。

何だぁ? 見かけ倒しかぁ? 俺としたことが、『エナジーウォッカ』というネーミングに必要以上にビビッてしまったようだな。この程度なら恐るるに足らず! 勢いよくグラスに注ぐと、色は通常『キーバ』と同じく淡いピンク。

・エナジーテイスティン

あれ? 飲んでみるとなんだか『キーバ』より王道エナドリ感がある。『キーバ』ってもっとストロベリー系の甘酸っぱいフレーバーだった記憶があるけど、『エナジーウォッカ』はフルーティー寄りではあるものの、よりエナドリらしい味わいになっているのだ。

エナエナ(ふむふむ)、個人的にはこっちの方が好きかもーとグビグビ飲みまくる俺。しかしここで、ようやく大事なことを思い出した。ヤベぇ……そういえばこれウォッカやん。

・酒だった

そう、これこそ『エナジーウォッカ』最大にして最凶の魔性。ウォッカ独特のクセを抑えながら、同時に飲みなれた王道フレーバーに仕上げることで、あたかもそれが普通のエナドリかのようにグビグビと飲めてしまうのだ。このステータス異常は、普段エナドリを飲みなれた人ほど発生しやすいと思われる。

──誰だ!?

「エナドリだ……」

──むう、この味は……。よし入れ!

「うす(ニヤ……)」

──みたいな感じで、スルスル体内に入っていってしまう。なんて危険な代物なんだ……。もはやこれは超サイヤ人2、魔剤を超えた魔剤と言っても過言ではない。

・油断するべからず

カフェイン入ってないとか全然余裕っしょ(笑)などと言いながら飲んでいると、途中でいきなりガクンと膝に来るから気を付けた方がいいだろう。キミが飲んでいるのはただのエナジードリンクではない。『エナジーウォッカ』なのだ。努々(ゆめゆめ)忘れないでくれ……というワケで今日はここまで! また会おう。エンナァジイイイィィィッッ!!

参考リンク:KIIVA
Report:エナジーマン(あひるねこ)
Photo:RocketNews24.

★エナドリ関連の記事はこちら → シリーズ「エナジー検証」



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