これは「賢い」というべきか!? 韓国ダンキンドーナツのサブリミナル広告

これは「賢い」というべきか!? 韓国ダンキンドーナツのサブリミナル広告

皆さんは「サブリミナル効果」という言葉をご存知だろうか。これは人が認知できない領域(境界領域)で刺激を促す効果のあるものを指す。たとえばテレビや映画で、視覚的に認知できないスピードで映像・画像を表示したりすることを言う。

日本ではこの効果を使った広告が禁止されているのだが、このほど韓国でこれに類すると思われる広告キャンペーンが実施された。場所は路線バスの車内。車内のラジオからジングル(CM前に流れる短い音楽)が流れるとバスの車内がコーヒーの匂いで満たされるというものだ。これによって広告主の売り上げが急増したそうだ。

韓国・ソウルにはコーヒーチェーンがいくつも出店している。ドーナツチェーンの「ダンキンドーナツ」もおいしいコーヒーを提供しているのだが、そのことをほとんどの消費者が知らない。そこで同チェーンは、バスの利用者にターゲットを絞って、「音」と「匂い」を連動させた広告展開を行った。

特定の路線のバス車内に、空気清浄機のような見た目の噴霧器を用意。そしてラジオを流しながら、ダンキンドーナツのジングルが流れるとコーヒーの匂いが噴霧されるようにしたのである。つまり、音(ジングル)と匂い(コーヒー)を条件付けしたのだ。

バスの利用者が、この条件付けに気付いていたのかはわからないのだが、バス利用者が最寄の店舗を利用する割合は16パーセント上昇し、チェーン全体でコーヒーの売り上げが29パーセントも急増したという。

これは賢い広告というべきなのだろうか? もしも日本で同様の手法を用いたなら、問題になるような気もするのだが……。

参照元:DVICE(英語)


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