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外出が制限されることで、チャットツールと化していたマッチングアプリ。その界隈を根城としていた私(hirazi)にとっては手痛いダメージであった……。月額料金も安くないしな。
利用を休止すればいい話かもしれないが、義理人情にも似た精神で、私(hirazi)はアプリを利用し続けていた。当然のことながら、アプリ内でのコミュニケーションも通常時とは違う。そんな状況で、私なりに感じたことや学んだ教訓を3つ共有したいと思う。まず最初の教訓は……
教訓その1:楽な方向に流されないように注意するべし!
コロナ禍においては、リモート業務、自宅での過ごし方、マスクの欠品など、会話の切り口となる共通の話題探しには困らなかった。「仲良くなるカギは共通点探し」なんて言われるくらいだから、ある意味ではラク……かに思えたのだが、そうでもない。自粛ムード真っ只中にマッチングした女性からの返信にて、
「みんなコロナの話題ばかりで疲れました」
との声。考えてもみれば、今やコロナは全地球人共通の話題である。その分、同じ話題になりやすい。私もルーティン業務かのように、コロナに関連した話題に寄ってしまっていたかもしれない。
教訓その2:適度に増やすのはいいが広げすぎるな!
私の場合、自粛中は「どうせ会えないけどな……」との悲観的な気持ちのもとでアプリを利用していた。そのくせして、安くない月額料金をペイするために「いいね」しまくってしまう。ケンシロウの百裂拳の如く、承太郎のオラオラの如く、私の指先は動いていた。
大勢の相手と繋がることができて良いと思うかもしれないが、裏を返せば一人一人とのやり取りは希薄になってしまうということだ。会えないという現状も加わり、惰性的で適当なメールになりがちであった。
その結果、返信が無くなったり、返信しなくなったり……。私のLINE上には、やり取りが終わってしまった女性とのトークルームが墓標のように散乱している。
教訓その3:直接会えないからってメールだけに頼るな!
コロナのために、半年以上もメッセージだけを続けている女性がいる。直接会ったことはない。手前味噌で恐縮だが、私はライターと言う職業柄、一般的な男性と比べてメールは上手な方だろう。
そんなメール戦士である私は、半年の間に文章限定のチート級イケメンを作り上げてしまったのだ。ここまで来ると、実際とのギャップを恐れるがあまり、会うことが怖くなってしまった。
今になって思うが、直接会えないからといってメールに頼るのではなく、オンラインミーティングができるツールを活用するなどして、ありのままを知ってもらうべきだった。なお、私はその女性に対してバーチャルな存在で貫き通そうと考えている。
執筆:hirazi(ひらじ)
Photo:RocketNews24.