インドのレトルトカレーが375円だけど具ギュウギュウ! 本格インドカレーが手軽に味わえる「マザーズレシピ」

カレーの本場であるインド。そんなインドにもレトルトカレーがあることをご存知だろうか? いや、あってもおかしくはないと頭では理解できるんだけど、私(中澤)にとってインドカレーは、専門料理屋で食べるものでレトルトのイメージがなかったのである。

事実、インドカレーを標榜するレトルトはあっても、向こうの人が作り流通しているガチの製品に出会うことは日本では少ない。ゆえに、インド食材店でMade in Indiaのレトルトカレー「マザーズレシピ」と出会った時は衝撃であった。へー! こんなのあるんだ!!

・インド食材店『スター・インド・グローサリー』にて

マザーズレシピが置かれていたのは御徒町にあるインド食材店『スター・インド・グローサリー』。外観は食材店というより何かの事務所のような感じで、初見だと入っていいのかどうか分からないが、入店してみると中はインドの食料品スーパーみたいになっている

棚には調味料、お菓子、インスタント麺などが並んでおり、その中の一角にレトルトカレーコーナーがあった。趣味でレトルトカレーを追いかけている私(中澤)。その中の1つを手に取ると、「Manufactured and Exported by Desai Brothers Ltd.,1436,Kasba Peth,Pune – 411 011,India.」と書かれていた。

どうやら、インドの会社デサイ・ブラザーズが製造・流通しているもののようである。肉のカレーはなく、並んでいるのは野菜カレーばかり。ベジタリアンが多いというインドの食文化が感じられた。

・作り方などは日本と同じ

そして何よりも気になるのは味である。カレーの本場インドのレトルトってどんな味がするんだ? そこで最も商品が減っていた「ミックスベジタブルカレー(税込375円)」を購入してみた。

パッケージは日本とほぼ同じで厚紙の箱の中にレトルトパウチが入った形状。電子レンジで調理できることや、湯煎の時間が3分であることなども変わらない

・中身に衝撃

さっそく湯煎し、封を開けると、漂うエスニックなカレーの香り。匂いはとりあえず本格的である。あらかじめ炊いておいた白ご飯にかけてみると……

ゴロッゴロだ。袋の中から具が次々とあふれ出し、皿の上にミックスベジタブルの丘ができる。さらに、斑点のように赤みがかったカレーソースが皿に作る海。具とソースの量が、日本の375円くらいのレトルトカレーとはくらべものにならない。これが大陸……!

・インドの風

食べてみると、酸味の後からじわじわ押し寄せてくる辛さ。やがて、それはヒリヒリとした痺れへと変わった。熱い風を感じる。まさに日本産ではありえない豪快なスパイシーさだ。

上記のように口当たりは優しくないが、ソースがサラッとしているためのど越しはスッキリしている。じゃがいも、グリンピース、にんじん、インゲンと具が野菜なのも、食べ心地が軽くて爽やかさを強調するようだ。そののど越しは熱い国の食べ物の味という感じ。要するに本場の味なのである。

おそらく、言われないとレトルトカレーとは気づかないだろう。少なくとも、日本人である私の舌だとレトルトっぽさのようなものは微塵も感じられなかった。インドカレーが好きな人は、専門店よりも安い本格インドカレーを食べる方法として知っておいて損はないかもしれない。

・今回紹介した店舗の情報

店名 スター・インド・グローサリー
住所 東京都台東区台東4-19-5
営業時間 月~金10:00~20:00 / 土11:00~19:00
定休日 日

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.



インドの日清が販売している「カップヌードル マサラ味」を食べてみたら日本のカレーヌードルとは全然違った

カップヌードルの定番の1つカレー味。マイルドかつ濃厚なカレーとそれに負けない日清の個性が融合した味はまさに傑作だ。常に色んな新味が発売されているカップヌードルにおいて、不動のレギュラーであることの理由を感じずにはいられない。

だが、同じ日清のカレーヌードルでもインドのものは全然違った。そんなインド日清のカレーヌードル「カップヌードル マサラ味(税込210円)」がインド食材店にて販売されていたため食べてみたぞ。

・スター・インド・グローサリー

この商品を取り扱っていたのは御徒町にあるインド食材店『スター・インド・グローサリー』だ。多慶屋近くの路地裏にあるこの店。外観は、地域に根差した昔ながらの不動産屋みたいな素っ気なさで何の店か分からないが、入店してみると、インド食材が棚にひしめき合っている。

その内観はまさに外国のスーパー。以前の記事でご紹介したスパイシーフードネットワークと同じく、この辺りに住むガチの人たちのみを相手取るスタイルだ。もちろん、MTRのレトルトカレーも置かれている。そんなガチインド食材の中に、見覚えのあるパッケージを発見した

カップヌードルやん

「MASALA」というポップな字体には見覚えがないが、紛れもなく「CUP NOODLES」と書かれている。会社を確認すると、インドの日清が製造したものの様子。そこで購入して家に持ち帰った。

・謎肉は入っていない

どうやら、作り方は日本のカップヌードルと同じくお湯を入れて3分待つだけのようである。フタを開けると、ぶわっと広がるカレーの香り。中には麺の他に簡易フォークが入っていた。

インドなので当然かもしれないが謎肉は入っていない。具は、グリンピース、コーン、ニンジン、ネギ。粉末だしが入っているところは日本のものと同じだ。

・食べてみよう

それにしても、お湯を注ぐラインが随分下にある。このラインの高さだと、麺が十分お湯に浸りきらないと思うが、ちゃんと戻るのだろうか? お湯を入れて3分待ったところ……

麺はちゃんと仕上がった。ほぐすと一部だけ固いということもなく、フォークで巻き取ることができる。どうやら、つゆは少なめに設計されているようだ。試しにつゆを飲んでみると……

辛ッッッッッ!!!!

舌の先や唇からヒリヒリした辛さが広がり、舌の奥から喉が焼けるように熱い……いや、もはや痛い! 日本のカレーヌードルのマイルドさと違い、マサラ味には攻撃力があった

不思議なのは辛みや味の質が自然なことである。日本のカレーヌードルのように胸に溜まる感じがしない。そのため、辛いもの好きではない私でも、もうひと口が欲しくなった。

・インドと日清の叙事詩

インド製なので当然かもしれないが手抜きなしのインドな味だ。つゆを飲むだけでタージ・マハルが見える(見たことないけど)。が、麺を食べると「さすが日清」と思わされた。麺の味がつゆに負けていないのである

その味はまさに日清印。庶民の舌に馴染むカップヌードルのインスタント味! そのため、全体的な味のイメージはカップヌードルでまとまっている。

手抜きなしの刺激とカップヌードルが叙事詩を歌いあげる「カップヌードル マサラ味」。日本のカレーヌードルに物足りなさを感じる方にはオススメかもしれない。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.



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