【2020年冬の鍋対決】松屋「牛キムチチゲ膳」とやよい軒「チゲ定食」を食べ比べた結果 →「鍋とは何か?」を知った
やよい軒の『とろろしょうが鍋定食』と『辛旨チゲ定食』を食べてみた / 生姜鍋で温まり、チゲでガチ泣きした
2020年11月5日から、やよい軒にて新しく4種類の鍋定食の販売が始まった。『しょうが鍋定食』と、そこにとろろを追加した『とろろしょうが鍋定食』。そして『チゲ定食』に、唐辛子パウダーを追加して辛さを増した『旨辛チゲ定食』の、合計4種類だ。
ザックリ分ければ生姜系とチゲ系の2系統で、それぞれにノーマル版とグレードアップ版がある……的な見方もできる。それならば両系統のグレードアップ版のみ食べてみれば大体どんな感じかわかりそう。ということで、『とろろしょうが鍋定食』と『辛旨チゲ定食』を食べてみた結果……。
・とろろしょうが鍋
最初に頼んだのは『とろろしょうが鍋』。お値段は税込み990円だ。ちなみにとろろ抜きな『しょうが鍋定食』は税込み890円。
提供までは比較的早く、ほんの数分で到着。
メインのしょうが鍋に
メンチカツとサラダが。
そしてとろろ。
しょうが鍋のスープは澄んでいるが、肉や野菜のうまみが濃厚に滲み出ており、味付けがしっかりしている。とろろ抜きで、このまま食べてもかなりウマい。
ここでとろろを投入。スープのしっかりした味付けゆえに、とろろを入れても味が薄いとはならない絶妙な塩梅が素晴らしい。
混ぜてしまうとビジュアル的にとろろの存在はよくわからなくなるが、とろろ由来のトロみはちゃんと健在。トロみとしょうがフレーバーがとてもウマい。生姜の効果で体がしっかり温まり、味の面でも万人におススメできる完成度の高い鍋だ。
・辛旨チゲ定食
これは『辛旨チゲ定食』の方も期待できそうだ。こちらはお値段税込み930円。唐辛子パウダー抜きな『チゲ定食』は税込み890円だ。こちらもやはり、注文から数分で提供。
こちらの小皿にはからあげとサラダが。
そしてメインのチゲ鍋が……
えっ、赤すぎん?
見るからに攻撃力が高そうな赤さ。割と容赦無い量の「特製唐辛子パウダー」がブチ込まれている。これ「辛旨」というか、「激辛」なんじゃあないか……?
具材の肉も真っ赤である。
具材のたまごは半熟みがあり、混ぜれば多少はマイルドになりそうな気がする。
食べてみると、一瞬で舌から脳に響く唐辛子の圧倒的辛さ。完全に見た目通りな激辛である。あまりのパンチ力にガチで涙が出てきたレベル。やよい軒で鍋を食いながら泣く日が来るとは思わなかった。
・辛さがガチ
体がポカポカするとか、そういうレベルの話ではない。灼熱の唐辛子地獄で焼き尽くされる感じ。筆者はそこまで辛い物が苦手ではない。『辛旨チゲ定食』の辛さがヤバいのだ。
筆者は長男だから耐えられたが、次男だったらきっと駄目だった。泣きながらもどうにか完食。これは例え辛いモノが好きな人でも、安易に頼んだら消し炭になる辛さだ。気を付けて欲しい。まずはノーマルの『チゲ定食』で様子を見たほうが良かった気がする。
付け合わせのサラダとご飯、そして大量の水の助けを借りつつ食べていく。それなりに辛さに舌が慣れ(もしかしたら麻痺かもしれないが)てきたころには、確かに辛さの向こう側に旨さを感じた感はある。
なお、食べ終わったころには全身汗だくで、外に出たらむしろ寒かったレベル。辛さにも気をつけねばならないが、汗冷えにも気を付ける必要がありそうだ。
と言うことで、やよい軒の新作鍋2種を食べたわけだが、しょうが系ならとろろが嫌いでない限りは『とろろしょうが鍋定食』が断然おススメだ。とろろ抜きの状態で食べてもみたが、とろろ入りの方が生姜の香りもより引き立っていた気がする。是非食べてみて欲しい。
そして『辛旨チゲ定食』は、よっぽどな激辛マニアでもない限り、まずはノーマルの『チゲ定食』を選ぶことをお勧めする。『辛旨チゲ定食』のほうは、辛いのが苦手な人だと真面目に食べられないと思う。激辛鍋を前に、一口食べて泣くしかない。
ただし、圧倒的な辛さの向こうには確かにウマさも感じたので、激辛好きな人にはむしろおススメだ。これほどまでのガチな辛さは、一部の界隈に需要がある気がする。気になる方は、チャレンジしてみてはいかがだろう。