ドラクエの人気おそるべし。そう肌で感じる出来事があったのは7月下旬のことである。人気アプリ『ドラクエウォーク』の「リアルおみやげプロジェクト」がスタート。第一弾として神奈川県小田原市の老舗かまぼこメーカー「鈴廣(すずひろ)かまぼこ」と共同開発した「スライムかまぼこ」が発売された……のだが、えらいことになっていたのだ。
というのも、ネットで購入できるとのことなので鈴廣オンラインショップを覗いてみたところ、アクセスが集中しまくりでなかなか繋がらず。熾烈な争いに打ち勝って予約するまで、なんと1週間ほどもアクセスし続けることになったのであった。
・リアルおみやげプロジェクトとは
改めて「リアルおみやげプロジェクト」を簡単に説明しておくと、これはアプリ内のご当地クエストと連動したもの。ドラクエウォークでは特定の位置に行くともらえる “おみやげ” があり、名都道府県に4つずつ設けられている。
んでもって、神奈川県では小田原城で小田原のかまぼこのおみやげをゲットできる。そしてそれをリアルに体感できる試みとして、鈴廣かまぼことのコラボが実現したというワケだ。本来であれば現地でゲットしたいところだったが、いかんせんコロナ禍なのでオンラインで購入することにした。
お値段は税別880円(送料800円)。届いたスライムかまぼこは丁寧に梱包されており、すでにパッケージから世界観を感じられた。なお、パッケージデザインは「型染め」と呼ばれる伝統的な染色手法で、図案を渋紙に彫って作っているそうな。紗と呼ばれる絹を貼り、糊を置いて染色されているらしい。てことはさておき……
いざご対面!
か、かわいい……!! 中にはスライムとスライムベス型のかまぼこが入っていて、仲間になりたそうにこっちを見ている。しかもしかも!
ちょこんとしたツノが再現されているだけでなく、プルプルとした弾力も合わさればスライムそのもの。ファンならばゲットしたくなるため、しばらく売り切れが続いていたのも納得だ。
もちろんスライムの顔があるのは外側だけでなく、切ったり くるりんぱ してもずっとそう。まるで金太郎飴みたくスライムが続く。ここまでキッチリ作られていると食べるのがもったいない……と思うところだが、心を鬼にして食べていこう。
・with弁当
とりあえずかまぼこと言えば弁当だ。ということで、コンビニのミニ弁当にスライムかまぼこを添えてみた。すると……!!!!
映え〜!!
スライムとスライムベスの鮮やかな色が何気ない弁当に花を添えてくれているではないか。また、主役じゃなくて脇役なのに隠せない存在感。なんなら……
おにぎりの脇からひょっこりしている感じがまたかわいい。もうこうなったらスライムに合わない料理を探す方が難しいかもしれない。お次はうどんと合わせてみたが、もう答えは言うまでもない結果になった。
・withうどん
弁当同様にスライムかまぼこを切って、鍋焼きうどんに乗せただけ……たったそれだけなのに……!!!!
映え映えの映え〜!!
さすがのかわいさで “映え&萌え” である。ちなみにかまぼこの味も抜かりなし。すべて天然素材で作られているだけでなく、食べてみても魚の味がしっかりしていてウマし。「鈴廣かまぼこ」は伊達に創業150年以上という老舗ではなかった。
「スライムかまぼこ」はアイデア1つで料理がガラッと変わるため、ドラクエファンはぜひ一度食べてみてほしい。サラダをスライム畑にするもよし、足下に麺を足してホイミスライムのようにするもよしだ。
ただ、注意点が1つあって2020年11月10日までの期間限定販売となっている。オンライン、もしくは鈴廣かまぼこの里 鈴なり市場、鈴廣かまぼこ 小田原駅前店で買うことができるので気になる人はお早めに。
参考リンク:鈴廣オンラインショップ、ドラクエウォーク
イラスト・Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.