【現地調査】イタリア・ローマ三大パスタ『カチョ・エ・ぺぺ』が思てたんと違った / 今日は『世界パスタデー』

本日10月25日は『世界パスタデー』。「世界パスタ会議」が開催されたことにちなんだ記念日とのことである。地元・鳥取で「パスタ王」と呼ばれたほどのパスタ好きとして知られる私にとって、これほど参加してみたい会議も他にない。 […]


ネロやカリギュラなど、AIを使い54人のローマ皇帝の顔をリアルに「復元」した強者が登場

コロナ自粛中に、気晴らしで作ってみたそうです。といっても、機械学習を用いてニューラルネットワークを構築。それぞれの皇帝ご本人が活躍したころに作られたものも含むコインや彫刻などの美術品をAIに分析させ、古代の文献から最近の研究論文の内容なども反映させるという手の凝りよう。

それなりに歴史資料集や美術館などで胸像などを見たことはありましたが、やっぱりカラーになって髪や目、肌がリアルになると印象が違いますね。アウグストゥスがダニエル・クレイグにしか見えない

・ガチクオリティ

今回ローマ皇帝たちを現代に蘇らせたのは、カナダの映画監督にしてVRアーティストのDan Voshartさん。3Dで復元された54名のローマ皇帝の顔は、彼のHPにて見ることができます。

また、TwitterやInstagramでは、参照した彫刻や絵画と復元した3Dの顔を並べた様子などを投稿しています。

今のところ復元されているのは、初代皇帝のアウグストゥスから、283年から在位したカリヌスとヌメリアヌスの兄弟まで。恐るべきは、髪や目の色、肌など、なぜその色や外見なのかについて参照した文献へのリンクも細かくまとめられている点。

中には特徴を伝える文献が見つからなかったものもあるようですが、可能な限り真に迫ろうという気概を感じます。こうして見ると、歴史や創作で伝えられている話が妙に納得できる感じの顔の方もちらほら。性格は顔に出るというやつでしょうか。

・ローマファン必見

個人的にはネロがいかにもな顔をしているのがツボですね。偏見ですが、映画で出てきたら絶対にやらかす系のキャラに見えます。対して、往々にして狂気のイメージと共に語られがちなカリギュラは、そんなに酷そうには見えない気がします。そういえば即位からしばらくは穏健だったという話でしたか。

また、誰もかれも「~トゥス」や「~ヌス」なため、似ていて微妙に覚えにくい感のある名前ですが、顔と関連づけると覚えやすくなる気もします。何らかの事情で早急に歴代ローマ皇帝を暗記しないといけない人にとっては助かるかもしれません。

英語ではあるものの、より詳しく見てみたい方はDanさんのHPにて各皇帝をチェックしてみるのがお勧めです。ユリウス・クラウディウス朝四皇帝の年とフラウィウス朝ネルウァ=アントニヌス朝からセウェルス朝、そして三世紀の危機までが、4ページに分かれて投稿されています。ローマの民は必見の内容。

参照元:Voshart.com、Twitter @dvoshart、Instagram @dvoshart@danielcraig.official
執筆:江川資具
Photo:Wikimedia Commons



【世界最強ピザの旅】イタリアのお母さんマンマと一緒に家庭的ピザを作ってみたよ

【世界最強ピザの旅】イタリアのお母さんマンマと一緒に家庭的ピザを作ってみたよ

イタリアといえばパスタ! パスタといえばウマイ! ウマイといえばピザ! イタリア観光のいちばんの楽しみといえば、コロッセオではなくグルメだ。本場のパスタやピザを食べるためにイタリアに旅行する人も多くいるはずである。

ミラノ、ローマ、ナポリ、パレルモなどイタリア各地には絶品ピザを堪能できるピッツェリアが多数存在する。イタリア旅行をしたことがある人ならば、一軒くらいはお気に入りのピッツェリアがあるはずだ。だが、観光客という立場では食べられない味も存在する。それがイタリア家庭の味である。

いつもは美味しいピッツェリアを紹介していく『世界最強ピザの旅』のコーナーだが、今回は番外編を掲載したいと思う。イタリア・ローマに住んでいるロレーナさん家族のキッチンでピザを作り、家庭の味を堪能してみた。はたしてどんなピザができたのか!? その結果は……。
 
・マンマ直伝のレシピでピザ作り
当初、料理研究家のロレーナさんと料理をする予定だったが、執筆活動で忙しいということで、ロレーナさんのお母さん(マンマ)と一緒にピザを作ることになった。これはこれで非常に楽しみである。
 
・ピザ生地を二度焼く
まずはピザ生地作りからはじまる。小麦粉と塩、生イーストを混ぜて水でこね、濡れナプキンをかけて発酵させる。そのあと二次発酵させてから記事を引きのばし、そこにトマトソースをかけて焼く。ある程度焼けたらオープンから取り出し、チーズと魚のオイル漬け、オリーブオイル、バジル、トマトソース、塩を盛る。それから再度焼いて完成だ。それが全体の流れ。
 
・空気を押し出すようにこねる
マンマは、手際が悪い筆者を優しくカタコトの英語でレクチャー。いままでやっていた「生地のこねかた」と違っていたため非常に驚いた。空気を押し出すように、そして生地の中に生地を押し込むようにこねていく。
 
・生イーストを使いなさい
マンマのこだわりは「イースト菌」。生地にはかかせない存在のイースト菌だが、ドライイーストは絶対に使わないという。使うのは「生イースト」であり、いつも冷蔵庫に入れて保存しているのだとか。生イーストは粘土のようなネリ状になっており、独特の匂いを放つ。マンマは「生イーストを使いなさい。ドライはダメよ」と筆者に何度も教えてくれたので、マンマにとって生イーストの使用はかなり重要なポイントなのかもしれない。
 
・生地の弾力がスゴイ
発酵したピザ生地をグニャーッとのばすのだが、信じられないほど広くのびる! ピザ生地って思った以上に強度があってのびるんだなあ。そこにポモドーロを塗ってオーブンで焼く。チーズや魚のオイル漬けなどは二度目に焼くときに盛り付ける。
 
・ロレーナさんとマンマがケンカ
焼きあがったピザは少しだけ焦げてしまったが「むしろそれがイイ!」。プワァーンと漂ってくる焦げた小麦の匂いがすさまじく美味しい(まだ食べてないけど)。途中でマンマと筆者のようすを見にきたロレーナさん。しかしロレーナさんは焼きあがりに不満を持ったのかマンマと言い合いに。ケンカなんだろうけど、イタリアの家庭の一面が見られてなんだかすごく楽しくなった(失礼!)。
 
・この味は店じゃ堪能できない!!
ようやく完成したマンマと一緒に作ったピザ。生地は非常にクリスピーでサクサク。魚のオイル漬けが強いインパクトのある塩味を出しており、ワイルドでありながら心に染み入る味をしている。いろんなピッツェリアを食べ歩いてきたが、このピザから未体験の素朴さを感じた。そしてこのピザは、他のピザと味比べをすることができない。なぜなら……、多くは語るまい。
 
・イタリアの家庭の味
普通にピッツェリアをまわっていては体験できないイタリアの家庭の味。ロレーナさんの料理レッスンは『Rome-navi』から依頼すると体験することができるので、もしローマに行く機会があるならばお願いしてみてはいかがだろうか? イタリア語がろくにできない筆者でも、かなり充実した料理体験ができた。
 
Correspondent: Kuzo
参照元: 現役のソムリエ&フードコーディネーター・ロレーナの料理レッスン


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