【メキシコ】カリブ海に面した城塞都市「トゥルム遺跡」は『遺跡』のイメージを覆す

【メキシコ】カリブ海に面した城塞都市「トゥルム遺跡」は『遺跡』のイメージを覆す

皆さんは「遺跡」という言葉を聞いて、どのようなイメージをもたれるでしょうか。「神秘的」や「ロマン」、「古代」や「歴史」など肯定的な意見がある一方で、「カビ臭い」とか「退屈」など、否定的な考えをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

記者(私)は世界中旅をして、数々の遺跡旧跡を訪ねてきました。「遺跡」にある程度固まったイメージを持っていたのですが、それを覆すような城塞都市跡が、メキシコになるのです。カリブ海に面した「トゥルム遺跡」は、美しすぎるロケーションに存在しました。

この遺跡は西暦1000~1400年頃に栄えたマヤが建造したものです。1517年にスペインの進攻が始まり最初に発見されたのが、ここでした。つまり、この遺跡を最後にして、マヤは終焉を迎えます。

マヤというと密林地帯に遺跡を構えたイメージを持たれがちです。いや、マヤだけでなく南米の遺跡というと山奥にあると考える方も多いでしょう。私もそれこそが「古代文明の遺跡」と考えていましたが、トゥルムは違います。カリブ海をのぞむ崖のうえに神殿が構えられており、エメラルドグリーンの海を一望できるのです。

澄んだ海、そして遺跡の佇まいはまったく異なる世界のように感じます。まるで「現在」と「過去」を同時に存在させたようにさえ思えてきます。その二つの織り成す景色に、「時間とは何か?」と考えさせられました。とにかく自分がそこにいて、美しいと感じる感情だけが置き去りになってしまった、そんな不思議な感覚でした。

ちなみに、「遺跡」というだけで嫌気がさすという人でも、ここは見ておくべき! と強くすすめます。なぜなら、海水浴を楽しむことができるので、他の遺跡では味わえないリゾート気分を満喫できるでしょう。マヤの遺跡というと「チチェン・イッチァ」が有名ですが、トゥルムにもぜひ足を運んで頂きたいものです。

取材、写真:Photographer Koach
編集:フードクイーン・佐藤


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【タイ】古都チェンマイの夜空を照らす無数の天灯 / 邪気を飛ばす「イーペン祭」

【タイ】古都チェンマイの夜空を照らす無数の天灯 / 邪気を飛ばす「イーペン祭」

毎年夏至の日に、ヨーロッパ・ポーランドでは「聖ヨハネ祭」が行われます。このお祭りは、願いをこめて天灯(スカイランタン)に火を灯して、空へと飛ばすお祭り。実はアジア・タイでも、同様に天灯を飛ばすお祭りがあるのをご存じでしょうか? ポーランドとは対照的に、こちらは「邪気・悪いこと」を空へと放つのです。ヨーロッパとアジア、お祭りの習わしは異なりますが、空を埋め尽くす天灯の美しさには、共通のものを感じます。

タイでは毎年11月、陰暦12月の満月の日を中心に「ローイクラトン」というお祭りが行われます。これは、収穫に感謝して自らの罪を清める祭事です。バンコクやアユタヤなどの都市では灯篭を流すのですが、古都チェンマイでは空へむけて、「コームローイ」と呼ばれる天灯を飛ばします。

この夏、ポーランドのスカイランタンを目の当たりにした記者(私)は、すっかりランタンの魅力にはまってしまいました。チェンマイにも足をのばした次第です。先にも述べたように、ポーランドとの明確な違いは、最近起きた悪いことを込めて、空へ放つところです。

たとえば「夏に交通事故になったから悪い運を飛ばしたい」とか「稼業が思わしくないので悪運を飛ばしたい」など、厄落としの意味合いが強いようです。また、ポーランドはカラフルなランタンが多かったのですが、タイは白一色に統一されています。

会場となったチェンマイ郊外のメージョー大学の敷地には、当日大勢の人でごった返していました。会場に設けられたステージには、天灯を飛ばす一時間前から僧侶が上がり、お経を唱えます。すると、参加者は皆正座をし合掌しながら、そのお経を聞くのです。宗教色が強いことも大きな特徴でしょう。

そして時間になると、一斉に着火して、祈りを捧げながら天灯を空に飛ばします。舞い上がった天灯は上空を埋め尽くし、あたりはオレンジ色の光に包まれます。その様子は「絶景」の一言。神秘的な光景に、誰もがただただ空を見上げるだけです。その間、わずか5分。まるで時が止まったような静寂に満たされた瞬間でした。

この景色をともにするすべての人の願いが、空に届けば良い。そう思わずにはいられません。来る年が実り多きものになりますように。私にとっても、あなたにとっても。

取材、写真:Photographer Koach
編集:フードクイーン・佐藤


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【イラン】息をのむほど美しい「マスジェデ・ナスィーロル・モスク」のステンドグラス

【イラン】息をのむほど美しい「マスジェデ・ナスィーロル・モスク」のステンドグラス

記者(私)はこれまで、世界中のさまざまな国・地域を訪れてきました。行く先々で必ずといって良いほど、訪れる場所があります。それはその国・地域の宗教施設です。日本でも神社仏閣が、歴史と宗教、文化を集約しているのと同じように、その国を知るうえで宗教施設はとても参考になるからです。

記者はイスラム教圏の国々を旅するうちに、モスク(イスラム教の礼拝堂)に魅了されてしまいました。モスクには、日本の文化にはない石造建築の「美」があります。そして壁や床に施された幾何学模様に、言葉では表せないような深い意義を感じます。取り分け「マスジェデ・ナスィーロル・モスク」のステンドグラスの光に、息をのむほどの美しさを感じました。

このモスクは、イランの首都から飛行機で1時間半の「シーラーズ」という街にあります。人口約120万人のこの街には、歴史的に重要な旧跡が200以上もあるといわれています。マスジェデ・ナスィーロル・モスクはそのうちのひとつです。

ステンドグラスの光は朝早い時間にしか見ることができません。朝日が当たるときにだけ、光り輝くように設計されているために、昼時に行ったのでは手遅れになってしまいます。緻密に織り込まれたペルシャ絨毯のうえに、ステンドグラスの光が落ちる様子は、この世のものとは思えないほど美しいです。

もし仮に宗教に関心がなくても、この光を見ると自然に手を合わせたい気持ちになるでしょう。このモスクを造った人たちは、光を通して「信仰」を伝えようとしていたのかもしれません。

取材、写真:Photographer Koach
編集:フードクイーン・佐藤


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【チュニジア】白と青の小さな楽園『シディ・ブ・サイド』

【チュニジア】白と青の小さな楽園『シディ・ブ・サイド』

「チュニジアンブルー」という色をご存知でしょうか? 青よりは少し明るく、水色よりもやや濃い、ちょうど地中海をあらわしたような色です。以前、モロッコの白と青の街並みについてお伝えしました。モロッコはまるで、北太平洋の海を表現したような茫々(ぼうぼう)とした色を携えた街だったのですが、チュニジアは地中海に面しており、どこかしら陽気さの漂う濃い青さをしています。
 
アフリカの北端、地中海に面する小国チュニジア。人口約1000万人のこの国に、日本からも観光客が大勢訪れています。特にリゾート地として知られるシディ・ブ・サイドは人気のスポット。イタリア・ローマから飛行機で一時間、首都チュニスから電車で30分、たどり着くとそこに誰もが訪れたくなる理由がわかりました。

街のシンボルとされる「カフェ・デ・ナット」は、創業から250年も続いているそうです。植民地時代には、フランスの有名画家がここを訪れ、気ままに時を過ごしながら、創作活動を行ったそうです。

どこまでも続く白壁と、チュニジアンブルーの窓や柵。陽気な雰囲気をかもしながら、どこか凛とした佇まいは品格さえ感じさせます。有名画家がこの街に、意欲を触発されたのも頷けます。「楽園」と呼ぶに相応しい、美しい街シディ・ブ・サイド。

過去の画家たちのように、気ままに筆をとって過ごすという訳には行きませんが、美しい街をただ眺めるだけでもぜい沢といえるでしょう。

取材、写真:Photographer Koach
編集:フードクイーン・佐藤


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覚えておこう! 海外旅行の最低限のマナー / 海外で嫌われる日本人の行為

覚えておこう! 海外旅行の最低限のマナー / 海外で嫌われる日本人の行為

長期間海外に滞在している記者(私)は、最近現地ツアーの添乗員にショッキングな一言をいわれました。それは、「日本の観光客はマナーが悪い」というのです。多くの日本人は良識があり、礼節をわきまえていると考えていたので、そのような言葉を聞くとは思ってもいませんでした。

詳しく聞くと、それは「写真撮影」についてのマナーだったようです。もちろん、すでての人に当てはまるという訳ではありませんが、今後海外に出かける予定のある方は、ぜひとも覚えておいて頂きたい。最低限のマナーについてお伝えしましょう。
 
記者も職業柄、滞在先の街でカメラを構えることがしょっちゅうあります。そのときに十分に気をつけておきたいのが、「許可の有無」です。他国だからといって、むやみに人物を撮影しようとすると怒られることもあります。逆の立場を考えると、容易に察しがつくと思いますが、国内で突然海外旅行者がカメラを向けてきたらビックリするはずです。

記者がモロッコに滞在していたときのこと、市場で雑貨をゆっくり撮りたかったので、とあるお店に入って撮影交渉をしました。その際に店主は、こんなことを言っていました。「別に何も買わずに、お店の物を写真に撮られるのはタダでいいんだよ。ただな、何も言わずに写真を撮って行くのは気分が悪い。ただ一言『何も買わないんだけど、写真いいかな?』って聞いてほしいもんだよね」と。

とある国で出会った、長年ガイドをやっているという日本人の方は、「日本人の旅行者の方は『中国人の旅行者はマナーが悪い』と言いますが、私から言わせたら日本人旅行者の撮影マナーも同じレベルです。明らかに昔より悪くなってます」と、話していました。

近年はスマートフォンやデジカメが普及し、誰でも手軽にきれいな写真・画像を撮影できるようになりました。しかし技術が急速に進歩する一方で、マナーが置き去りになっている感も否めません。不意にカメラを向けたい衝動に駆られても、ちょっと落ち着いて、「撮影しても良いですか?」と尋ねた方が、現地の人も安心できると思います。

快い旅行にするために、カメラと一緒にマナーも携えておきたいものです。先述のツアー添乗員の言葉をきっかけに、記者自身も気をつけたいと思いました。

取材・写真: Photographer Koach
編集: フードクイーン・佐藤


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【イラン】街に募金箱が多すぎて「パーキングメーター」と間違えそうになったでござる

【イラン】街に募金箱が多すぎて「パーキングメーター」と間違えそうになったでござる

国民の9割以上がイスラム教徒の国イラン。旅行者には大変やさしく、バックパッカーの間ではすごし易い国として知られています。旅行者だけでなく、貧しい人への「施し」も、イスラムでは義務化されており、街のいたるところに募金箱が設置されています。その数は多いところで、100メートルの間に10個! 油断していると、パーキングメーターと間違えてしまいそうになります。
 
記者(私)はイラン滞在当初、本当にパーキングメーターだと思っていました。幸い運転する機会がなかったため、本当に間違えてしまうことはなかったのですが、道端にいくつも設置されているために、募金箱とは想像もしませんでした。

日本でいえば、自販機に匹敵する数。いや、それ以上設置されているのではないでしょうか。実際募金をするのかどうか、イランの人々に尋ねると、意外にも返答はマチマチです。毎日欠かさず募金をするという人もいれな、余分にお金を持ち合わせている募金する、という人もいました。義務化されているとはいえ、ふところ事情によって、異なるようです。

募金するという人に詳しく話しを聞くと、「神様は全部見てる。だから余分にお金があるときに、募金しないと何か悪いことが起きる気がする」と、教えてくれました。しかしその善意は、無事に貧しい人のもとへ届いているのでしょうか。いたるところに募金箱があるのは良いのですが、安全に管理されているのかは微妙です。

実際に、募金箱からお金を盗むのを見たという人もいました。したがって、管理体制は十分とはいえないようです。とはいえ、盗人がいるからといって、毎日募金している人の習慣は、変わることがないでしょう。なぜなら、見返りが欲しくて募金や施しをしているわけではないのだから。旅行者に対してのやさしさも、見返りを求めてのことではないと、記者は体験から感じ取っています。

取材、写真:Photographer Koach
執筆:フードクイーン・佐藤


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ネパールの大祭で生き神「クマリ」の撮影に成功! ネパール人「運が良くなり幸せが訪れる」

ネパールの大祭で生き神「クマリ」の撮影に成功! ネパール人「運が良くなり幸せが訪れる」

皆さんは、ネパール連邦民主共和国の特殊な存在「クマリ」をご存知でしょうか。クマリとは生き神として崇められており、年に一度だけ「インドラ・ジャトラ」という大祭で人々の前に姿をあらわします。今回は、その大祭に参加したことについてお伝えしたいと思います。記者(私)は幸運にもクマリの撮影に成功し、現地の人々に「運が良くなり、幸せが訪れる」との言葉を頂きました。皆さんもクマリの画像をご覧になれば、幸せがもたらされるかもしれませんよ!
 
・クマリとは?
ネパールの首都カトマンズの「クマリの館」で生活するクマリ(ロイヤル・クマリ)は、同国の人々にとって特別な存在です。国の運命を占う預言者であり、国家要人でさえもクマリに跪くといいますから、その存在の偉大さが伺いしれると思います。一説によると、守護神である「女神タレジュ」や「アルナプルナ」の生まれ変わりされており、館では一切外部の人の目に触れない環境で生活を続けています。

預言者というだけあって、老婆をイメージされる方もいるかもしれません。しかしクマリは少女です。国内で満月の日に誕生した女の子から、厳正なる条件をクリアしたたった一人の女の子が選ばれるのです。そしてその少女が「初潮」を迎えるときに退任し、次のクマリへと引き継がれます。現クマリは2008年に当時三歳で選ばれ、現在までその役目をはたしています。この日も大きな山車(だし)に乗って、人々の前に姿をあらわしました。
 
・インドラ・ジャトラとは?
インドラ・ジャトラはカトマンズ市街で行われる大きなお祭りです。雷を操るインドラ神(漢訳:帝釈天)をはじめとする神々が祀られ、広場や路上ではさまざまな仮面を付けた人たちが舞い踊ります。8日間の期間中にクマリを目にすることができるのは、わずか3日間だけ。会場のダルバール広場には、その姿をひと目見ようと、多くの人たちが早くから詰め掛けていたのです。
 
・会場は「ひと目見よう」という人で大混雑
クマリが行進をする時刻は17時、記者が会場に着いたのは13時で、少し早すぎたかなと思ったのですが、すでに広場は人で埋め尽くされており、一度持ち場を離れたら、二度と元に戻れないほどごった返していました。用意されたプレス席に張り付いて、そのときを待ったのです。

ところがプレスといえども、そう簡単に行進のときを迎えられそうにありません。というのもプレスと関係のない人が、エリアに入り込んでいて、カメラを構えるどころの騒ぎではありません。しかも、行進まではまだ随分時間があります。「このままここに居られるのか?」と、不安が頭をもたげたそのとき、警察官がやってきました。「ここはプレス席だ!」と、注意を促すと無関係の人々は渋々席を空け始めました。

記者にも、移動するように促したのですが、「Tokyo! Japan!」といってカメラを見せると、「OK! Welcome!」と言って、立ち去っていったのです。おかげで、ベストポジションを確保することに成功しました。
 
・姿をあらわした神々
行進一時間前に、各国大使やネパール首相が特等席に着くと、来場者のボルテージはにわかに上がり、会場は興奮で満たされました。そして17時に号砲が鳴り響き、一台目の山車が広場に入ってきました。「あれがクマリ?」と近くの人に尋ねると、「いや、あれはバイラブ(力の神)だ」と教えてくれました。続いて入ってきた山車を見て、「あれがクマリ?」と同じ人に尋ねると、「いや、あれはガネーシャ(智慧・学問の神)」と、やはり丁寧に教えてくれました。

バイラブもガネーシャもまだ幼い子ども、その姿に会場は熱気で包まれています。そしてさらに大きな山車が場内に入ってくると、人々から今までにないほどの歓声があがりました。今度は聞くまでもなく、クマリであることがわかりました。
 
・ネパール人も大興奮「カメラ目線なんてありえない!」
そしていよいよ、山車に乗ったクマリが目の前を通り過ぎようとしています。記者はプレス席を降りて、できるだけ間近で撮影を試みようとしましたが、異常なまでの人の多さに、立っているのもやっと。それでなくてもクマリを囲む付き人が多すぎて、姿を見ることもままなりません。それこそ「神頼み」でファインダーを覗き、シャッターを切るとなんとクマリがコチラを見ているではありませんか!

その写真をすぐそばに居た人に見せると、「今までにクマリの写真を撮ったやつはいるけど、カメラ目線はありえない!! 昔からクマリと目が合うと、運が良くなり幸せが訪れると言われてるんだ! アンタすごいぞ!」と、記者よりも興奮している様子でした。それにしても凛々しい眼差しです。とても少女とは思えないほどの、神々しささえ感じた次第です。
 
ネパールの人々の信仰心には驚かされます。日本のお祭りも盛大に行われますが、生き神を信仰する心の純粋さに圧倒されるばかり。その一方で、幸せになりたいという気持ちは、万国共通なんだなと改めて気付かされました。幸運にも撮影できたクマリの姿を通して、読者の皆さんにも幸せが訪れることを心より願っています。

取材、写真:Photographer Koach
執筆:フードクイーン・佐藤


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イラン人の『おしん』好きは異常! 過去二回の放送で最高視聴率は90パーセント

イラン人の『おしん』好きは異常! 過去二回の放送で最高視聴率は90パーセント

皆さんは、イランでもっとも有名な日本人をご存知でしょうか? イランの街角を歩いていると「ナカムーラー」(中村俊介)や「カガーワー」(香川真司)など、サッカー選手の名を口にする人が多かったのですが、有名サッカー選手をしのぐほど、絶大な知名度を誇る日本人がいるのです。

それはなんと、NHKの連続ドラマ『おしん』なのです。イランの人は『おしん』が大好き。過去二回(1980年・1990年代)ほど放送されたのですが、最高視聴率は90パーセント! もしかしたら日本人よりも『おしん』好きかもしれませんね。
 
この作品は、NHKの連続テレビ小説第31作目として、1983年4月から84年3月まで放送されました。田倉しんという主人公の女性の生涯を描いた物語で、彼女の健気な生き様が感動を呼び、日本でも平均視聴率52パーセントを記録したのです。

海外では、イランをはじめとする66カ国で放送され、世界で最もヒットした日本のテレビドラマとして今もなお支持されているそうです。特にイランでは爆発的なヒットとなり、30代以上では日本をあらわす代名詞として、『おしん』という言葉を使う人さえいるのだとか。実際に現地の人に話しを聞くと、次のようなコメントを得ることができました。
 
「当時のイラン人女性の、理想の女性像でした」 40代女性
「最近は韓国ドラマが流行ってるけど、安いストーリーでいやだねえ。頑張り者のおしんちゃんが皆大好きだった」 50代男性
「最近の若い人は名前は知ってるけど見た事ない人もいると思う。30~60歳ぐらいの人だったら皆知ってるよ」 20代女性
「おしんさん元気か?」 60代男性
 
……など。ドラマを見て育った年代の人には、深く浸透しているようです。もしもイランを旅する予定のある方は、街で「どこから来たの?」と声をかけられたときに、「JAPAN OSHIN」と答えてみてください。きっとみんなニッコリと笑顔を見せてくれるはずですよ。

取材、写真:Photographer Koach
執筆:フードクイーン・佐藤


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【感動】イラン人の半分は優しさでできている! 実際に体験したイランの人々の「親切」10選

【感動】イラン人の半分は優しさでできている! 実際に体験したイランの人々の「親切」10選

イランという国について、皆さんはどんなイメージを持たれているのでしょうか。おそらくテレビなどの報道を通じて、「核開発」や「反米主義」などを思い浮かべるかもしれません。もしかしたら物騒な地域と思われている人もいるのではないでしょうか。記者(私)も正直、あまり現地のことを理解している方ではありませんでした。

しかし実際にイランの地にたどり着き、現地を旅行している日本人バックパッカーに話しを聞くと、「イランの人はめっちゃ親切だよ」や「すげー旅行しやすい国だった」と、誰もが口にします。なかには真顔で「イラン人の半分は優しさでできてる」とさえいう人もいました。

私(記者)も滞在するうちに、そう言われる理由が理解できました。私が体験したイランの人々に施された親切についてお伝えしましょう。以下はその代表的な10の出来事です。
 
1.街を歩いていると、「困ったことはないか?」や、「ようこそイランへ!」と、一日30回近く言われる
2.「どこのホテルに泊まってるの? 良かったらうちに泊まりなさい」と、一日に3回は言われる。私は実際に一度お世話になった。
3.街で地図を見ながらウロウロしていると、行きたい場所まで30分以上も時間を割いて、案内してくれる。
4.地下鉄に乗っていると、お年寄りに席を譲る場面にしょっちゅう出くわす。そして多くの人が、旅行者にも席を譲ろうとする。その申し出を断ろうとすると、「旅行者だろ! イランに来てくれてありがとう! 俺の気持ちだ、座ってくれ」と言われた。
5.世界遺産エスファハーンを散歩していると、家族連れなどに「一緒にお茶飲まない? イラン料理を食べなよ」と、一日20回以上言われる。
6.街を歩いていると、「一緒に写真を撮ろう」と、一日に20回以上言われる。
7.理由もなく、ご飯やお茶をご馳走してくれる。お金を払おうとすると拒まれる。
8.ほとんどのお店が旅行者に対して、ボッタクリをしようとしない。
9.観光地で立ち止まると、イラン人に囲まれる。そして「写真を撮ろう」と言われたり、「メールアドレスを交換しよう」と言われる。いつの間にか、自分の前にはイラン人の列ができている。
10.まばたきをしている間に、にっこりと笑顔で「ハロー!」と数え切れないくらい言われる。
 
私はこれまで、40カ国以上を旅してきたのだが、イランほど誰もが「親切」という国を知りません。これはお世辞ではなく、本当に「イラン人の半分は優しさでできている」と感じざるを得ないのです。上記に挙げたものはすべて「親切」と言い切れないかもしれませんが、少なくとも旅行者をもてなそうという気持ちは、十分すぎるほどに伝わってきます。

ちなみに中東の他国では、有名観光地などで旅行者に対して、ボッタクリをするところも少なくありません。現地価格の2~10倍の値段で商品やサービスを提供するところもザラで、レストランによっては現地人専用メニューと、旅行者メニューを設けており、2倍の料金で表記してるところもあります。

そしてメディアではあまり報道されませんが、気さくな人が多く、宗教や政治について正直に話す人もいます。「百聞は一見にしかず」と言いますが、イランほどイメージと実際がかけ離れた国も珍しいかもしれません。

取材、写真:Photographer Koach
執筆:フードクイーン・佐藤


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イランという国について、皆さんはどんなイメージを持たれているのでしょうか。おそらくテレビなどの報道を通じて、「核開発」や「反米主義」などを思い浮かべるかもしれません。もしかしたら物騒な地域と思われている人もいるのではないでしょうか。私(記者)も正直、あまり現地のことを理解している方ではありませんでした。

しかし実際にイランの地にたどり着き、現地を旅行している日本人バックパッカーに話しを聞くと、「イランの人はめっちゃ親切だよ」や「すげー旅行しやすい国だった」と、誰もが口にします。なかには真顔で「イラン人の半分は優しさでできてる」とさえいう人もいました。

私も滞在するうちに、そう言われる理由が理解できました。私が体験したイランの人々に施された親切についてお伝えしましょう。以下はその代表的な10の出来事です。
 
1.街を歩いていると、「困ったことはないか?」や、「ようこそイランへ!」と、一日30回近く言われる
2.「どこのホテルに泊まってるの? 良かったらうちに泊まりなさい」と、一日に3回は言われる。私は実際に一度お世話になった。
3.街で地図を見ながらウロウロしていると、行きたい場所まで30分以上も時間を割いて、案内してくれる。
4.地下鉄に乗っていると、お年寄りに席を譲る場面にしょっちゅう出くわす。そして多くの人が、旅行者にも席を譲ろうとする。その申し出を断ろうとすると、「旅行者だろ! イランに来てくれてありがとう! 俺の気持ちだ、座ってくれ」と言われた。
5.世界遺産エスファハーンを散歩していると、家族連れなどに「一緒にお茶飲まない? イラン料理を食べなよ」と、一日20回以上言われる。
6.街を歩いていると、「一緒に写真を撮ろう」と、一日に20回以上言われる。
7.理由もなく、ご飯やお茶をご馳走してくれる。お金を払おうとすると拒まれる。
8.ほとんどのお店が旅行者に対して、ボッタクリをしようとしない。
9.観光地で立ち止まると、イラン人に囲まれる。そして「写真を撮ろう」と言われたり、「メールアドレスを交換しよう」と言われる。いつの間にか、自分の前にはイラン人の列ができている。
10.まばたきをしている間に、にっこりと笑顔で「ハロー!」と数え切れないくらい言われる。
 
私はこれまで、40カ国以上を旅してきたのだが、イランほど誰もが「親切」という国を知りません。これはお世辞ではなく、本当に「イラン人の半分は優しさでできている」と感じざるを得ないのです。上記に挙げたものはすべて「親切」と言い切れないかもしれませんが、少なくとも旅行者をもてなそうという気持ちは、十分すぎるほどに伝わってきます。

ちなみに中東の他国では、有名観光地などで旅行者に対して、ボッタクリをするところも少なくありません。現地価格の2~10倍の値段で商品やサービスを提供するところもザラで、レストランによっては現地人専用メニューと、旅行者メニューを設けており、2倍の料金で表記してるところもあります。

そしてメディアではあまり報道されませんが、気さくな人が多く、宗教や政治について正直に話す人もいます。「百聞は一見にしかず」と言いますが、イランほどイメージと実際がかけ離れた国も珍しいかもしれません。

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