自宅近くにバーや居酒屋がある方は要注意だ。家の立地環境があなたの飲酒量を知らず知らずのうちに増加させているかもしれない。フィンランドで行われたある調査結果によると、飲み屋の近くに住んでいる人ほど飲酒量が多いいわゆる “ヘビードリンカー” になりやすいことが判明したそうだ。
フィンランド労働衛生研究所のヤーナ・ハロネン氏率いる研究チームは、5万4778人の成人を対象に調査を行った。調査には7年を要し、その間の引っ越しなどによる居住地周辺の環境変化と飲酒量との関係性が調べられた。
結果、バーやレストラン、ホテルなどお酒を提供しているなんらかのお店や施設周辺に住んでいる人ほど飲酒量が多いことが判明。飲み屋と自宅との距離が1キロメートル近づくと、ヘビードリンカーになる確率は17パーセント上昇することもわかった。
だが、これだけでは単に酒好きな人が飲み屋のある地域に好んで引っ越してきているだけとも考えられる。そこで研究チームは、自ら飲み屋周辺に引っ越してきた人たちだけでなく、調査期間中に引っ越しをしていない人々にも注目した。
すると、引っ越しをしていない人でも近所にバーなどが新しくできると、飲酒量が増す傾向があった。つまり人々の飲酒量は、自らの意思で飲み屋の近くに住んでいるかどうかにかかわらず、自宅周辺の環境に影響を受けているということなのだ。
ハロネン氏によると、「人々の飲酒習慣に影響を及ぼすのは居住地の環境だけではありません。飲酒量が増える要因は他にも様々ありますが、自宅とバーとの距離もそのひとつなのです」とのこと。
最近、自宅近くに新しい居酒屋がオープンしたという方は少し気をつけてみてはいかがだろうか。ご近所そろってヘビードリンカーになっていたなんてことにならないよう、お隣さんにも教えてあげると良いかもしれない。
参照元:Mail Online(英文)
photo: flickr Tim Dobson
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オリジナル記事: 「飲み屋の近くに住むとヘビードリンカーになりやすい」との研究結果
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