筆者(私)は、漫画家の佐藤秀峰先生と一度だけですがお会いしたことがあり、Twitterでもたまにコメントのやり取りをしているので、佐藤先生をほめすぎると「関係してるからだろ」と思われるかもしれませんが、とりあえずそれが理由で良いことを書いているわけじゃないので、邪推しないでもらえるとありがたいです。けっこうほめます。
2012年9月22日、マンガ『ブラックジャックによろしく』の原画展に佐藤先生ご自身が訪れ、ファンたちにサインや絵を描いてプレゼントしていました。サイン会というと「本を買った人にだけサインします」というのが基本的な流れとしてあると思っていましたが、佐藤先生はファンが持ってきたあらゆるものにサインや絵を描いていました。
原画展の会場内にあるコピー機を使えば無料で原稿用紙にマンガをコピーできるので、その原稿用紙にサインや絵を描いてもらっているファンが多くいました。私もそうしてマンガをコピーした原稿用紙にサインをしてもらおうと並びました。
しかし、サインを待つファンの行列が、なかなか前に進みません。なかなか自分の順番がきません。私は「時間をおいてまた戻れば人が減っているかな?」と思い、中野ブロードウェイ内を探索してから、また原画展に戻りました。
しかし、数十分経っているというのに、私の前に並んでいた人がまだ佐藤先生のところまで到達していませんでした。じっくり佐藤先生の執筆を観察してみると、一人ひとり、しっかりと丁寧に、まるでファンの気持ちに対等に応えるかのように、サインや絵を描いていると感じました。
サイン会にくるくらいですから、そこにきたファンは普通のファンよりも強い気持ちを持っているのは確実です。その気持ちを正面から受け、そして対等の気持ちを返しているように感じたのです。
たくさんのファンがいるのだから、素早く描くのもファンのためになる。そう思っている人もいるとおもいますが、しかしそうできない理由は、佐藤先生がまっすぐすぎる性格で、人をないがしろにできない人柄だからなのではないかと勝手に推測しました。だからこそ波紋を呼ぶ出来事が色々とあるのだと思いますが(笑)。
そこに強く、漫画家としてのポリシーを強く感じたのです。「いやいや騙されるな!! 佐藤は悪いやつだぞ!!」とか「俺だってファンは大切にしてるし普通のことだぞ」とか思ってる人もいるかもしれませんが、少なくともファンを人一倍大切にしている漫画家であることは確かです。原画展で佐藤先生に会ったファンは、みんなそう感じたんじゃないでしょうか?
ちなみに筆者が一番好きな佐藤先生の作品は『日々ハゲ』です。どうしてこんなものを作ったのか? 理解できません。どうして1巻で終わらず2巻も出たのか? まったく理解できません。
・ブラックジャックによろしく原画展
期間: 〜10月2日(火)
時間: 12:00 – 19:00
休日: 水曜定休日
住所: 東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ 2F
会場: pixiv Zingaro
企画: 佐藤漫画製作所
運営: Kaikai Kiki
URL: http://mangaonweb.com/creatorDiarypage.do?cn=1&dn=34269
Correspondent: Kuzo
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