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【インタビュー取材】ブロードウェイの舞台に立つ夢を叶えるため単身ニューヨークへ / 日本人女性・弐平千鶴さん
世の中には自分の夢を追い求めるため、海外に生活の拠点を移した日本人がたくさんいる。彼ら彼女らは自分の夢を叶えるため、言葉も文化も違う異国の地で日々懸命に生きており、その全力で夢を追う姿からは学ぶことも多い。
ニューヨークで、自分の夢を追い続ける日本人女性がいる。その女性は弐平千鶴(にへい ちづる)さん。「ニューヨーク・ブロードウェイの舞台に立ちたい」という自分の夢を実現させるため、2011年5月に日本からニューヨークへ渡った。
そんな一大決心をくだした弐平さんのこれまでの経歴をまとめると、以下のようになる。
・3歳のとき ピアノをはじめる
・小学6年生のとき地元 山形放送の合唱団に入る
・高校2年生のときオペラ歌手になるためオペラ用のソロレッスンを受け始める
・東京芸術大学 音楽学部声楽科に入る
・東京芸術大学卒業後 カナダの大学で3年間音楽を学ぶ
・カナダの大学卒業後 劇団四季に入る
・ニューヨークのブロードウェイの舞台に立ちたいという夢を抱き 劇団四季退団
・2011年5月ニューヨークに渡る
弐平さんは現在歌のレッスンを受けながら、日々ミュージカルやオペラなどのオーディションを受けており、ニューヨークのマーキン・コンサート・ホールで行われたショー『三人の女達の物語』に出演した実績も持つ。そして今後、オペラ『Hansel & Gretel』(魔女役)やミュージカル『Echoes of a thousand cranes』(主役)に出演することも決まっており、着実に自分の夢に向かって、歩みを進めている。
そんな弐平さんに、ニューヨークで夢を追うことに関して、次のようなインタビューを行ってみた。
(1)ニューヨークで夢を追うなかで、大変なことは何ですか?
~音楽家のレベルが高い~
世界中から音楽家が集まってきています。レベルはとにかく高いです。地下鉄の駅で演奏している人たちも本当に上手です。ホームレスのおじいさんも歌うのが上手です。
~言葉の壁~
ニューヨークは日本人が多いので、気をつけないと東京と変わらない生活に陥ってしまうことがあります。語学学校に行って日本人の友達と話して、日本人のルームメイトと住むと、買い物に行く以外では英語は必要ではありません。ニューヨークは日本人経営の日本食レストランも充実しており、日本人の従業員がほとんどですから、日本語でもオーダーできます。
~ビザ~
私が昨年思い立ってきたときは、パスポートだけでした。周りの人に反対され日本に行ってビザを取り再入国しましたが、ビザステータスで受けられないオーディションも沢山あります。アーティストビザが取れそうな人は、取ったほうが有利です。
(2)日本にはないニューヨークの良さは何ですか?
~年齢を気にしない~
アジア人は他の人種と比べて若く見えるのは、皆承知の事実ですが、実際の年齢を教えてもまだ若いからがんばりなさいと言われます。
日本では25歳を過ぎて定職がなければ周りにすごく心配されますが。
確かに、敬語を使わない為か、年齢を聞かれることは、日本に比べてとても少ないです。聞かれるときは、若く見えすぎるときですので。
ちなみに、こちらのオーディション用の履歴書には、生年月日を書く必要がありません。
~パフォーマンスの機会が沢山ある~
オープンマイク、オーディション、インターネットからの応募など、東京と比べてもパフォーマンスへ参加する機会は多いです。
~アーティストが沢山いる~
よくも悪くも、沢山アーティストがいます。面白いのは、街中にミュージシャンが多く、たまたま友達のパーティーであった人に演奏を頼まれることがあることです。
~世界中から様々な人種が集まっている~
東京も外国人が多いですが、ニューヨークは特別で、様々な国のコミュニティーがあります。
~雑費が安い~
洋服、交通費はとても安いです。バスと地下鉄が使えるメトロカードは30日で104ドル。使い放題です。
ただで楽しめるコンサートや野外ライブなどもあります。
(3)これから夢を追って、海外に飛び立つ人たちへアドバイスをお願いします。
私はまだアドバイスできる立場ではありませんが(笑)。私もまだ夢を追いかけているところなので。
ひとつだけ出来るアドバイスは、もし海外に語学を勉強しに行くなら、田舎がお勧めです。そしてルームメイトでもホストファミリーでも良いので、その国の言葉を話す人と暮らせば、より上達が早いです。私の英語はカナダで得たものですが、ニューヨークでは発音がきれいと驚かれます。TOEFLの勉強も、日本で学校に通うより、現地の語学学校で学んだ方が早いと思います。ただ、最初は孤独です。少しずつ言葉が体に入ってきて、少しずつ友達が出来ます。みんなが通る道です。パーティーにも呼ばれるようになって、海外生活が楽しくなります。そして、そのうち日本に帰りたくなくなります(笑)
海外に行くと日本の文化をよく聞かれるので、日本についての知識があった方がいいです。
“夢はあきらめなければいつか叶う”
日本でお世話になった方にいただいた言葉です。
私もブロードウェイミュージカルの舞台で活躍する為にがんばります。
いつかニューヨークで。
~以上、インタビュー終わり~
いかがだっただろうか? きっと多くの方が海外で夢を追うことの過酷さ、そして楽しさを弐平さんのインタビューから感じたのではないだろうか。現に、自分の夢について語っている時の弐平さんの眼は、まぶしいくらいキラキラ輝いており、自分の人生を最大限に楽しんでいるように見えた。
みなさんは弐平さんに負けないくらい、一日一日を全力で楽しんでいるだろうか? もし楽しめていないのであれば、今一度自分の生き方を見つめ直す時なのかもしれない。あとで、「あの時、こうしておけばよかった……」と後悔することほど、虚しいものはない。なぜなら人生は巻き戻しが効かず、たった一度しか楽しむ権利がないのだから。
一度きりの人生、心が燃え尽きるほど思いっきり楽しみたい! 弐平さんのインタビューを終えて、記者(私)は改めてそう思った。
弐平さんのウェブサイト:http://about.me/chizuru.nihei
弐平さんのSoundCloud(こちらで弐平さんの歌声を聴くことができます):
http://soundcloud.com/chizuru-nihei/
(文=田代大一朗) 画像:ロケットニュース24
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オリジナル記事: 【インタビュー取材】ブロードウェイの舞台に立つ夢を叶えるため単身ニューヨークへ / 日本人女性・弐平千鶴さん
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