迫るタイムリミット! 絶望的状況から見出す希望! 四コマサボタージュDE第224回「10年」

「30になると時間があっという間に経過する」なんて聞くけど、本当にあっという間だよね。 漫画:ザックKT-4


全身の筋肉が骨化する難病と闘う女性の強さと美しさが人々の心をつかむ

全身の筋肉が骨化する難病と闘う女性の強さと美しさが人々の心をつかむ

英国で、難病におかされたある女性のドキュメンタリー番組が放映された。病に屈しないその生き方、明るさが多くの人に感銘を与えている。

ファッション雑誌の撮影機材に囲まれて微笑む美女、ルイーズ・ウェダーバーンさん。その表情からは、不治の病と闘っている事実をうかがい知ることはできない。しかし彼女は、身体中の関節が固まり、やがて立ち姿のまま動けなくなるという難病を抱えているのだ。

ルイーズさんの病気は、進行性骨化性線維異形成症(FOP)という遺伝子疾患。発症率は200万人に1人と言われる難病である。筋肉や腱、靭帯が骨のように硬化し、関節が動かなくなり、最終的には歩行や食事、呼吸も自力でできなくなる。患者の平均寿命は41歳、現在の医学では治療が不可能とされている。

ルイーズさんは3歳の時にFOPと診断され、19歳になった現在、背骨は固まり、肘や手首の関節も曲がってしまっている。そんなルイーズさんが夢中になっているものは「おしゃれ」だ。

幼い頃から服が大好きだったルイーズさん。流行のファッションは常にチェックし、買った服のアレンジや組み合わせ法を考え抜くなど研究に余念がない。「様々なトレンドを取り入れて自分の体型に合った服を考えるのは楽しいし、きれいな服を着ていると幸せ。将来は、コーディネート術やメイク術などファッション関係の在宅ネットビジネスをしたいと思います」と語る。

そんな彼女が最近、職業体験プログラムでファッションモデルを経験し、服飾業界に携わりたいという夢を叶えた。その様子を追ったドキュメンタリー番組が大きな反響を呼んでいる。

ファッションショー『ロンドン・ファッション・ウィーク』、雑誌『ELLE』でモデルを体験したルイーズさんは、「私の病気は珍しく、人に会う度に説明して理解を得なければいけません。活動を通して、FOPという病気を多くの人に知ってもらいたいと思います」と述べている。

「家族は私に、病気だからあれはだめ、これは出来ないなどと言わず、やりたいことを応援してくれます。私を見てさまざまなリアクションを取る人がいますが、気にして外出できないなんてまっぴら。私は病気なんかで自分のやりたいことを諦めません

研究者らによると、3~5年以内にFOPの進行を止める薬が実用化される可能性があるというが、ルイーズさんは「本当だったら素晴らしいけれど、可能性はあくまで可能性だから、過度な期待はしてないわ」と言う。「死ぬことは別に怖くありません。そうなったらなったで仕方ないし、それを今から怖れる必要はないと思っています」

ドキュメンタリー番組『The Human Mannequin(人間マネキン)』が放映されると、病に負けず、自分の夢を諦めないルイーズさんの姿勢が大きな反響を呼んだ。ネット上でも「できないと決めつけて夢を諦めた自分が恥ずかしい」「自信を持って夢に向かう姿が美しい」などの声が上がっている。

治療薬の開発が進むことを祈りつつ、ルイーズさんの今後の活躍を応援したい。

参照元:DailyMail,ルイーズさんのブログ(英文)、YouTube channel4


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「髪が生えてくるはずの場所に爪が生えてきてしまう」という謎の病気に苦しむ女性

「髪が生えてくるはずの場所に爪が生えてきてしまう」という謎の病気に苦しむ女性

ある日突然未知の病にかかる。多くの人にとっては想像もできない状況に陥ってしまった一人のアメリカ人女性がいる。米テネシー州メンフィスに住むShanyna Isomさんだ。

彼女の病は「髪が生えくるはずの場所に爪が生えてきてしまう」というもの。この難病を患っている人は現在世界でIsomさん以外に存在しない。多くの医師が尽力するも、治療方法はまだ見つかっていないという。

2009年、病気が発症した当時、Isomさんは法律を学んでいる大学生だった。Isomさんはぜんそく発作の治療のために服用したステロイドにアレルギー反応を起こしてしまう。その後、「徐々に足が黒ずんでいき、多くのこぶが出来た」という。

地元メンフィスの医師たちが治療を試みるも、状態は好転しなかった。ついに、地元を離れメリーランド州ボルチモアのジョンズホプキンス病院に受け入れられることになった。

より専門的な治療を受けられる病院に移り、病状の詳細が明らかになってきた。彼女の主治医によれば、毛穴の下の髪の毛を取り囲む組織である「毛包」にある皮膚細胞が、Isomさんの場合、通常の人よりも12倍も多く、それによって皮膚が圧迫されている状態なのだという。

「髪が生えてくるはずの場所に、爪が生えてくるのです」とIsomさんは説明する。以前は座ることも歩くこともできなかったが、今は杖を使って歩いたり、時には自力で歩くこともでき、治療によって症状が抑えられているそうだ。

だが、彼女が直面している問題は病状だけではない。治療費の支払いも大きな問題としてのしかかっている。彼女の住む州で発行された医療保険は州外の治療費を対象とせず、また処方された治療薬の多くが保険の対象にならなかったのだ。

家族や友人、資金団体を頼って集めた資金も底をつき、25万ドル(約2000万円)もの負債を抱えているという。このまま治療の継続が可能かどうか大きな不安がのしかかっている。

そこで、彼女は治療に必要なお金を集めるため、また今後同じ病気にかかった人々を支援するため「S.A.I.基金」という基金を起ち上げた。基金のFacebookページではIsomさんの最新の状況がアップデートされている。また、Isomさんのことをニュースで知った世界中の人々から数々の応援メッセージと寄付の申し出が寄せられている。

Isomさんの病気との過酷な闘いは日々続いている。メディアのインタビューに応えるIsomさんはとても冷静に病状を説明しているが、これまで彼女が直面してきた苦しみはただただ想像を絶するものだ。とにかく一日でも早く治療法が見つかり、Isomさんが苦痛から解放されることをを祈るばかりだ。

(文=佐藤 ゆき
参照元:WMCTVFacebook(英文)、Youtube 007okhay


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