【善意が生んだ悲劇】80代の女性が勝手にキリスト壁画の修復を試みる → 絵が下手すぎて顔が別人に

【善意が生んだ悲劇】80代の女性が勝手にキリスト壁画の修復を試みる → 絵が下手すぎて顔が別人に

「善意で行う行動が、必ずしもいい結果をもたらすとは限らない」という教訓を教えてくれる、あるニュースが海外で話題になっている。

スペインのSanctuary of Mercy Churchという教会には、画家Elias Garcia Martinezが約100年以上前に描いた「Ecce Homo(この人物を見よ)」というイエス・キリストのフレスコ壁画があった。

しかしその壁画は湿気のせいで、18ヶ月前からぼろぼろ崩れ始め、徐々に元の姿を失いつつあった。地元に住む80代の一人の女性は、それを見て、あることを決心したそうだ。
 
壁画の劣化を、ただじっと見ているだけなんてできない。修復しよう!
 
すると彼女は、塗料と筆を手に、自らキリスト壁画修復作業を開始。教会の運営者の許可もないまま、彼女だけによる修復は着々と進められていった。そして彼女の修復がついに完了した時、それを見た人々は凍りついたという。

なぜなら彼女の絵が、恐ろしく下手だったから! 修復後の壁画には、元のイエス・キリストの姿はどこにもなく、そこにはまるで猿のような生き物が描かれていたとその壁画を見た人は言う。

この修復を行った本人も、さすがに「これはダメだ!」と気づいたようで、文化事業を担当している市会議員Juan Maria Ojedaさんに連絡をとった。

そしてさらに悲しいことに、地元のカトリック文化財団「Centre for Borjanos」は、この壁画を描いた画家Elias Garcia Martinezの孫から、壁画修復のための寄付金を受け取っていたことが判明。つまり、あと少しでプロによる修復が開始される予定だったのだ。この事態を受けて、Centre for Borjanosのスポークスマンは次のようなことを話している。

「元々の壁画の価値はそんなに高くはありませんが、人々の愛着がつまったものでした。80代のその女性は、見たところ、自分を芸術家だと思っているようです。彼女は誰からの許可も得ず、今回の行動に至りました。教会には多くの人が訪れるので、教会はいつも公開されています。しかし見張り人がいたにもかかわらず、彼女がことを終えるまで、誰も彼女がしていることに気づきませんでした」

また今後の予定については、市会議員のJuan Maria Ojedaさんが次のようなことを話している。「彼女は善意のもと、このようなことを行ったんだと思います。来週彼女はプロの修復者と会い、今回の修復にどんなものを使ったかを説明する予定です。もし修復不可能と判断されたら、壁を壁画の写真で覆うことになると思います」

善意でやったつもりが、思わぬ惨劇を生んでしまった今回の壁画騒動。善意だけで先走って、今回のような悲劇を起こさないよう十分注意したいものだ。そう気をつけることで、今回の女性の善意も少しは報われることだろう。うん……きっと……。

(文=田代大一朗

参照元:BBC News, Daily Mail, The Sun(英文), YouTube/josevox


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酒好きな悪魔 → 酒が飲みたくて酒場の建設を手伝う → 実は教会を建てていた → 悪魔激怒 → 仕方なく教会の横に酒場を作る

酒好きな悪魔 → 酒が飲みたくて酒場の建設を手伝う → 実は教会を建てていた → 悪魔激怒 → 仕方なく教会の横に酒場を作る

悪魔なのに神聖な教会を建ててしまった、マヌケな悪魔の像がドイツ・リューベックの街にある。悪魔像は聖マリエン教会の敷地内にあり、なぜかニンマリとした表情を浮かべている。

この悪魔はリューベックや周辺都市では有名な悪魔で、大人はもちろんの事、子どもたちもこの悪魔を「生暖かい目」で見守っている。どうしてこの悪魔は神聖な教会を建てたのか? 言い伝えによるとこの悪魔、勘違いして教会を建ててしまったようなのだ。

三度の飯よりも酒が大好きな悪魔は、「あそこに酒場ができるぞぉ~!」という話を聞き、とにかく酒が飲みたい一心で酒場の建設を手伝っていた。悪魔パワーはかなりのもので、みるみるうちに酒場が完成に近づいていったという。

しかし、酒場だと思っていた建物は酒場ではなく聖マリエン教会だったことに気がついた悪魔。「チクショォォォォォォー! 騙された!」と涙目になりながら激怒した悪魔は、教会をぶち壊すという暴挙に(騙されたのではなく悪魔の勘違いなのだが)。

もうすぐ完成だった教会がどんどん壊されていき、このままだと教会の建設が困難になるという事態に発展。そこで住民達は急遽、教会の隣に酒場を建設。悪魔は歓喜し、教会の破壊をやめて酒場に入り浸ったという。そして無事、聖マリエン教会が完成したというのだ。

この悪魔が手伝って作られた聖マリエン教会には巨大なパイプオルガンがあり、バッハが通ってその音を愛したという記録が残されている。
 
Correspondent: Kuzo


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