広島市南区の30代男性が、猫12匹を殴殺した疑いがもたれている問題で、現場に立ち会った警察官の対応が物議をかもしている。男の猫殺害が発覚したのは、NPO法人「犬猫みなしご救援隊」の調査によるものだ。
同団体のブログには、駆けつけた広島県警東署の警察官は「(男は謝罪し)もうしないって言ってるから許してあげたらどうか」と、団体スタッフに持ちかけたとつづられている。そして同団体の代表に電話取材したところ、「警察に対する冒とくだ。話している内容を録音する」とし、その後に「(長時間の滞在は)ろう城になるから早く帰れ!」と言ったという。
このことについて、広島県警に電話で問い合わせてみた。ここまでの流れをもう一度整理しよう。
2012年8月14日
同団体に市から引き取った猫を虐殺している人物の情報が入る
8月17日13時30分頃
同団体は人物を特定し、男宅に訪問。本人の承諾を得て室内に立ち入る
同日18時30分頃
男が猫の殺害を認めたため、警察に通報
8月21日
動物愛護法違反と県動物愛護管理条例違反で、広島県警が捜査を始めたことが報じられる
そのときの状況を伝えるブログによると、警察官は男が謝罪しているのを受けて、「許してあげたらどうか」とスタッフに話したそうだ。
「広島県警の警察官は「もうしないって言ってるから許してあげたらどうか」……とウチのスタッフに言いました」
「「絶対に許さん!」……とおらぶ(怒鳴る)私(団体代表中谷さん)に広島県警は「謝っているじゃないか」……と一喝。そればかりか「中谷さんね、どうしても逮捕させたいなら証拠を揃えて警察署に提出しなさい。自分たちは現見(現場を目撃すること)をしていないからどうしようもできん……と言うとるでしょ」……と言う」(以上、団体ブログより引用)
そのときの状況について代表の中谷さんに尋ねると、「警察官は “警察に対する冒とくだ。話している内容を録音する” と言い出しました」。中谷さんはこれにひるむことなく、さらに怒号を飛ばして警察を叱責し、男に対する怒りをぶちまけたという。さらに警察官は「(長時間の滞在は)ろう城になるから早く帰れ!」と追い払うような素振りを見せたとのことである。
この録音・ろう城発言について、広島県警広報課に問い合わせたところ「任意捜査であるため、状況を把握していない」と回答した。念のため、「 “警察に対する冒とく” を理由に、録音することは良くあることか?」と尋ねてみると、通常は「捜査に関係のあると思われる証言であれば、録音を申し出ることがある」と説明している。
壁やシーツが血に染まったワンルームマンションの一室で、捜査に立ち会った警察官は何を思っていたのだろうか。とにかく速やかに、猫虐待死の全容が解明されることを願う。
参照元:犬猫みなしご救援隊ブログ
●関連記事
- 【猫虐待死問題】12匹の猫を殴って死なせた男が「不注意で死んだ」と発言 / NPO法人は「不注意で殴り殺すわけがない」と激怒
- 譲り受けた猫を殴って死なせた男の不可解な供述 「殺すつもりはないけど殺した」「殴り続けたら死んでいた」
- 【タレント犬死亡で疑問視】熱中症で事故死したジッペイを出演させていた動物プロダクションがサイトからジッペイ情報を削除か
- 【猫の命】18禁エロゲーブランドのスタッフがTwitterで懇願「猫がガンになってしまいました」「通販注文してくれると手術できます」
- 猫のアナキン・スカイウォーカーの責任は誰がもつのか?
オリジナル記事: 【猫虐待死問題】通報したNPO法人に警察官が 「警察を冒とくするなら録音する」「ろう城になるから帰れ!」と発言
Copyright© ロケットニュース24 / ソシオコーポレーション. All rights reserved.