もしも気分が沈んでネガティブな状態が続いてしまったら、ジュースを飲むのは控えたほうが良いかもしれない。最新の研究によると、清涼飲料水はうつ病になるリスクを上げる可能性があるという。なかでもダイエット系飲料はその危険性が高いそうだ。
アメリカの研究者らが米国神経学会議で発表した。Honglei Chen氏率いる研究チームは、26万5000人の男女を対象に、普段彼らが消費している飲み物について調査を行った。その後、調査から10年の時を経て、それまでのあいだにうつ病と診断された被験者がどれくらいいるかを調べた。
すると、1日の清涼飲料水消費量が4缶以上の人は、まったく飲まない人と比べると30パーセントも高い確率でうつ病になっていることが判明。さらに、ダイエット系飲料を好んで飲む人ほどうつ病のリスクが高くなっていることもわかった。
これとは逆に、1日に4杯以上コーヒーを飲む人は、まったくコーヒーを飲まない人に比べてうつ病のリスクが10パーセント低くなっていたという。
Chen氏によると、「ダイエット系飲料を好む人ほどリスクが高かったは、アスパルテームなどの人工甘味料が影響しているからだと考えられます。コーヒーの場合、脳を刺激するカフェインを多く含んでいることがうつ病リスクの低下に一役買っているようです」とのこと。
さらにChen氏は、「これまでにも人工甘味料がもたらす悪影響については様々な研究結果が報告されていますが、うつ病も無関係ではないようです。しかし、まだまだわかっていないことも多いため、今後さらなる研究を行っていく必要があります」とも語っている。
太らないようにとダイエット系飲料を選んでいる方もいるだろうが、人工甘味料が人体に及ぼす害についていろいろと指摘されているのは事実だ。あまり普段は考えずに飲んでいたという方は少し意識してみてはいかがだろうか。
参照元:Mail Online(英文)
photo:Rocketnews24.
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オリジナル記事: 「清涼飲料水はうつ病になるリスクを上げる可能性がある」との研究結果 / 特にダイエット系飲料は危険性高し
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