音楽専門チャンネル「MTV」の凋落 / Youtubeが音楽市場に与えた影響

あなたは新しい音楽をチェックするときに、どうような方法をとるのだろうか。大抵は一度ウェブ検索をしたうえで、Youtubeで視聴するはず。Youtubeの登場は音楽業界に多大なる影響を与えた。少なくとも、音楽専門チャンネル「MTV」を見て育った世代の人たちにとっては、革命的であったのかもしれない。

というのも、MTVは1980~90年代に音楽情報を発信する拠点であり、必要な情報はこのチャンネルに集約されていたといっても過言ではない。それが次第にその影響力を失い、今ではMTV世代といわれた人たちも情報源をすっかりYoutubeにシフトしてしまっているからだ。

音楽アナリストはYoutubeの躍進を「成功しすぎている」と評し、今後の音楽市場に新たな影響を与えるとにらんでいる。

世界的な情報・メディア企業「ニールセン」が調査したところによると、アメリカの若者は、音楽のプラットフォームとしてYoutubeを活用していることが明らかになった。18歳以下の世代では、全体の3分2が好んで同サービスを使用しているという。テレビやラジオで楽曲を聞き、CDを購入するという人は激減しており、MTVで情報収集をする世代はほとんどいなくなったとしている。

記者(私)もMTVを見て育った世代であり、新しい音楽の情報を収集するために、このチャンネルを見ていた。当時はインターネットも普及しておらず、タイムリーな音楽情報を得るのに欠くことができなかったのである。しかし現在、情報スピードはテレビを待っているよりもネットで収集した方が早くなり、デジタル音源やクラウドサービスの登場で、CDを所有する必要もなくなってきている。

音楽アナリストのマーク ・マリガン氏は、Youtubeがはたした功績は多大なものであると同時に、人々の音楽に対する価値観を変えてしまったと説明している。これまでCDを所有していた人たちは、その必要のなさを実感している。Youtubeが台頭したことにより、CDからデジタル音源にシフトした人たちは、有料で音楽を聞く理由さえもわからなくなってしまっているのだ。聞きたい音楽はすでに公開されており、その気になれば何度でも視聴できる。

「楽曲を手に入れるために、お金を払う」、これまでそれが当たり前だったはずなのだが、近頃はその敷居が随分と高くなっている。言い換えれば、良いものでなければ売れることはない。CDであれ、デジタル音源であれ、Youtubeで視聴した段階で気に入らなければ、購買に結びつかないのである。

日本でもすでにCDが売れなくなっているのは、周知の事実であり、今後もその傾向に拍車がかかるだろう。Youtubeの躍進はこれからもしばらく続くのではないだろうか。

参照元:Telegragh(英語)


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