アップルVSサムスンの特許侵害訴訟。すでに世界9カ国にわたっている。8月24日、韓国のソウル中央地裁でまたひとつの判決が出た。
それはなんと「アップル・サムスン共に互いの権利を侵害している」というものであった。そして両社に対しそれぞれ相手に賠償金の支払いを、さらにiPhone4・Galaxy S2など旧機種の販売禁止という判決を出したそうだ。
ネットユーザーからは「まさかの引き分け?」「サムスンがホームグラウンドで勝てなかった?」と驚きの声が出ている。
ソウル中央地裁は、アップルは1件の権利侵害、サムスンは2件の権利侵害があるとして、アップルに2000万ウォン(約140万円)をサムスンに2500万ウォン(約170万円)を相手に支払うことを命じた。
さらに、判決では韓国国内においてアップルはiPhone4とiPad2の2機種を、サムスンにはGalaxy S2、Galaxy Nexus、Galaxy Tab、Galaxy 10.1の4機種をそれぞれ販売禁止としたのだ。地裁は諸外国での判決や、計20回以上にもわたる公聴会を経て出された結論だとしている。
ホーム韓国での裁判にもかかわらずサムスンの完全勝利とはいかなかった。しかも、わずかではあるがサムスンの方が賠償金額も多く、販売禁止となった機種数も多い。
この判決に対して諸外国のネットユーザーは「これは引き分け?」「一応、両社のメンツを立てた感じ?」「サムスンがホームで勝てないとは」と、サムスンにも賠償命令が出たことを意外に感じている声が多い。
また、「賠償額が少ない」「賠償はまるでパフォーマンスのようだ。販売禁止になったのも旧機種ばかりであまり意味がない」とシビアな見方をするユーザーもいる。
両社それぞれ痛み分けとなった判決だが、「喧嘩両成敗」のようにうまくはいかないだろう。アップル・サムスン両社とも控訴すると見られている。次の戦いの舞台は韓国高裁になりそうだ。
参照元:新浪新聞(中国語)
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オリジナル記事: 引き分け? アップルVSサムスン訴訟で韓国地裁「互いに権利を侵害」 / 両社に賠償 iPhone4・Galaxy S2など販売禁止判決
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