【チャリティモンスター】深刻な大気汚染の北京であの富豪が「新鮮な空気の缶詰」をバラまく

【チャリティモンスター】深刻な大気汚染の北京であの富豪が「新鮮な空気の缶詰」をバラまく

過去に例を見ないほどの深刻な大気汚染に見舞われている中国・北京。日本でもその影響が心配されている。

そんな危機的状況の北京に、あの男が舞い降りた! 「中国一の慈善家」もしくは「チャリティモンスター」こと陳光標(チェン・グァンビャオ)氏である。

東日本大震災の被災地ではポテチを配り、反日デモで自動車を壊された市民には自腹で自動車をプレゼントしたりと、何かとアジアのピンチに駆けつける陳氏。その陳氏が今度は北京で「新鮮な空気の缶詰」を配布したのだという。

陳氏が北京市に現れたのは現地時間1月30日のこと。北京市内6カ所で自社製品「新鮮な空気の缶詰」を無料配布した。この缶詰には、主に台湾、チベット、雲南省などで採取された空気が入っているそうだ。

実は、陳氏が「新鮮な空気の缶詰」を発売したのは2012年のことだ。1缶5元(約73円)で販売。缶ジュースが3元(約44円)程度で買える中国では「高い」、「タダで吸えるものにお金をとるなんて」などと、当時は批判的な意見も多かった。

しかし、現在、北京の大気汚染度は異常レベルだ。今回の無料配布でも「売名行為」などという批判の声もあるものの、さすがに「すばらしい行動」、「先見の明あり」、「カッコイイ」と支持する声も多く見られる。

ちなみに陳氏の「売名慈善家」や「チャリティーモンスター」というあだ名は、チャリティー活動の際に非常に派手はパフォーマンスを行うことからきている。しかし、今回は自社製品を手に笑顔を振りまく姿は撮影されているものの、過去に見られるようなパフォーマンスはなかったようだ。

缶詰の空気は一瞬楽しむだけのもの。全く根本的な解決にはならない。だが陳氏が準備していた23万缶はあっという間に配布終了したそうだ。それだけ市民の間で大気汚染への危機感が高まっていることの表れなのかもしれない。

(文=澤井恵
参照元: Weibo @陳光標新浪財経南海網(中国語)


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一瞬たりとも目が離せない! フランス人マジシャンが中国で披露した神業マジックが凄すぎると話題に

一瞬たりとも目が離せない! フランス人マジシャンが中国で披露した神業マジックが凄すぎると話題に

言葉が分からなくてもボ〜っと見ているだけで「ふ……不思議ッ!」とダイレクトに驚かされるのがマジックです。つい先日、中国の北京で国際マジック大会が開催されたもようで、その時に出演したフランス人マジシャン「Yann Frisch」氏の演技に注目が集まっています。

YouTubeにアップされた動画のタイトルは20121201 21 北京 北京国際魔術大会実録:Yann Frisch(法国)<球>inなどなど。再生したらもう最後、気になって最後まで見ちゃうこと必至の神業マジック動画です!

その内容はいたってシンプル。飲み物を飲みたいのに……なぜか「赤い球」が邪魔してくる! といったものです。いつの間にか空のカップの中に赤い球が入っていたり、捨てても捨てても赤い球が復活したり、次から次へと出てきたり……いつまでたっても飲み物が飲めない!

ネタとしては古典的なマジックのネタ「カップアンドボールマジック」なのですが、表情と演出、そしてジャグリング要素も入っており、見ていて全然飽きないのです。そして最後の最後は……実際に動画を見てご確認ください。いいオチです。

寄稿:Pouch
参照元:Youtube 新亞電視 中文


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【北京ロンドン鉄道旅3】モンゴル・ウランバートル → ロシア・イルクーツク

【北京ロンドン鉄道旅3】モンゴル・ウランバートル → ロシア・イルクーツク

中国・北京から英国・ロンドンまで鉄道で旅をするルートを実際に移動し、皆さんにご紹介するこの連載。旅のルートと経由地は、北京 → ウランバートル → モスクワ → キエフ → ワルシャワ → ベルリン → ハンブルグ → アムステルダム → ブリュッセル → ロンドンとなる。

前回は中国・二連浩特(エレンホト)からモンゴル・ウランバートルまでの旅路をご紹介した。今回はモンゴル・ウランバートルからロシア・イルクーツクまでのルートをレポートする。北京からモスクワまではシベリア鉄道の旅となる。詳細は以下のとおり。

・各駅の出発時刻(時刻は現地時間)
~1日目~
北京(中国) 07:45
長家口南(中国) 11:13
大同(中国) 14:15
集寧南(中国) 16:09
朱日和(中国) 18:34
二連浩特(中国) 23:59
~2日目~
ザミンウド(モンゴル) 01:40
ウランバートル(モンゴル) 13:50 ←ココから
スフバートル(モンゴル)) 22:05
ナウシキ(ロシア) 23:01
~3日目~
ウランウデ(ロシア) 03:40
イルクーツク(ロシア) 11:05 ←ココまで
ジマ(ロシア) 15:13
イランスカヤ(ロシア) 23:34
~4日目~
マリンスク(ロシア) 10:23
オムスク(ロシア) 23:56
~5日目~
チュメニ(ロシア) 07:02
スベルドロフスク(ロシア) 12:08
バレジノ(ロシア) 21:37
~6日目~
モスクワ(ロシア) 14:28

・大地がどんどん緑色になっていく
モンゴルの大地は壮大だが、季節のこともあって「草原」というよりは「荒野」といったほうがシックリくる風景をしている。どこまでも続く地平線。そのどこまでもがずっと荒野。そう考えるとちょっとさびしい。こんなところでも、ときおりケータイの電波が入る。すごい世の中になったものだ。

列車がロシアに近くなるにつれ、どんどん風景が変わっていった。地平線がなくなり、小さな山々が連なる風景になっていったのだ。そして大地は草木で緑色に飾られ、列車は小川と並列になって走り、山と山の隙間を突き進む。まるでファンタジー世界に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥る。

・バイカル湖を見ただけで「きてよかった」と感じる
次に停車する大きな駅はイルクーツク。その直前に、壮大なバイカル湖が姿を現す。列車はバイカル湖に沿って長時間走るため、まさに絶景を楽しみながらの旅が堪能できる。食堂車でビールと肉料理に舌鼓を打ちながら眺めるバイカル湖は最高だ。

それにしてもバイカル湖は美しい。秋田県の田沢湖も信じられないほど透き通った水で驚いたが、バイカル湖は異様にも思えるほどの透明度だった。走る列車からバイカル湖を眺めると、湖底の石ひとつひとつの模様までもがクッキリと見えるのだ。ああ! この手で水に触れてみたい! このあたりで1か月くらい暮らしたい! 癒やし度1000%のバイカル湖を通過すると、いよいよイルクーツクだ。

・キオスクに手作りのピロシキやピザパン
イルクーツクの町は、バイカル湖を通過してひとつ山を越えたところにある。駅前しか見ていないが、自然と近代的な建物がバランスよく共存しているような風景をしていた。停車時間は20分ほどしかないので、駅前のキオスクを見学するなどしてすぐに列車に戻った。

手作りのピロシキやピザパンなどを買いたかったが、食堂車での料理を楽しみにしているのであえて買わなかった。後日の記事で掲載する予定だが、ロシア入国時から新しく連結された食堂車の料理が、今までにないくらい絶品なのだ。

前回の記事: 中国・二連浩特(エレンホト)→ モンゴル・ウランバートル
関連記事: 北京から鉄道でロンドンに行く / 北京~モスクワ~ハンブルグ~アムステルダム~ロンドン
Correspondent: Kuzo


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店は狭くて小汚いけど味は抜群! 中国・北京にある「麺類のほうが圧倒的に美味い小籠包屋さん」がココだ!!

店は狭くて小汚いけど味は抜群! 中国・北京にある「麺類のほうが圧倒的に美味い小籠包屋さん」がココだ!!

海外旅行の楽しみのひとつといえば、ずばり「食」だ。ガイドブックにも載っているような有名レストランに行くも当然アリだが、地元民しか行かないような地域密着型のお店に行くのも一興だ。たしかにちょっと入りにくかったりするが、そこは勇気を出してGOである。

ということで今回ご紹介したいのは、中国は北京にある地元民御用達の小さな小さな小籠包屋さん。もちろん小籠包屋さんなので小籠包が看板メニューなのだが、なぜかサブメニューである麺類のほうが抜群に美味く、その魅惑の味は何年たっても忘れられないほどである。
 
・お店の雰囲気がハンパなく落ち着く!
お店の名前は「杭州小籠包」。場所は2004年サッカー・アジアカップの反日暴動場所となった「北京工人体育場」のすぐ近く。この近辺、ディスコやバーなどが増えに増えネオンはギラギラ、現在は北京でも有数のナイトスポットとして盛り上がっている。

しかし、杭州小籠包の佇まいはその逆をいく。狭くて薄汚い店内に、素朴で優しい女将さんと旦那さん。女将さんはせっせと小籠包の「皮」を作り、短パン+エプロン姿の旦那さんは、麺類などの注文が入った時にのみ働きはじめる。このゆるい雰囲気が実に落ち着くのである。

この店にやってくるお客さんたちもまた味がある。1杯のスープのみ注文し、女将さんと談笑しながらズズッと飲み、そしてサッサッと帰る若者や、ビールと小籠包のみを注文して店内のテレビをじっと見続ける親父さんなど、庶民の生活が垣間見える。
 
・なぜか爆裂的に美味いのが麺類
そんな杭州小籠包のメニューのなかでも、なぜか圧倒的に美味いのが麺類。おそらく麺は女将さんが作っている小籠包用の麺を代用しているのだが、この麺がとんでもなく美味いのである。やや塩味。うどんのようでもあるが、うどんではない。かといって中華麺でもない。「杭州小籠包」の女将さんの麺なのだ。

私(記者)が杭州小籠包に初めて行ったのは2004年。前述のアジアカップ反日暴動の翌日であった。まさかの事態に直面して疑心暗鬼になっていた私に対し、女将さんは「あら日本人? 大変だったね。まあ麺でも食べなさい」的なことを、優しい女将さん口調で話してくれたのだった。

そのとき注文したのは「牛肉麺」。価格は8元(約100円)である。てっきり香辛料のキツい麺類が来るのかと思いきや……なんという優しい味! ラーメンだけどラーメンじゃない、うどんみたいだけどうどんじゃない、じゃあ何なんだこれは!? 的な衝撃的な味であった。その日以来、毎日通った。あまりにも美味かったから、毎日だ。
 
・月日が経っても変わらない味と雰囲気
8年後の2012年。9月の中頃に「北京で未曾有の反日デモ」という情報を聞きつけ、私は再び北京へ飛んだ。そして反日デモ後、まっさきに向かったのが杭州小籠包だったのだ。外観、店内、そして女将さんと旦那さん。8年前と全く変わらない姿がそこにはあった。

「牛肉麺」の味も「肉絲麺」の味も、そして小籠包の味も……8年前と完璧に同じ。美味さも同じで、お店の暖かさも同じであった。私は女将さんに「8年前に毎日通ってたん日本人です!」と声をかけた。女将さんは「あ、あ〜!」と私の顔を見てコクコクと頷いていたが、おそらくきっと私の顔なんぞ覚えていない。

旦那さんも出てきて私の顔を見ながら笑顔でコクコクと頷いていたが、どう見ても覚えていない表情をしていた。だが、それでいい。むしろ、いい。それでこそ自然体の「杭州小籠包」なのである。もしも北京に行った時には是非とも足を運んでいただきたい。自然体の中国の人たちの姿が、そこにはある。

(写真、文=GO)

■お店データ「杭州小籠包」
住所:北京市東城区新中街4号楼


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中国のケンタッキーで売っているコーンは「昔なつかしのあのスタイル」で感動のあまり涙が出た / 食べたらまさかの激マズで泣けた

中国のケンタッキーで売っているコーンは「昔なつかしのあのスタイル」で感動のあまり涙が出た / 食べたらまさかの激マズで泣けた

ケンタッキーフライドチキンで売られているコーンといえば、透明のケースに入ったサイドメニュー「コーンサラダ(220円)」である。プリプリとしたコーンが、甘みもあって実にうまい。

だが! 中国で売られていたコーンは一味違う。とうもろこしを輪切りにして、中心に棒をぶっ刺した形式で、黄色いビニール袋に包まれた状態で売られている。このスタイルを見て「懐かしいッ!」と涙した人は、おそらく30歳すぎの大人であろう。

そう、かつては日本でも、この「黄色いビニールに包まれた棒ぶっ刺しトウモロコシ」がケンタッキーで売られていた。私の記憶が正しければ、「塩の入った袋」も付いていた。バターも染みており、実に、実に美味かったのだ。

そんな懐かしのスタイルが、なんとまさかの中国・北京のケンタッキーで! 楽しかった幼少時代を思い出して、思わず泣きそうになった。そして迷うことなく購入した。塩袋は付いていないが、この姿かたちは昔のまんまだ! ドキドキしながら封を開けた。そんでもって、食べてみた!
 
――ところが!
 
まさかまさかの激マズだったのである。甘み、ゼロ。一粒一粒の皮も分厚く、なんというか「野菜」である。「おいしいトウモロコシの味」が、まったくしないのである。海外で売られている味の薄いトウモロコシ……が、そこにはあった。

ものすごく悲しかった。スタッフさんは親切でイイ人だし、オリジナルチキンも、激辛クリスピーも美味しかった。だが、このコーンだけは思い切り私(記者)の期待を裏切ってくれたのだ。まさかの仕打ちに、私はさめざめと泣いたのである。

写真:ロケットニュース24


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中国のケンタッキーで売っているコーンは「昔なつかしのあのスタイル」で感動のあまり涙が出た / 食べたらまさかの激マズで泣けた

中国のケンタッキーで売っているコーンは「昔なつかしのあのスタイル」で感動のあまり涙が出た / 食べたらまさかの激マズで泣けた

ケンタッキーフライドチキンで売られているコーンといえば、透明のケースに入ったサイドメニュー「コーンサラダ(220円)」である。プリプリとしたコーンが、甘みもあって実にうまい。

だが! 中国で売られていたコーンは一味違う。とうもろこしを輪切りにして、中心に棒をぶっ刺した形式で、黄色いビニール袋に包まれた状態で売られている。このスタイルを見て「懐かしいッ!」と涙した人は、おそらく30歳すぎの大人であろう。

そう、かつては日本でも、この「黄色いビニールに包まれた棒ぶっ刺しトウモロコシ」がケンタッキーで売られていた。私の記憶が正しければ、「塩の入った袋」も付いていた。バターも染みており、実に、実に美味かったのだ。

そんな懐かしのスタイルが、なんとまさかの中国・北京のケンタッキーで! 楽しかった幼少時代を思い出して、思わず泣きそうになった。そして迷うことなく購入した。塩袋は付いていないが、この姿かたちは昔のまんまだ! ドキドキしながら封を開けた。そんでもって、食べてみた!
 
――ところが!
 
まさかまさかの激マズだったのである。甘み、ゼロ。一粒一粒の皮も分厚く、なんというか「野菜」である。「おいしいトウモロコシの味」が、まったくしないのである。海外で売られている味の薄いトウモロコシ……が、そこにはあった。

ものすごく悲しかった。スタッフさんは親切でイイ人だし、オリジナルチキンも、激辛クリスピーも美味しかった。だが、このコーンだけは思い切り私(記者)の期待を裏切ってくれたのだ。まさかの仕打ちに、私はさめざめと泣いたのである。

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【動画あり】「9月18日に未曾有の大暴動が起きる!!」と噂されてた北京の反日デモ現地レポート / 日本大使館にボトルが投げ込まれるも秩序はあった

【動画あり】「9月18日に未曾有の大暴動が起きる!!」と噂されてた北京の反日デモ現地レポート / 日本大使館にボトルが投げ込まれるも秩序はあった

連日報道されている中国全土の反日デモ。地域によっては、もはや反日を通り越した暴動となりつつあるが、注目されたのが9月18日の北京である。「18日に北京で未曾有の大暴動も」という噂も飛び交っていたが、果たして暴動は起きたのであろうか。

結論から書くと、暴動は起きなかった。日系のお店や、日本語が入った看板などがが目立たないように隠されていたことはあったが、それ以外はいつもの北京。暴徒が街を練り歩いているわけでもなく、いたって平常運行の北京であった。

しかしながら、デモは起きた。反日運動が始まってから、北京の日本大使館前では連日デモが繰り返されていたが、この日のデモは数万人といっても過言ではないほどの参加者が集まっていた。その時の様子は動画『9月18日北京の反日デモの様子』にまとめたので、是非ともご覧いただきたい。
 
日本大使館前の道路はデモのために封鎖
場所は日本大使館がある道「亮馬橋路」。デモのために道路の一部が封鎖されているため、車両が入ることはできない。タクシーの運転手も「今デモがやってるから、そのあたりは入れないヨ」と言っていた。

よってデモ参加者たちは、付近までタクシーやバスなどで来るか、地下鉄「亮馬橋」駅から会場へ向かうことになる。地下鉄内はいたって普通だが、亮馬橋のホームに降りると状況は一変する。

まず、ホームに中国国旗を持った人が大勢いる。警察の姿も多い。改札口で警察から呼び止められ、名簿のようなものに氏名などの記入を求められる人などなど、普通の駅とはガラリと違う異様なムードが漂っている。
 
駅を降りたら自動的にデモ参加することになる
地上にあがると、人、人、人。中国国旗やプラカードを掲げた人が大勢いる。そして、ほぼ一方通行で “デモ現場” へ向かうことに。しばし歩くと人垣が。そして、ある程度の人数が集まったところで動き始めた。自動的にデモ行進開始となった。

あまりにも人数が多いためか、この日のデモは100人ていどの参加者を「1ブロック」と扱い、ブロック単位で行進していく。先頭にはスローガンやプラカードを持った人が陣取り、うしろの人たちは中国国旗を持っている人が多い。

ブロックの動きは、警察や機動隊に完全に制御。前ブロックとの距離が縮まると、鉄柵などを用いてストップをかける。距離が確保できたらGOサイン。ブロックはぞろぞろと動き始める。その間、参加者たちは思い思いに反日シュプレヒコールをあげている。最低限のルールは守られており、統制は完全にとれている。

ちなみに立ち止まったり、ブロックを移動したりすると注意される。鉄柵で仕切られているので、歩道に逃げることも不可能。一度デモに参加したら、必然的に最後まで参加することになるのだ。
 
日本大使館にペットボトルが次々と投げ込まれる
デモ行進中の盛り上がりのピークは、日本大使館前である。日本大使館に近づくと、警察や軍隊や機動隊、ガタイのよい私服警官などの人数も増えてゆき警備が強化される。しかし、日本大使館前に向けて次々とペットボトルが投げ込まれる。ペットボトルを投げる行為に関し、警察などが制止する姿は見られなかった。

また、よく見ると日本大使館前の鉄柵の下には、誰かしらが用意した「投げる用のペットボトル」が多数転がっており、それを拾って投げる人もいた。日本大使館を過ぎ、しばし歩くとデモ行進のUターン場所がある。まるでマラソンのように。復路のデモは、わりとノンビリとしたムードになる。炎天下のなか約1時間ほど練り歩いているため、参加者も疲れ始めているからだろう。

これから日本大使館に向かうであろう往路のデモ隊とすれ違うと、エールの交換のような反日シュプレヒコールが巻き起こる。みな汗だくになりながら行進は続き、やがてスタート地点に戻ってくると、多くの参加者は「やりとげました感」のある表情をしていた。まるで、「無事、参拝おわりました」というような雰囲気であった。そして皆、地下鉄などで帰路につく。

デモで使用した中国国旗を持ち歩いている人もいたが、地下鉄内はいつもの雰囲気。特に殺気立った雰囲気ではない。デモ会場以外の北京は、いつもどおりの北京であり、いつもどおりの中国人。筆者が日本人だと分かっていても、親切に、優しく接してくれる人が大勢いたことは事実である。危惧されていた「18日に北京で未曾有の大暴動も」は、なかったのだ。

動画:ロケットニュース24


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【北京ロンドン鉄道旅1】旅の始まり / 中国・北京 → 中国・二連浩特(エレンホト)

【北京ロンドン鉄道旅1】旅の始まり / 中国・北京 → 中国・二連浩特(エレンホト)

日本からイギリスのロンドンに行く場合、ほぼすべての人が飛行機での移動を選択するだろうし、それしか選択の余地がないと考えているだろう。もちろん船や鉄道で行けなくはないことを知ってはいるが、それらのルートを思い浮かべる人は少ないはずだ。

今回は、中国・北京から英国・ロンドンまで鉄道で旅をするルートをご紹介したいと思う。旅の経由地は、北京 → モスクワ → キエフ → ワルシャワ → ベルリン → ハンブルグ → アムステルダム → ブリュッセル → ロンドンとなる。今回は中国・北京から中国・二連浩特(エレンホト)までのルートをレポートする。詳細は以下のとおり。
 
・事前に用意しておくもの / ロシアビザ
ロシアに渡航する場合、通常ならばあらかじめ旅行代理店経由で飛行機やホテルの予約をしておかなくてはならない。そうしないとビザを手に入れることができないのである(自由気ままな自由旅行ができない)。しかし、鉄道でモンゴルからロシアに入る場合、ビザ入手のためにホテルやチケットの予約をしておく必要はない。今回は、旅行代理店に陸路入国であることを伝え、ビザだけを入手した。
 
・北京~モスクワの鉄道チケットは旅行代理店で入手
前回モスクワを目指した際は北京駅の外国人用窓口で鉄道チケットを購入したが、今回は日本にいながら北京の旅行代理店(日本語可)にお願いをして鉄道チケットを購入した。いちばん高額な座席で6477元(約8万円)で、それプラス手配料を代理店に払う。モスクワ行きの列車は週に2回ある。
 
・各駅の出発時刻(時刻は現地時間)
~1日目~
北京(中国) 07:45
長家口南(中国) 11:13
大同(中国) 14:15
集寧南(中国) 16:09
朱日和(中国) 18:34
二連浩特(中国) 23:59
~2日目~
ザミンウド(モンゴル) 01:40
ウランバートル(モンゴル) 13:50
スフバートル(モンゴル)) 22:05
ナウシキ(ロシア) 23:01
~3日目~
ウランウデ(ロシア) 03:40
イルクーツク(ロシア) 11:05
ジマ(ロシア) 15:13
イランスカヤ(ロシア) 23:34
~4日目~
マリンスク(ロシア) 10:23
オムスク(ロシア) 23:56
~5日目~
チュメニ(ロシア) 07:02
スベルドロフスク(ロシア) 12:08
バレジノ(ロシア) 21:37
~6日目~
モスクワ(ロシア) 14:28
 
・駅でカップラーメンを買いまくる
筆者は国際列車が出発する2日前に北京に入り、ホテルにやってきた旅行代理店のスタッフからチケットを受け取った。「少なくとも発車時間の1時間前には駅にいたほうがよい」とのことだったので、念のため6:00に北京駅に。入り口で持ち物検査をしてから駅構内に入り、国際列車の待合ホールでカップラーメンやら飲み物を買う。あとで知ったが、チケットにはランチとディナーがついていた……。
 
・乗る
時刻が近くなると、美人の駅員さんが「乗る人はこちらにどうぞーッ!」と言って切符とパスポート(ID)のチェックする。改札から国際列車専用のホームに行くと、すでに列車が! ちゃんと「北京→モスクワ」と書いてある。なかなかの感動である。切符を見せて乗車すると、シックでエレガントなデザイン。
 
・退屈だけどワクワク
筆者の個室には下段と上段があり、定員2名。結局モスクワまで他の客は来なかったのだが、モンゴル人のインチキ商人がたまに遊びにやってきた(それはまた別のお話)。列車に乗って1時間もすると、風景が田舎に。何もすることはないし、退屈だけど、なぜかワクワク。不思議な時間が夜まで続く。
 
・諸情報
どの車両にも熱湯が出るポットがあり、カップラーメンやお茶を作ることができる。夏は冷房、冬は暖房がきいているが、車両によって壊れていたり仕様によって動かなかったりするので注意(とはいえ注意のしようがないが)。コンセントがあるのでパソコンや充電が可能だが、時間によって通電が止ることもある。ケータイの電波は3Gがガンガン届く。日本キャリアの海外パケット使い放題も可能。
 
・食堂車
鉄道チケットにはランチとディナーの券がついているので、決められた時間帯に食堂車にいくと食べられるが、料理の内容は期待しないほうがいい。有料で注文することも可能で、ビールや酒を飲むこともできる。支払いは人民元やドルが可能(当然だがカードは使えない)。中国・モンゴル・ロシアごとに食堂車の料理が変化し、ロシア国内に入ると食堂車の車両もロシア仕様になる。
 
・中国とモンゴルの国境
深夜、中国側のモンコル国境の町・二連浩特に到着。ここで荷物検査と出国手続きをする必要があり、乗客は全員駅の待合室に移動して待機する。車輪の変更もやるので1時間以上の待機となる。お土産屋があり、日本人からすると激安なので、筆者はバナナやらヨーグルトやらお菓子やらドリンクを購入。
 
・美人公安警察
以前この駅にきたときはイカツイ感じの公安警察職員に「なにしに行くんだ?」とか「この中身は何だ!?」とか聞かれまくった上に、パソコンの電源を入れてデータを見せろとまで言われたが、今回は日本語を話せる親切な男性職員と、モデルでもおかしくない美人職員が対応。もしかすると、この列車に乗って国境を越える日本人が増えているのかもしれない。深夜の出国手続きをして列車に戻った筆者はモンゴル国内へと進む。
 
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