ああ、なんか腹が減った。でも自炊するのはめんどくさいし、外食するのもめんどくさい。そんな時に食べたくなるのがカップ麺やカップ焼そばなどのインスタント食品だ。お湯を入れるだけで完成する、日本が作り上げた技術の結晶だ。
だが。正直なところ、その作り方があまりにも簡単すぎて「これでいいのだろうか」と思うこともある。昔の人は、もっと頭を動かし手を動かし、苦労して食事を作っていたのではないかと。あえて面倒な手順を踏みながら、簡単に作れるカップ焼そばを作ったほうがいいのでは……と。
思うだけなら誰でもできる。何ごとも “とりあえずやってみる” ことが大切なのだ。ということでやってみた!
・カップ焼そば自動湯切り装置
考えに考えた末、作ってみたのは某TV番組からヒントを得たからくり装置、その名も「カップ焼そば自動湯切り装置」である。結局、湯切りさえも自動でやってしまおうという物臭(ものぐさ)なシステムだが、作るのには苦労した。
それでは「カップ焼そば自動湯切り装置」のシステムをご紹介しよう。まず、段ボールと割り箸で作った段差状のレールにビー玉を投入。コロコロと下まで転がるとドミノが倒れる。
パタパタパタパタ……と倒れると、最後の1個は洗濯バサミとつっかえ棒と鉄製のネットで作った「自動湯切りシーソーエリア」へ落下! するとシーソーが傾き、お湯の入った『日清焼そばU.F.O.』から茹で汁が流れる……すなわち湯切りができる! といった塩梅である。
・意外とアッサリ成功!
慎重にドミノをセットして、ビデオカメラを回してビー玉投入。すると……ななななんと! 思った通りにビー玉は転がり、思った通りにドミノは倒れ、思った通りにシーソーは傾き、想像以上の完璧さで自動湯切りは成功してしまったのであった!
そこまで複雑なことはしていないので当然といえば当然だが、苦労したのはカッターとボンド片手に湯切り装置を作っているその時だけだった。
自動的に湯切りされた『日清焼そばU.F.O.』に、ソースとかやくを入れていつものように混ぜる。当然ながら美味かった。あえて面倒な手順を踏んで作ったU.F.O.は最強にウマかった。だがその時、こうも思った。ソースとかやくを入れるのも自動化しておけばよかった、と。
写真:ロケットニュース24
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