夏の盛りをすぎて、朝夕はすっかり涼しくなった。すでに「夏も終わった」と感じ始めている人も多いのではないだろうか。しかしまだ、日本の夏は終わっていない。青森で開催される「AOMORI ROCK FESTIVAL -夏の魔物-」が終わらない限り、日本の夏、いやロックの夏は終わったといえないのである。なぜならこのイベントは、出演者ならびに音楽媒体から一目置かれるイベントだからである。
もしかしたら、日本でもっともアツいロックイベントかもしれない。今回は主催者のAOMORI ROCK FESTIVAL実行委員会、成田大致氏にメールインタビューを敢行。開催に向けての思いをうかがった。
このイベントは2006年7月につがる市森田町野外円形劇場で第一回が行われた。運営ノウハウを持たなかった当時、身内や知り合いをかき集めて、何とか開催にこぎ着けたという。しかし出演者は、初回にしてシーナ&ザ・ロケッツ、ギターウルフ、ニューロティカ、曽我部恵一など、日本のロックを代表するアーティストばかり。
第二回目にはすでに「マニアック・フェス」とさえ呼ばれていたのである。そして2012年9月22日、第七回目を開催するにいたった。今回は4つのステージを用意し、総勢70組を超えるアーティスト・DJ・コメンテーター・コスプレイヤーなどが各ステージに登場する。
なかでも注目なのが、歌手・音楽プロデューサー・俳優など多方面で活躍する内田裕也氏ではないだろうか。自身のバンド「内田裕也&トルーマン・カポーティR&R BAND」を率いて、マニアック・フェスをさらにマニアックにしてくれるに違いないだろう。イベント開催に向けた意気込みを、実行委員会の成田氏にうかがった。
Q:「出演者ならびに媒体から高く評価されるイベントとして知られているのですが、イベント開催にあたって、もっとも気を遣っていることはなんですが?
A:「どこにもないフェス、空間作り、要するに非日常空間を作るのに気を遣ってます。「俺は今……猛烈におかしなところに来ている……!」って思ってくれたら幸いに存じます。
Q:「今回、成田さんがもっとも注目しているアーティストは?」
A:「SILLYTHING(本イベント主催のバンド)のライブ時に何人ステージに上がるかが見ものです。そして「道場ステージ」(4つのステージのうちのひとつ)のトリの特撮座談会では本当の特撮マニアが語り合う場になりそうです。あまりにコアな内容にお客さんがどういう減り方するのか注目です! あと注目してるのは、神崎かおりさん(グラビアアイドル)なのですが、連絡先がわからずオファーをかけることができませんでした」
Q:「はじめてイベントに参加される人もいらっしゃると思うのですが、初参加にあたっての注意点があれば教えてください」
A:「青森の山は寒いので注意深すぎるほど上着を持参してください。そして日中は水分補給をこまめにしていただきたいです」
成田氏の「俺は今……猛烈におかしなところに来ている……!」という言葉から、ただならぬ気迫が感じられる。ちなみに出演者の一部を抜粋してご紹介すると、「内田裕也&トルーマン・カポーティR&R BAND」、「曽我部恵一BAND」、「人間椅子」、「スチャダラパー」、「ラフィンノーズ」、「三上寛」、「bloodthirsty butchers」、「あやまんJAPAN」、「DJ.掟ポルシェ」、「DJ.ダイノジ」、「ヒロシ」、「加藤鷹」、「うしじまいい肉」、「アリス十番」など。
混沌とした布陣でありながら、何か秩序のようなものが感じられるから不思議だ。この面々にピンときたら、ぜひとも会場に足を運んで頂きたい。夏の魔物が、きっとあなたを虜(とりこ)にするだろう……。
■ AOMORI ROCK FESTIVAL -夏の魔物-
日時:2012年9月22日 7時~23時終了予定
場所:平内町・夜越山スキー場特設ステージ
画像提供、取材協力:AOMORI ROCK FESTIVAL実行委員会
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オリジナル記事: ロックマニアに好評のイベント『青森ロックフェスティバル』主催者インタビュー 「どこにもないフェス、非日常空間を作る」
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