【実録】海外からの謎のワンギリ着信に速攻でかけ直したらこうなった / 不審な国際電話「+88216」の場合

何の前触れもなく、突然のことだった。「+88216」から始まる12桁の電話番号から、突如、着信があったのだ。ちょうどスマホを触っていたこともあり、条件反射的に出ようとすると、すぐにコールは切れてしまった。いわゆるワンギリ。それも、おそらく海外からのワンギリだ。

もちろん、こういった謎着信があった場合、むやみにかけ直してはいけない。通話料金が高額となる可能性があるからだ。しかし私は、あえて火に飛び込む迷惑メール評論家。むしろチャンスとばかりに、速攻でかけなおしてみると……

\ベンベンベラベラウンタラカンタラ……/

うわわわわわわ、なにこれ怖い。

ヒアリングがサッパリな私は何を言っているのか聞き取れなかったが、英語の詳しい人の情報によると、「おかけになった電話番号は現在使われておりません」と言っているとのこと。

また、英語だけではなく、フランス語でも「おかけになった電話番号は現在使われておりません」と言っているらしい。その他にも言語があるが、おそらく同じ意味であろう。

というか、なんなんだコレ? ワンギリしてきて、かけ直したら「おかけになった電話番号は現在使われておりません」って……何がしたいんだコラ! どこのどいつなんだコラッ!! ということで「+88216」について調べてみると……

・アラブ首長国連邦の衛星電話スラーヤ

まずはソフトバンクのページにて、「88216」で始まる電話番号は衛星電話であることが判明。それも「Thuraya(スラーヤ)」という名の衛星電話であるとのこと。

次にスラーヤについて調べてみると、どうも “アラブ首長国連邦の『Thuraya Telecommunications Company』が提供している、衛星電話サービス” であるとのことがJSC株式会社のページに書いてある。

さらにドコモのページには、“スラーヤへの発信は、30秒ごとに200円の通話料金となっており、通話料金が高額となる可能性があります……” とも書いてある。

話をまとめると、こうだ!

何者かが、アラブ首長国連邦の衛星電話スラーヤを用いて私のスマホにワンギリしてきたが、かけ直すと「おかけになった電話番号は現在使われておりません」との返答……。

だれが? なぜ? なんのために? 謎!!

結局その日は、それ以上の答えが見つからず、そのまま寝ることにした。しかし翌朝、スマホをチェックしてみると……

またもスラーヤから着信が! しかし昨日のスラーヤの番号とは違うスラーヤであり(しかも13桁)、どうもスラーヤ愛好家の中で私の番号が出回っている様子。なんなんだスラーヤ軍団! 衛星電話を使って何がしたいんだコラッ!!

んで、またも懲りずにかけ直してみると……

昨日と同じアナウンス。まいどおなじみ、数カ国語での「おかけになった電話番号は現在使われておりません」だ。なんなんだコレ……。なんなんだ!? もしかして高額な通話料が発生しているとかなのか?

不安になった私は、自分の携帯電話のキャリアに「アラブ首長国連邦の衛星電話スラーヤから謎のワンギリがあったのでかけ直してしまったのですが……」と問い合わせてみた。突然アラブだのスラーヤ言われたコールセンターの人も困惑気味だったのだが、なんと返答は、

「料金はもちろん、通話の記録もない」

とのこと。え? どういうこと? ますます意味がわからない。疑い深い私は、わざわざ「通話料金明細書」の発行を依頼し、着信があった月の通話記録と通話料金を調べてみることにしたのだが、なんとそこにも……

スラーヤの痕跡は一切なかったのである……。

もしかしたら、本当だったら “30秒ごとに200円の通話料金” が発生するところを、せっかちな私ときたら、幸か不幸か “30秒以内に切ってしまったから料金が発生しなかった” だけなのかもしれないが、いずれにしても私は無傷。

ダメージはゼロ。通話料金ゼロ。通話記録もゼロ。スラーヤは流れ星のように消えていった。謎だけを残して。

<完>

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
こちらもどうぞ → 『GO羽鳥の【実録】迷惑メールシリーズ



【歴代最強クラスの危険度】「三井住友カード」を名乗るフィッシングメールがスマートに個人情報を抜き取る様子の一部始終と防衛策を大公開!

相変わらず、進化が止まらないフィッシングメール界隈。

以前紹介した、Amazonのフィッシングメールを始め、数々のフィッシングメールの対策を紹介したが、新たに「三井住友カード」を名乗るフィッシングメールが今、猛威を振るっている。

今回はこのフィッシングメールに潜入した結果、歴代最強クラスということが判明したので、個人情報を抜き取られるまでの一部始終と防御策をお伝えしたいと思う。

・入り口

「フィッシング行為のキモは、入り口であるメールのクオリティによって被害の拡大が左右される」と私(耕平)は考えている。

そこを踏まえて、今回の「三井住友カード」を名乗るフィッシングメールを見てみよう。

まず、パッと見のクオリティは中々のものだと思うが、よく見ると差出人が「smbc」と本家が出さないであろう表記に加えて、件名が「本メールはドメインの運用(メール送受信やホームページの表示)に関わる」と全く意味不明だ。

他にも文章に目を通してみると、「当社の検出を経て、第3者が不法悪意ログインあなたの三井住友ニコスwebサービス。」というような、お決まりの明らかに外国人が、そいつなりに寄せて作った日本語の文章感が否めないようなものも見受けられる。

まぁ、このクオリティでは騙される人も少ないのではないか? と思いきや、この「三井住友カード」を名乗るフィッシングメールは数種類存在する。中でも私が「こいつは手強い」と思ったのが、このメールだ。

差出人名も「三井住友カード」、件名も「【三井住友銀行】重要なお知らせ」と、一切の違和感はない。

メールの本文も、先程のメールを全く違い、日本語の間違いもなく、まさに本家が書きそうな文章で普通に三井住友カードを契約していたら、思わずクリックしてしまうようなクオリティの高さだ。

私の場合は、たまたま三井住友カードを契約していなかったため騙されることは無かったが、契約している人がこのメールを受け取った時は、十分に注意が必要である。

・個人情報を抜かれるまでの一部始終

先程のメールをクリックすると、それっぽいフィッシングサイトに誘導される。

私も数々のフィッシングサイトを見てきたが、使用してるフォントやレイアウトも ほぼ同じなことから今回のページはトップクラスを誇るクオリティの部類に入ると断言できる。

しかし、本物のログインページと比べると、若干の綻(ほころ)びが見えてきた。

まず大きな所で、サイトの左上に本物は「三井住友カード」のロゴがあるが、偽物には無い。

そして、ID・パスワードの記入箇所の下に、本物は「左のピースを右の画像に移動させて、パズルを完成させてください。」といったセキュリティが施されているが、偽物には無く、ログインのボタンがついている。

その他、細かい違いは見受けられるが、上記の2点以外は普段の感覚では、まずそこまで見ないと思うので、ここでは割愛する。

ただ、普段の生活の中で、このメールを受信してサイトを開いた時に、本物と比べるというような思考は、よっぽど警戒している人以外はまず働かないので、このクオリティで来られると疑う余地も無く本物と信じて、つい個人情報を入力してしまう可能性は非常に高いと思っている。

そしてここから潜入を試みるが、前述したとおり、私は「三井住友カード」を契約していないため、デタラメなIDとパスワードを入力して、ログインボタンを押したところ……


なんと、普通にログインできてしまった。


ということは、恐らくこの先もデタラメな情報を打ち込んでも進めることができるだろうと確信し、ここから一気に潜入を試みる。

次に再登録の情報を入力して……


登録完了。


そして……なんと、自動的に本物の三井住友銀行のHPに飛ばされる。

このパターンは今まで見たことが無かったし、かなり自然な流れではあるので、抜き取られたことに気づかない被害者も既に出ているのではないだろうか。

いずれにしても、違和感の無い入り口のメールと本家に限りなく寄せているフィッシングサイト、再登録までの一連の自然な流れから、歴代最強クラスのクオリティと断言して間違いないだろう。

・最強の敵からの防衛策

それでは、この歴代最強クラスのフィッシング詐欺に合わないためには、どうしたらいいのか?

まず、身に覚えの無い場合は、メール自体を「迷惑メール判定+ゴミ箱直行」の1択しかない。

ただ、本当にカードを持っていた場合は、騙されて個人情報を登録してしまう可能性が十分にあるので、以下の対処法を読んでいただきたい。

今回、検証するにあたり複数の「三井住友カード」を名乗るフィッシングメールからアクセスしたところ、いずれも警告が表示された。

これはメールソフトのセキュリティではなく、インターネットブラウザの方でフィッシングサイトを判定しているらしく、私(耕平)はGoogle Chromeを使用しているが、他にもSafariやMicrosoft Edgeでも試してみたところ、同じく警告が表示されている。

この検証から歴代最強クラスのフィッシング詐欺と言えども、ほとんどがインターネットブラウザのセキュリティに引っかかるらしいが、ここで安心してはいけない。

このフィッシングサイトは半日から1日経つと、サイト自体が消滅して、また新しいURLでフィッシングメールを送りつけてくる。

そのため、セキュリティをかいくぐる可能性はゼロでは無いので、こちらの記事にも書いたように、ログインはメールのURLからではなく、検索エンジンやブックマーク経由、もしくはスマホアプリに限定することを推奨する。

また、ちょっとでも怪しいと思ったら、三井住友カードのカスタマーセンターに問い合わせてみてもいいだろう。

とにかく今回のフィッシングメールは、かなりの強敵であることは間違いないので、本記事でこのフィッシング詐欺の一連の流れと防衛策が広まることで、1人でも被害者が出ないことを強く望む。

参考リンク:三井住友カード株式会社「フィッシング詐欺にご注意」
Report:耕平
Photo:RocketNews24.



【実録】怪しすぎる「あなたは5億Google検索を行いました」に要注意 / クレカ情報を入力したら、なぞの第2ステージ「楽天編」が始まった!

あ……ありのまま 起こった事を話すぜ! 突然ブラウザに「あなたは5億Google検索を行いました」からの「iPhone11プレゼント」と表示されたのでクレカ情報を含む個人情報を最後まで入力したら、まさかの第2ステージ「楽天編」がスタートした。何を言ってるのか わからねーと思うが、とにかく怪しいページだから気を付けろ!

ということで今回ご紹介したいのは、ランダム的に表示される歴史古きフィッシング詐欺「ブラウザのユーザー調査」の派生版、「5億Google検索」である。個人情報やクレジットカードの情報を入力して最後まで進んだらどうなるのだろうか? 答えはこうだ!

・5億Google検索とは?

まず、「5億Google検索」とは何かを簡単に説明したい。ひとことで言うなら、むかし懐かしの「キリ番」みたいなもので、5億回目のGoogle検索をした人が勝者となるらしく、最後の勝者は2018年5月15日に5億検索に到達した、ベルギー在住のブラッド・ジェンキンスさんだったという。誰だよ。

ともあれ、それから2年以上も経っているのに「5億検索」に到達していない時点で超絶ウソくさいのだが、iPhoneやApple Watch等が数百円で手に入る……みたいなことが書いてある。それに釣られてクレジットカード情報を入力したらどうなるか? 今回は最初に結論から書いてしまおう。

・結論

もしも うかつにクレジットカード情報を入力したら、もれなく「怪しげなサブスクリプションサービス」に入会したことになり、2週間ごとに2999円が請求される……のである。実はこれ、個人情報入力画面の端の方に、ものすごく小さな文字で、それらしいことが書いてあるのだ。

また、iPhoneやApple Watch等はプレゼントではなく「抽選」であることも小さくコソッと書かれている。「当選者の方には、直接電子メールでご連絡を差し上げます」とのことであるが、こんな方法でコッソリとサブスクリプションサービスの利用料を取ろうとする輩が素直に商品を発送するなんて考えにくい。

いずれにしても、今回の「5億Google検索」は、これまで何度も紹介してきた「ブラウザのユーザー調査シリーズ」と同じ手法を用いた詐欺である。いや、小さい文字ながら “一応は正直に書いてある” ので100%の詐欺ではないが、その分かりづらさは詐欺まがい。もしもこのサイトがいきなり画面に表示されたら、そっとウインドウを閉じるのが正解だ。

・なぞの第2ステージ「楽天編」とは?

ところで、今回の「5億Google検索」は、ちょっと珍しい展開になった。なんならいつもより強欲かも……。なぜって、クレジットカード情報を入力したら、突如、全く脈絡のない第2ステージ「楽天編」が始まったのである! ということで……

(https://wp.me/pbYbbF-5X7o)

もしも実際に使えるクレカ情報なりを「5億Google検索」に入力したらどうなるのか? を皆さんにも体験してもらいたく、今回の一部始終を “仮想体験” できるページ「バーチャル5億Google検索(https://wp.me/pbYbbF-5X7o)」を用意してみた。未知なる「楽天ステージ」とは何なのか? ガチのクレジットカード情報を入れないと見えない世界とはどんな世界なのか? 知らなくても良い世界だが、知っていれば騙されない。次ページ(https://wp.me/pbYbbF-5X7o)へGO!

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.



【実録】怪しすぎる「あなたは5億Google検索を行いました」に要注意 / クレカ情報を入力したら、なぞの第2ステージ「楽天編」が始まった!

あ……ありのまま 起こった事を話すぜ! 突然ブラウザに「あなたは5億Google検索を行いました」からの「iPhone11プレゼント」と表示されたのでクレカ情報を含む個人情報を最後まで入力したら、まさかの第2ステージ「楽天編」がスタートした。何を言ってるのか わからねーと思うが、とにかく怪しいページだから気を付けろ!

ということで今回ご紹介したいのは、ランダム的に表示される歴史古きフィッシング詐欺「ブラウザのユーザー調査」の派生版、「5億Google検索」である。個人情報やクレジットカードの情報を入力して最後まで進んだらどうなるのだろうか? 答えはこうだ!

・5億Google検索とは?

まず、「5億Google検索」とは何かを簡単に説明したい。ひとことで言うなら、むかし懐かしの「キリ番」みたいなもので、5億回目のGoogle検索をした人が勝者となるらしく、最後の勝者は2018年5月15日に5億検索に到達した、ベルギー在住のブラッド・ジェンキンスさんだったという。誰だよ。

ともあれ、それから2年以上も経っているのに「5億検索」に到達していない時点で超絶ウソくさいのだが、iPhoneやApple Watch等が数百円で手に入る……みたいなことが書いてある。それに釣られてクレジットカード情報を入力したらどうなるか? 今回は最初に結論から書いてしまおう。

・結論

もしも うかつにクレジットカード情報を入力したら、もれなく「怪しげなサブスクリプションサービス」に入会したことになり、2週間ごとに2999円が請求される……のである。実はこれ、個人情報入力画面の端の方に、ものすごく小さな文字で、それらしいことが書いてあるのだ。

また、iPhoneやApple Watch等はプレゼントではなく「抽選」であることも小さくコソッと書かれている。「当選者の方には、直接電子メールでご連絡を差し上げます」とのことであるが、こんな方法でコッソリとサブスクリプションサービスの利用料を取ろうとする輩が素直に商品を発送するなんて考えにくい。

いずれにしても、今回の「5億Google検索」は、これまで何度も紹介してきた「ブラウザのユーザー調査シリーズ」と同じ手法を用いた詐欺である。いや、小さい文字ながら “一応は正直に書いてある” ので100%の詐欺ではないが、その分かりづらさは詐欺まがい。もしもこのサイトがいきなり画面に表示されたら、そっとウインドウを閉じるのが正解だ。

・なぞの第2ステージ「楽天編」とは?

ところで、今回の「5億Google検索」は、ちょっと珍しい展開になった。なんならいつもより強欲かも……。なぜって、クレジットカード情報を入力したら、突如、全く脈絡のない第2ステージ「楽天編」が始まったのである! ということで……

(https://wp.me/pbYbbF-5X7o)

もしも実際に使えるクレカ情報なりを「5億Google検索」に入力したらどうなるのか? を皆さんにも体験してもらいたく、今回の一部始終を “仮想体験” できるページ「バーチャル5億Google検索(https://wp.me/pbYbbF-5X7o)」を用意してみた。未知なる「楽天ステージ」とは何なのか? ガチのクレジットカード情報を入れないと見えない世界とはどんな世界なのか? 知らなくても良い世界だが、知っていれば騙されない。次ページ(https://wp.me/pbYbbF-5X7o)へGO!

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
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【実録】ニセ「綾瀬はるか」からの迷惑メールのURLを押したら突然すぎる給付金! 言われるがまま進んでいったら痛い目に遭ったでござる

ちょっと気分が高揚していた。なぜって、久々に「綾瀬はるか」からメールが来たから。もちろん綾瀬はるかからメールが届くのは今回が初ではない。だいぶ昔、何通かメールのやりとりをしたことがある。私と綾瀬はるかはそれほどの仲。迷惑メールの話だが。

しかし迷惑メールとわかっていても、やはり(ニセ)芸能人から(迷惑)メールが届くのは嬉しいもの。こういう時、私は「どうした、はるかぁ〜」と実際に声に出しながらメールを開封。自らフェイクの世界に身を委ねることにより、“if(もしも)の世界” を楽しむことにしている。

それはどうでもいいとして……

Galaxy(ギャラクシー)を使っているらしき綾瀬はるかからのメールには、怪しいURLが貼り付けられていた。どうやら飛び先には「綾瀬はるかの電話番号」が書いてあるらしく、私に愚痴を聞いて欲しいとのこと。

実は電話、苦手なんだよなぁ〜。メールじゃダメなのかな〜……なんて思いつつ、綾瀬はるかからのお願いだからシャーナイか……と、渋々、URLを押してみた。

そしたら!

えっ!? な、なに?

ゲスト様にご連絡された会員様は給付金を受け取り退会されました」って、なんかいろいろと見えてなさすぎだろ。つまりこういうことか? 「羽鳥に連絡した綾瀬はるかは給付金を受け取って退会した」と。さらにメールの全文を読んでみると……

いろいろ書いてあるが、つまり私は「5000万円の給付金」を受け取れるってことっぽい。しかもこれ、「個人給付金制度」と呼ばれているらしく、なんと小泉内閣の最終年(2006年)から続いている裏制度であるもよう。実にif(もしも)な設定でナイスである。んでもって……

「口座情報を送れば送金」とのこと。また、私が「正しい情報」を教えたら、『ネットバンクサービス』ってところからメールが来るとも書いてある。そして詳細はそこに書いてあると。ならば行くしかない。なぜなら私はプロの迷惑メール評論家だから。もちろんみんなはマネしちゃダメだ。

ちなみに、こういった迷惑メールに銀行口座を教えるのは今回が初ではない。つい数カ月前にも、「迷惑メールに『ガチの銀行口座』を教えたら、“こういう風に使われる” という事例がこちらです」なる記事を書いたばかりでもある。

さて、今回はどんな展開になるのかな………と、

ガチの銀行口座を記入し、「送金先を確定」ボタンをポチ。

すると……

送信完了。ホッ……。

そして間髪入れずに……

予告通り、『ネットバンクサービス』からメールが届いた。しかしそこには「詳細」は書いておらず、またもや怪しいURLが貼り付けられていた。も〜、メールで書けよ〜。いちいちめんどくせ〜なぁ……と思いながらURLを踏んでみると……

「鈴木」と名乗る者からの返信がそこにはあった。なんでも、年齢確認をする必要があるらしいのだが、「①18歳以上」のボタンをポチっと押せばOKっぽい。あと少しで5000万! 勝利目前!! なんとなく、この先どういう展開になるのか読めてはいるが……続きは2ページ目(https://wp.me/pbYbbF-5VUs)にGO(ポチ)!

(https://wp.me/pbYbbF-5VUs)

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
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【実録】乗っ取りスパムにログイン情報を教えたら●日目で乗っ取られた! その後の “動き” も完全密着!!

ご報告いたします。ワタクシ迷惑メール評論家GO羽鳥、乗っ取り被害に遭いました。具体的には、Facebookのアカウントが乗っ取られました〜\(^O^)/

とはいえ……

この乗っ取り(乗っ取られ)は完全に想定内。例えるなら、「自分ちのカギを泥棒に渡したら、何日後に家に来るのか?」を確認するための実験である。

何日後だと思う? 答えは……

少し前、「Facebookで流行中の乗っ取り『このビデオはいつですか?』、最後まで進んでみたらこうなった」なる記事を書いた。

その調査の中で、私は “見るからに怪しいニセのログイン画面” に自分のアカウント情報を入力した。完全に「自分ちの鍵を泥棒に渡すようなもの」であるが、虎穴に入らずんば虎子を得ず。有刺鉄線にゴー・フォー・ブロック(あたって砕けろ)。それが私のモットーだ。

……とか言いつつ、もちろん本気(メイン)のアカウント情報は入れていない。スパムと戦うために用意した、バトル用アカウント「GOGO羽鳥」のログイン情報を入力したのである。いつか乗っ取られることを信じて──。

しかし、「ログイン情報入力後、24時間程度では乗っ取られなかった」ことは同記事に書いたとおり。

逆に言えば、ログイン情報を漏らしてから “すぐ” の段階なら、家のドアのカギ穴を交換するがごとく、パスワード変更などしてセキュリティ設定を見直したりすれば、その後に乗っ取られる可能性は極めて低くなる……と考えられる。

では一体、ログイン情報を漏らしてから何日間放置したら、Facebookのアカウントは乗っ取られるのだろうか? 私が渡したカギを使って泥棒が家に入ってくるのは、2日後? 3日後? それとも……??

時は来た。答えは出ている。あくまで私のケースだが、“奴ら” が動いたのは●日後だった。その後、いったい何が起きたのか? そしてアカウントの運命は……!? すべての答えは、次のページ(その2)(https://wp.me/pbYbbF-5SPa)にて発表しよう。GO!

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
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【実録】Facebookで流行中の乗っ取り「このビデオはいつですか?」、最後まで進んでみたらこうなった

ここ最近、Facebookで流行しているアカウント乗っ取り被害といえば、messenger経由で送られてくるメッセージ「このビデオはいつですか?」であろう。“動画のウインドウ ” と思しき画像がセットになっているメッセージで、そのまま進めば乗っ取られる可能性が非常に高い。

ということで今回は、乗っ取られ覚悟で「そのまま進んで」みようと思う。いざ行かん、乗っ取りデスロードに!

・乗っ取られてスパムを送る

最初に書いておくが、これらのメッセージを送ってきたFacebookユーザーはアカウントを乗っ取られている。なので彼らも被害者だ。北斗の拳の「お前はもう死んでいる」ではなく、「お前はもう乗っ取られている」から上記のようなスパムメールを送りまくってしまうのだ。

実は私にそれらのメッセージを送ってきたのは、ここ1カ月で5人もいる。大流行中といっても過言ではない。

また、「このビデオはいつですか?」の他にも、「あなたはこのビデオに登場すると思います。ほら」という文言や、「このビデオではあたなたです(※「このビデオはあなたです」の意味かと思われる)」のパターンもあるが、いずれにしても “動画” の存在を匂わせているのは共通している。

選び放題。どの入り口(メッセージ)から行こうか迷ってしまうが……

今回は一番新しく届いた「このビデオはいつですか?(Youtube Video)」からフィッシングの海にドボンと潜ることにしよう。ドキドキしながら再生ボタンを押すと……

しばらく白い画面が表示された後……

「Facebookのログイン画面っぽいページ」が表示される。よ〜く見ると、「この動画へのアクセスを許可するには、Facebookがアカウント情報を確認する必要があります」と赤文字で書いてあり、問題の「動画(ビデオ)」を見るにはFacebookに登録したメールアドレス or 電話番号、そしてパスワードが必要であるというが……

絶対に入力してはならない。

重要なので繰り返す。

絶対に入力してはならない。

画面上部に見える怪しいURLからも察することができるが、この「Facebookのログイン画面っぽいページ」はモチのロンでニセモノだ。悪いヤツラが用意した、完全にニセモノの玄関である。

もしもここで「ログインするためのメールアドレス(電話番号)とパスワードのセット」を正直に入力したら、泥棒に家の鍵を渡すのと同等。どうぞ乗っ取ってくださいと言っているようなもの。なので、繰り返しになるが、絶対に、絶対に、ここでログイン情報を入力してはならない

だが……

迷惑メール評論家である私は……

入れるっ……! この先、何が起きるのかを見るために!! そして「ログイン」を押したらどうなるのか? 先に答えをチラっとバラすと、なんとこの詐欺メール、意外な方法で金をモギ取ろうとしていることが今回の調査で判明したのである。話の続きは、次のページ(その2)(https://wp.me/pbYbbF-5RR1)にGOGO!

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
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【実録】迷惑メールに「ガチの銀行口座」を教えたら、“こういう風に使われる” という事例がこちらです

迷惑メールの目的は、ずばり「金」と「情報」である。最終的には「金」なのだが、金を得るために様々な「情報」を知りたがる。たとえば、メールアドレスとパスワードの組み合わせ。たとえば、クレジットカード番号。たとえば、銀行……そう、銀行口座!

いったいなぜ、彼らは銀行口座の情報を知りたがるのか。教えたところで、向こうができるのは「振り込み」だけでは? だったら教えたって問題なくね? むしろ全世界に向けて教えたら、お金持ちになれるのでは!?──と思ったりもするが、絶対にやめておいた方がいい。なぜならば……

・まだ戦い続けている

世界唯一の「迷惑メール評論家」である私は、今でも日々、迷惑メールと戦っている。皆にお見せできるような展開にならないから記事にしていないだけで、いまだ水面下で地味に戦い続けている。そして相手が欲しがる情報は、わりとホイホイと教えてしまう。その「先」が知りたいからだ。

クレジットカード情報はもちろんのこと、銀行口座の情報なんて余裕のヨッチャンで教えまくる。ど〜ぞ振り込んでくださいという願いを込めて。もちろんこの芸当ができるのは、プロの迷惑メール評論家である私だからであって、素人の皆さんは絶対に真似しないでいただきたい。

つい最近も教えた。私がガチで使っているジャパンネット銀行の口座を、一切の偽りなく誠意を込めて情報提供した。もちろん、これまでお金が振り込まれたためしは一度もないし、どのように使われているのかも謎であった。

しかし──

やっとこさ今回、「あーっ、そういう風に使うのね」というような事例が舞い込んできたのである! 私としては念願叶ったりなので嬉しいが、注意喚起の意味を込めて紹介せねばなるまい。

どのように使われるのかというと、ズバリ……

迷惑メールとして使ってくるのである。私の場合だと、「ジャパンネット銀行 本店営業部 普通○○○○○○○」……と、モロに正しい銀行口座を書いたメールが送られてくる。場合によっては、

モロに本名の「ハトリゴウ」付きで送られてくる。

これには、さすがの私でもドキリとする。いちいちビクッ。だって正しい情報なんだもん。しかし、こういう事態になったのも、過去に私がどこかの迷惑メールに口座番号を教えたからに他ならない。回り回って、ブーメランのように帰ってきたのだ。おかえりなさい!

それでは一体、この迷惑メールに記されている怪しいURLに飛んでみたら何が起きるのか? この先、どのように口座情報が使われていくのだろうか? その答えは……次ページ(その2)(https://wp.me/pbYbbF-5Rvs)にて、一気に最後まで紹介したい。GOGO!

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.



【注意喚起】最新版! Amazonを名乗る悪質なフィッシングメール3選

年々進化するフィッシングメール。

これまで楽天や、佐川急便を名乗るフィッシングメールを過去に紹介したが、ここ最近、Amazonのフィッシングメールの進化が凄まじいという話だ。しかも、そのメールは何種類も存在し、その巧妙な作りに被害者が後を絶たないという。

そんな被害をこれ以上拡大させないためにも、今回、私(耕平)のメールボックスに届いていた、Amazonのフィッシングメールの最新版と防止策をご紹介しようと思う。

・その1:(件名)お支払い方法の情報を更新.

まず最初に紹介するのは、「amazon」を自称する「お支払い方法の情報を更新」という件名のメールだ。

内容は「Amazonプライム」会員に向けてのもので、かいつまんで説明すると、「Amazonプライムの期限が近くて、更新しようと思ったら、有効なクレジットカードが登録されていないので、こちら(偽リンク)にあるフォームから、再登録してね」的なものだ。

さっそく偽リンクをクリックしてみると、私が使っているメーラーの優秀なフィルターが威力を発揮し、「偽のサイトにアクセスしようとしています」の警告が表示される。

それでも検証のため、構わずノーガードで潜入したところ……

残念ながら、1分ほど経過したのちタイムアウトでアクセスできず、どうやらサイトはすでに消えていたもよう。

ただし、「○○では最近、Google セーフ ブラウジングにより、フィッシング行為が検出されました。フィッシング サイトは、他のウェブサイトになりすましてユーザーを欺こうとするサイトです。」とのGoogleの警告メッセージがあったことから、フィッシングサイトであったことは間違い無いだろう。

・その2:(件名)Amazon Services Japan重要!AmazonID情報問題.

次に紹介するのは、Amazon Services Japanを名乗るフィッシングメールで、「第三者から不正にAmazonアカウントにアクセスされた可能性があるから、個人情報を再登録してね」と誘導する内容のものだ。

このメールを受信したのは、2020年7月22日だったが、メール内で表示されているログイン日時は「2019/12/18 23:11:28」とあるので、およそ7カ月前のログイン情報が今頃になって届いたという事になる。

この時点で「天下のAmazonが、そんなショボいセキュリティなわけねぇだろ……」とツッコミどころ満載だが、Amazonのフィッシングメール独特の「オレンジボタンの偽リンク」がこのメールには見当たらない。

だが、それっぽい「個人情報の再登録」という文章にポイントを当てると、クリックできるようだったので、さっそくクリックしてみたところ……

このサイトも先ほどのフィッシングメールと同じく、タイムアウトで表示されなかった。もちろん、こちらもGoogleからの警告を確認した上でクリックしたので、フィッシングサイトが存在していたことは、ほぼ間違い無いだろう。

・その3:(件名)Amazon.co.jp にご登録のアカウント(名前、パスワード、その他個人情報)の確認..

最後に紹介するのは、Amazonに登録しているアカウントの確認を促して、情報を抜き取ろうとするフィッシングメールだ。

このメールの特徴としては、まずAmazonのロゴの貼り方が雑で、本物のロゴをギュッと両端から押しつぶしたように圧縮されているため、安っぽいイメージになってしまっていること。

他にも文章の言い回しが微妙に日本語としておかしいところがあり、例えば……

Аmazon に登録いただいたお客様に、Аmazon アカウントの情報更新をお届けします。残念ながら、Аmazon のアカウントを更新できませんでした。

と、更新のお知らせを促しながら更新できないといった、強引にノリツッコミしているような入りから……

今回は、カードが期限切れになってるか、請求先住所が変更されたなど、さまざまな理由でカードの情報を更新できませんでした。

などと、ざっくりした理由を提示してきたりする感じだ。そして、「Amazon ログイン」のボタンをクリックすると……

全体的にクオリティが低いメールに対して、こちらのフィッシングサイトは、本家にかなり寄せて作られていて、パッと見はあまり違和感が感じられない。

しかし、URLをよーく見ると、一目瞭然でAmazonのものでは無い事がわかる。そこで適当なメールアドレスとパスワードを入力したところ……

なんと、Amazonそっくりのサイトに誘導された! しかも、さらに個人情報を入力するフォームが表示され、入力しないと利用できない仕組みになっている。

そこで、またまた適当な名前や住所などの情報を入力したところ、今度はクレジットカードに関する情報の登録フォームが現れた。

「よっしゃ! ここまで来たら、とことんまで打ち合ってやるで~!」と意気込んで、またまた適当な情報を入力しつつ、いよいよクレジットカードの番号の入力フォームに差し掛かったところで……

このフォームは安全な接続を使用していないため、クレジットカードの自動入…

という表示がされて、手動で打ち込む事ができなくなってしまった。

どうやら、PC上で自動入力設定をしていないと、この箇所には番号が入力できず、さすがにガチの番号を登録するわけにはいかないので、残念ながらここで断念する結果となってしまった。

このフィッシングサイトは、かなり作り込まれていて、メール自体がショボかったものの、うかつにクリックしてしまうと、見た目は本家とあまり変わらないため、普通に信じて個人情報を入力してしまう可能性があるので、特に注意が必要だ。

・実はまだまだある

ということで、今回は個人的にピックアップしたAmazonを名乗るフィッシングサイトを3つ紹介したが、これ以外でも私(耕平)が確認したもので、10種類は存在する。

その見破り方については、Amazonから発表されている「Amazon.co.jpからの連絡とフィッシングの見分け方について」を確認することと、以前書いた記事でも対応策を説明しているので、併せて読んでいただき、被害に遭わないよう、十分注意してもらいたい。

Report:耕平
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【朝の4コマ劇場】 迷惑メール拒否後にありがちなこと / おたすけ害獣ねずみくん 第38回 / conix先生

【朝の4コマ劇場】 迷惑メール拒否後にありがちなこと / おたすけ害獣ねずみくん 第38回 / conix先生

ひっきりなしに来る迷惑メール。受信拒否しても別のアドレスからガンガンやってくる。えーい! もうケータイの電源ごと切っちゃえ!!

しかし、そういうときに限って悲劇は起こるのである。

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『おたすけ害獣 ねずみくん』はconix先生による漫画です。毎朝1本ずつ掲載しています。漫画に関するご意見ご感想など、Twitterやfacebookなどに「つぶやき」&「いいね」&「コメント」をいただけると幸いです。作品作りの参考にさせていただきたいと思います。

今後とも、『朝の4コマ劇場』をよろしくお願いいたします。

作者: conix先生サイト / Twitter


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オリジナル記事: 【朝の4コマ劇場】 迷惑メール拒否後にありがちなこと / おたすけ害獣ねずみくん 第38回 / conix先生
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