お腹に頭蓋骨!? 事故で頭部を強打した女性の腹部にポッコリできた膨らみの正体

お腹に頭蓋骨!? 事故で頭部を強打した女性の腹部にポッコリできた膨らみの正体

ある女性のお腹にポッコリできた膨らみ。その正体が何なのか、みなさんは想像がつくだろうか。女性は妊娠中でもなければ便秘でもない。何かの腫瘍ができているわけでもない。実はこれ、本人の頭蓋骨なのだ。

このお腹の持ち主は、米アイダホ州出身のジェイミー・ヒルトンさん。今年6月、彼女は釣りを楽しんでいる最中に足を滑らせて頭を岩に激しく打ち付けるという事故に遭ってしまった。

すぐに病院に運ばれ検査したところ、脳がひどく腫れあがっていることが判明。緊急で手術が行われ、頭蓋骨の25パーセントが取り除かれた。これは、腫れがひくまでのあいだ、十分な空間を確保し脳を圧迫させないようにするためとのこと。脳の腫れが治まったら、取り除いた頭蓋骨は再びもとに戻す計画だ。

その際、いつでも戻せる状態で保っておくために、医者は取り除いた頭蓋骨を彼女の腹部に保存することにしたのだ。これがポッコリお腹の原因だったのである。

最初の手術から2週間ほどで、彼女は自宅に戻れるまでに回復したそうだ。頭蓋骨の4分の1を失った状態のためしばらくはヘルメットをつけたままの生活が続いたそうだが、脳の腫れは徐々にひいていったという。

そして事故から1カ月半後、脳が通常の大きさに戻ったところで2度目の手術が行われた。お腹の中に保管されていた頭蓋骨を無事もとに戻すことに成功したのだ。そのときの心境を彼女は次のように語っている。

「この経験によって、人は皆それぞれに傷跡を抱えながら生きているということを学びました。目に見える傷もあれば見えない傷もあります。しかし、たとえそれが見えても見えなくてもその傷に感謝することが大事なのだと思います。なぜなら、傷跡こそが自分が生きている証だからです

現在、嗅覚や味らい(みらい)と呼ばれる味を感じるための感覚器官に後遺症が残っているものの、身体のその他の部分については順調に回復してきているそうだ。彼女は、「手術中も今もずっと支え続けてくれている家族や友人たちに感謝しており、これまでになく生きていることを実感している」という。

参照元:miracles…believe in themio9(英文)


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