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【弁当グルメ】価格9600円の弁当を食べてみた / 大丸『ミート矢澤』の極味弁当
ランチタイムに弁当を食べているサラリーマンや学生は多いと思う。自分の手作り弁当の人もいれば、親が作った弁当の人もいるだろうし、愛妻弁当を食べている「羨ましい人」もいるだろう。ここ数年はコンビニ弁当も一段と美味しくなってきているらしい。
皆さんは、9600円もする高額な弁当があったとしたら、実際に購入することはあるだろうか? 東京駅と直結しているデパート『大丸』の地下街に、9600円もする弁当があるという。そんなの絶対に買えない! だけど一生に一度は食べてみたい! ということで「一生に一度の体験」を買いに行ってみた。
・『ミート矢澤』の極味弁当9600円なり
『大丸』の地下街には、弁当を専門に販売しているコーナーがあり、複数の弁当屋が自慢の弁当を販売している。9600円の弁当は『ミート矢澤』の極味弁当。ほかにも贅沢弁当7600円やシャトーブリアン弁当6800円、サーロインステーキ弁当5800円などが販売されている。
・注文を受けてから作る
もともと和牛専門店として有名な『ミート矢澤』。弁当にも強いこだわりがあり、客から注文を受けてから弁当を作る。つまり、肉も作り置きはせずに客の注文に応じて焼くというわけだ。店員さんは弁当を手渡す客に「5時間以内にお召し上がりください」と言っていた。
できたてのほうが美味しいとは思うが、5時間以内なら満足のいく肉の味を堪能できるのだろう。筆者は意を決して極味弁当。だいたい15分ほどでできあがるとのことだったが、客が殺到していたので20分ほど待つことになった。
・サーロイン&シャトーブリアンが上品すぎてヤバイ
極味弁当には、サーロインステーキとシャトーブリアンステーキ、そして黒毛和牛ハンバーグが入っている。ほかにも、漬け物と温野菜のブロッコリー、ニンジン、コーンが入っていた。ご飯は各ステーキの下に敷かれている。
ステーキは非常に薄味で上品な味わいをしている。もともとの肉が良質なのだろう、濃い味付けをしなくても肉汁で十分に美味しく、ご飯に脂とわずかなタレが染み込んで「絶妙な上品のある味」を作りだしている。十分に火を通しつつも赤身をほんのり残す調理方法により、肉のプルンとした食感をきちんと残しているのも高評価。
・ハンバーグがいちばんグッときた
だがしかし、ステーキよりも美味しいと感じたのが黒毛和牛ハンバーグ。ナイフを入れるとちょっと硬めだったので「期待はずれかな?」と思ったのだが、ひとくち食べてビックリ。「この弁当のなかでいちばん美味しい具」であると断言できるクオリティだった。
ハンバーグは非常に肉厚で、硬いのは表面から5ミリ程度の部分。内部はジュワァーッと肉汁が噴き出すほど濃密。フォークを刺す圧力だけでブワワッと肉汁が洪水のように流れ出し、恐ろしいほど大量の肉汁を保有しているのがわかる。これがまた、ご飯にピッタリなのだ。
・9600円の価値はあるのか?
高級食材を使用している時点で、この弁当自体に9600円の価値はあると思われる。黒毛和牛ハンバーグはなかなか普通のレストランでは出会えない味を体験できるし、各ステーキも箸でつまんだだけで「特級レベルの牛肉」ということがわかる。
だが、いくら美味しいとはいえ9600円は気軽に買える値段ではない。『ミート矢澤』のとなりにある『叙々苑』の弁当ブースでさえ、いちばん高額なもので3000円台である。つまり、私たち一般庶民からすると「何かあったときに景気付けで食べてみっかぁ!」というレベルの弁当といえよう。
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: 【弁当グルメ】価格9600円の弁当を食べてみた / 大丸『ミート矢澤』の極味弁当
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