【寿司好き必見】沖縄の離島『大東諸島』に伝わる幻の寿司『大東寿司』が究極の美味しさ / いまも進化を続けるその味は江戸前寿司を超えるか

【寿司好き必見】沖縄の離島『大東諸島』に伝わる幻の寿司『大東寿司』が究極の美味しさ / いまも進化を続けるその味は江戸前寿司を超えるか

少し前に沖縄の「あんまり観光客が来ないけど魅力バツグンの離島」を盛り上げるプロジェクト『おくなわ 離島ガイド・プロジェクト』の記者会見を取材した時のことだ。会見の後に記者(私)は実際にその魅力を感じるために離島へ行くことにしていたのだが、残念なことに台風が沖縄の南に発生していることが発覚した。

そのため離島行きを泣く泣くキャンセルするはめになったのだが、せめて沖縄本島で離島の良さを体験しようと何か無いか調べたところ、南大東島の村長が言っていた島の特産品である『大東寿司』を出す店が那覇市にあるという情報を入手。さっそく行ってみることにした。

そのお店は『喜作』。ゆいレールの美栄橋駅から徒歩7分の場所にある、庶民的な店構えの寿司屋だ。なかに入ってみたところ、内装も普通の寿司屋で現地の人と思われる人たちでたいへん賑わっていた。これは味のほうも期待できそうである。

カウンターに座り、お目当ての『大東寿司』(10カン1000円)を注文。板前が「はいよっ!」という活きの良い返事とともに、大東寿司を握り始める。付け合せには定番のガリの他に海ぶどうも添えられ、「ああ、ここは沖縄の寿司屋だったんだなぁ……」と再認識させられた。

そして大東寿司が5カンずつ出てきた。どうやら大東寿司というのは、特製のタレにツヤツヤの飴色になるまで漬けた大東諸島周辺産のサワラの握りのようだ。一口パクリと食べてみると、濃厚でもっちりとしたサワラの食感とやや甘めのシャリ、ワサビが渾然一体となって口の中でえも言われぬハーモニーを醸しだした! 断言しよう。これは単なる適当に作られた「ご当地グルメ」ではない。大東諸島の豊富な食材と大東諸島を開拓した八丈島の人たちの知恵が生み出した、江戸前寿司に引けをとらない握り寿司である。

そんなことを考えながら大東寿司を食べていると、横に座っていた初老の男性から「本土から来たんですか?」と声をかけられた。「ええ、本当は那覇だけじゃなくて離島まで行こうとしていたんですが台風で行けなくなってしまったので、せめて大東諸島の名物だけでも食べて帰ろうと……」と返事をすると、「私は南大東の村民なんです。ここの寿司は美味しいでしょう?」と名刺をスッと差し出してきた。

じつは男性は南大東島にある南大東村のえらい人で、この店の常連らしい。男性いわく大東寿司を出す店は沖縄本島でも増えてきたのだが、サワラのヅケが普通の江戸前寿司のシャリに乗っているだけで少し本場のものとは違うという。しかし『喜作』の寿司は江戸前寿司と大東寿司のシャリを分けており、本場のものと同じように作っているのだそうだ。

であれば喜作で出される江戸前寿司のほうも食べてみなければなるまい! ということで特上寿司(1800円)も注文。なるほどなるほど、確かにシャリが少し甘さ控えめである。ヅケにしていない魚と醤油であればシャリの甘さが際立ってしまうので、こちらのほうがバランスが良いと思った。だが単なる江戸前寿司というだけでなく、沖縄の魚を使用しているところやイクラの軍艦巻きに海ぶどうを入れるなどの工夫をしており、さすが南大東島のエラい人が勧める寿司屋というだけの素晴らしい仕事だった。

だが、やっぱり特筆すべき美味しさは『大東寿司』だろう。沖縄で寿司を食べるという選択はいままで無かったと思うが、これからは大東寿司を食べに沖縄まで行くというのも定番になってくるかもしれない。しかし那覇にこれだけ美味しい大東寿司があるのであれば、大東諸島で食べる大東寿司はどれぐらい美味しいのだろうか…。

ちなみに喜作は南大東島の集落内にも同名のお店があるそうだ。もし沖縄に行くという人がいたら、ぜひ本場の南大東島や北大東島まで足を運んで確かめてほしい。私も近いうちにまた行くつもりだ。

・今回ご紹介したお店の情報
店名 喜作
住所 沖縄県那覇市前島2-18-6
営業時間 17:00~24:00 (日曜定休)

写真:ロケットニュース24


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沖縄の魅力は本島だけじゃない! 絶対チェックしたい「あんまり観光客が来ないけど魅力バツグンの離島」たち

沖縄の魅力は本島だけじゃない! 絶対チェックしたい「あんまり観光客が来ないけど魅力バツグンの離島」たち

沖縄といえば、日本でも1、2の人気を誇るリゾート地だ。『沖縄美ら海水族館』や『第一牧志公設市場』などの超有名な観光スポットから美しい自然を楽しめるビーチまで、その魅力は盛りだくさんである。

でも沖縄をそれだけで終わらせてしまうのはもったいないっ!! もう一度言うが心からもったいないっ!! では、他にどんな魅力があるのかを説明しよう。沖縄には那覇空港がある本島以外にも、久米島などの沖縄諸島やその他の離島など、「離島」にこそいまだに隠された魅力があるのだ。

石垣島などの有名な島は知っている人が多いと思うが、それ以外に「あんまり観光客が来ないけど魅力バツグンの離島」がじつはたくさんあり、いままではインターネットでもほぼその情報が確認できなかった。だが、そんな離島の情報を詳しく見られるサイトがつい最近できたのだ。それが『沖縄の奥、島の奥。おくなわ 離島ガイド・プロジェクト』(以下おくなわ)である。

おくなわでは有人離島のうち、人や物の行き来が最も少ない粟国、渡名喜、北大東、南大東、多良間の沖縄の5つの離島が結集。まさに沖縄の奥の、島の奥に隠れた歴史、文化、祭事、食、自然の恵み、人々の暮らしなどの魅力をFacebookTwitterを使い、写真などで発信している。

10月12日に沖縄県庁で行われたプロジェクトの記者発表会には、該当の5島の村長たちが集結。「自分たちの島には魅力がいっぱいあるんだけど、いままで伝えられなかったぶん伝えさせてくれっ!!」と言わんばかりのその熱い思いに感動してしまった。記者は「11月から年末年始にかけて何か見所はありますか?」と質問したのだが、各島の村長たちによるとこんなみのがせないイベントがあるという。

粟国:粟国は「旧暦正月」で正月を祝う島。そのため他の地域で正月祝いをしているときには、すでに粟国の村民たちは畑仕事などの仕事をしている。
渡名喜:これといった行事は特に無いが、7月に行われる「海の運動会」が見所。海辺での運動会は他では見られない。
北大東:11月に行われる秋葉神社例祭。親子で行われる相撲や腕相撲が見所。
南大東:11月1日に行われる開拓者の祭りや、10月20日に行われる島の産業祭り。また、「大東寿司」なども特産品にある。
多良間:11月10日に行われる多良間島一周マラソン。

うーん、どれもかなり面白そうなイベントじゃないかっ! 特に多良間島で行われる島を一周するマラソン大会なんて、ホノルルでも東京でも感じられない大自然のなかを疾走できる唯一の機会なんじゃないだろうか? また、粟国の正月も非常に珍しいので、ぜひ見に行きたいと思った。

沖縄本島だけでは味わえない離島の魅力を体験したいという人は、一度おくなわを見てみると良いだろう。気になる島があったら休みに行く予定を立てるために、定期的にチェックしてみるのも面白いかもしれない。今後もさまざまな情報がおくなわで発信されると思うので、沖縄好きには絶対見逃せないサイトになりそうだ。

参考リンク:おくなわ


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