ウワサによると、バカ正直に正面から入ると注文できない大衆食堂があるという。常識的に考えて正面から入るのが普通じゃないの? 注文できないってどういうこと? いろいろと謎が謎を呼ぶウワサだが、いったいどんな食堂なのか? 実際に行ってみた。
・客のほとんどが県庁職員や関係者
その大衆食堂は、福島県福島市の『もみぢ食堂』。福島県庁の隣にあるため、客のほとんどが県庁職員や関係者とのこと。建物はかなり年季が入っており、まさに「古き良き昭和の大衆食堂」という言葉がピッタリ。しかし一般人がこの食堂に行く場合、高いハードルを越えないといけないらしい。
・難関その1: 本当の意味で隠れ家的
『もみぢ食堂』は公園の奥にあり、なかなか見つけにくい。ただでさえ行きにくいのに、隣に福島県庁の巨大なビルがあるため「この食堂を知っている人」しか見つけることができない。つまりブラリと道を歩いていても見つけることができないのだ。
さらに阿武隈川にも挟まれているので、まさにダンジョンの行き止まりにあるかのような食堂なのである。よく「隠れ家的」を売り文句にしている飲食店があるが、『もみぢ食堂』は本当の意味で「隠れ家」である。暖簾(のれん)はあるが、看板は一切なし! マジで隠れている。
・難関その2: バカ正直に正面から入ると注文できない
『もみぢ食堂』を知っている人たちが口をそろえていうのが「裏口から入れ」だ。暖簾がかけられた正面入り口はあるものの、 バカ正直に正面から入ると注文できないという。そのため県庁職員のほとんどが裏口から入り、厨房を通って客室へと向かうのだ。でもどうして?
・正面から入ると店員が客を把握できない
『もみぢ食堂』は客室と厨房の間に扉があり、完全に仕切られている。よって、正面入口から入って席に座ったとしても店員さんが「客が入ったことに気がつかない」のである。しかもひっきりなしに客が来るため、料理を運んできたときに新しい客がいたとしても、その存在を確認できないらしいのだ。
・じゃあいつ注文するの?
じゃあいつ注文するの? どうして裏口から入れば注文できるの? 裏口から入ると厨房を通ってから客席に向かうことになるため、厨房の通過時に「ラーメン1杯ね!」や「私はチャーハンで!」と注文するのだ。裏口から入ることにより、注文しつつ着席することが可能なのである。ちなみに、間違って正面から入ってしまった人は、わざわざ厨房に行って注文することになる。
・名物は昔懐かしのカレーラーメン
この食堂の名物はカレーラーメン。訪れる客の多くがカレーラーメンを注文し、その昔懐かしい味に舌鼓を打つ。実際に注文してみたのだが、家庭的な味をしていながら、ダシが効いててバッチリ。やや麺が柔らかい気がするが、ソフトな麺のほうがカレーをガッチリとつかむのでイイ感じ。
・14:30ごろには閉店してしまう
客のほとんどが県庁職員なので、ランチタイムが終了すると客がほとんど来なくなる。よって、『もみぢ食堂』は14:30ごろには閉店してしまう。場合によってはもっと早く閉めることもあるらしいので、どうしても食べたいという人は御注意を。最後に、撮影を許してくれたおばちゃんに感謝したい。美味しかったです。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 もみぢ食堂
住所 福島県福島市杉妻町2-35
時間 11:30~14:30
休日 土日祝日(要確認)
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: 【福島グルメ】バカ正直に正面から入ると注文できない『もみぢ食堂』に行ってみた / 裏口から入るのが正解
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