寒い時期は要注意!「洗濯物の部屋干しは健康に悪影響」との研究結果

寒い時期は要注意!「洗濯物の部屋干しは健康に悪影響」との研究結果

天気が悪い日の洗濯物、みなさんはどうやって乾かしているだろうか。乾燥機派、部屋干し派、そもそも洗濯を諦める派……それぞれに自分なりのやり方があるだろうが、もしもあなたが部屋干し派ならば要注意だ。

ある研究によると、「部屋干しは健康に悪影響を及ぼす恐れがあり、特に喘息(ぜんそく)やアレルギーを持っている人にとっては良くない」とのことで、専門家らがその危険性を訴えているのだ。

英グラスゴー芸術大学のコリン・ポーティアス教授率いる研究チームは、2011年~2012年にかけての冬の寒い時期に100軒の家庭を対象に調査を行った。暖かい季節は外干ししていても寒くなると部屋干し派になるという人が多く、全体の87パーセントもの家庭が冬は部屋干しすると回答。そのうち3分の2に及ぶ家庭が暖房器具の近くに洗濯物を干していることもわかった。

教授によると、「この部屋干しの方法が室内の湿気を30パーセントもアップさせる原因になっています。また、より小さく高断熱の住宅ほど室内に湿気が充満しやすいのです」とのこと。事実、調査対象となった家庭のうち75パーセントには室内の湿気が十分過ぎるほどあり、カビやダニが繁殖しやすい状況になっていた。

カビ研究の専門家マルコム・リチャードソン氏は、「室内で日々増加していったカビやダニが喘息やその他のアレルギーの原因となります。存在するカビの種類は数万種以上と言われ、そのうち人体に害を及ぼすものはほんのわずかですが家庭内にも存在します」と語っている。

では、部屋干し派は一体どうしたらよいのだろうか。彼ら専門家によると、「とにかく換気すること」だそうだ。言うまでもなく、これは部屋干ししない人にとっても重要なことだが、特に部屋干し派は窓を開けたり換気扇を使用したりして湿気を室内から逃がすことが大切とのこと。

こんなこと当たり前だと思う方もいるかもしれない。しかしこれからの寒い時期は、晴れなければ洗濯物も乾きづらいうえに長時間窓を開けておくのは辛い季節。部屋干ししたまま窓を閉め切って湿気を溜め込んでしまうことのないよう、いま一度意識してみると良いだろう。

参照元:Mail Online(英文)
photo: flickr jojomzz


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