ケニアに中国人が持ってきた新年の祝い方 / カンバ通信:第59回
【おもちゃ花火の日】価格差10倍以上、純国産の線香花火は中国産とどう違うのか? 比較してみた!
8月7日は「おもちゃ花火の日」!! 「両国川開きの花火」が行われていた5月28日や、戦後に花火が解禁になった8月1日も「花火の日」なのだけれど、どちらも打ち上げ花火をイメージする記念日。一方、日本煙火協会が制定した「おもちゃ花火の日」は、手持ち花火や回転花火など身近な遊びの花火の記念日だ。
おもちゃ花火の中でも、もっとも日本らしい風情があるのが線香花火。現在、線香花火のほとんどは安価な外国製なのだが、日本の伝統技術を絶やすまいと、純国産線香花火の復興が進んでいるんだそうだ。ただし価格は数十倍。両者に違いはあるのか比較してみた。
・「大江戸牡丹」(参考価格660円)
90年代の終わりに最後の工場が廃業し、一度は途絶えかけた国産線香花火。大正時代から続く浅草の老舗花火問屋「山縣商店」が、愛知県の三州火工とコラボして「大江戸牡丹」を生み出したのが2000年のこと。パッケージは紅(くれない)1色に白抜きの文字で渋い……!
1袋10本入り、Amazonの参考価格で660円。1本5円に満たないといわれる外国産に比べて10倍以上の価格差である。すべての工程が職人の手作業、「世界に1本だけの線香花火」だという。
さっそく点火してみよう! 花火なんて久しぶりでわくわくする!
線香花火の燃焼には4つの段階があって、人の一生にもなぞらえるんだそう。点火後、ぷっくりと火の玉のようにふくらむ「牡丹」(蕾・つぼみともいう)から始まって
パチッ、パチッと徐々に盛り上がりながら
次々と火花を散らすクライマックスの「松葉」になり
ヒュウッと曲線を描きながら四方に落ちる円熟期の「柳」
最後は静かな「散り菊」になって火玉が落ちる。ああ、はかない……!
これが純国産の力なのか、記憶の中の線香花火よりも大きくダイナミックに花が開き、持続時間も長い! 燃焼時間は1分を遥かに超え、およそ1分20秒。美しい〜!!
・「祝い線香花火 蕾」(購入価格495円)
続いては同じく純国産「筒井時正玩具花火製造所」の「祝い線香花火」。先述の最後の工場が廃業した際、国産線香花火の伝統が消えるのを憂えた「筒井時正」三代目がその製造所で修行し、すべてを引き継いだという。
2本入りなので、1本だと200円以上。下世話で恐縮だが、今回比較する3つの商品の中では1本あたりの単価がもっとも高い高級花火である。
こちらも大輪! カメラのフレームからはみ出すくらい、かなり遠くまで火花が飛んでいく。
そして「松葉」になると火花の量が多く、めちゃくちゃ華やかである。形も美しく、芸術的!
線香花火ってこんなに激しいっけ? というくらい勢いよく花開く。そして盛んに燃え続ける。燃焼時間は約1分。
紅白の水引を模しており、結婚式などおめでたい席のギフトにぴったり。たった2本しか入っておらず、万に一つも不良品があっては縁起が悪いから、かなりの自信作だと思う。これは高級品だけある!
・ドンキで買った162円の花火
最後にドン・キホーテで買った中国産花火「雅 山菊花」。パッケージにはハートマークつきで「究極ロマンティック&ファンタジー」と書いてある。ちょっと意味がわからないが、このノリ嫌いじゃない。20本入りで税込162円だから、なんと1本8円だ。
お? おおおお?
中国産も十分にきれいだぞ! 国産花火の「牡丹 → 松葉 → 柳 → 散り菊」のような段階がなくて、いきなり全力疾走を始めて急に力尽きる感じ。リズムは単調だけれども、一定の強さで輝き続けるので見栄えがいいようにも思う。
燃焼時間は約40秒。3つの中では1番短い。たまに、すぐ火玉が落ちてしまう粗悪品もあるのだけれど、たくさん入っているからカバーできる。惜しげもなくじゃんじゃん点火できるのもいい。
・結論、花火最高!
結論としては、1本1本職人の手作業で丁寧に作られた純国産花火はさすがに美しい。大きく華やかに開き、長持ちする。意外なことに、外国産よりも国産花火の方が、火力が強くて力強い印象を受けた。
けれど安価な中国産花火も十分にきれい。つまりなにをやっても花火は楽しい。
聞くところによると、少子化や騒音、マナー問題などによっておもちゃ花火業界は苦境に立たされているのだそうだ。たしかに相互監視の風潮の中、庭先で気軽に花火、なんてことは難しくなった。
盆にもなればどこの路地裏でも花火が見られた時代を懐かしく思う一方、筆者もいざ自分の家に煙が入ってきた、夜に子どもの声が響く、なんてなるとたぶんイライラしてしまうという自己矛盾……。
おそらくこれからの花火は、いかに煙を出さないか、音を出さないか、周囲を汚さないかという配慮が問われるんだろうなぁ。夜じゃなくてもできる花火とか。外国産にせよ純国産にせよ、花火で遊ぶ人が減ってしまっては衰退するばかり。この粋で雅な日本の夏の文化が、途絶えずに続いてくれたらいいなと思う。
参考リンク:山縣商店、大江戸牡丹(販売ページ)、筒井時正玩具花火製造所、祝い線香花火(販売ページ)
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
こんな花火見たことない! アマチュアカメラマンが撮影した花火の写真が不思議なくらい幻想的
みなさんは、花火のこんな姿を見たことがあるだろうか。野に咲く花のようであり、深海に生息する生き物のようでもある幻想的な花火の写真がいま話題になっている。
写真はアマチュアカメラマンのデビッド・ジョンソンさんが、カナダのオタワで行われた花火大会で撮影したものだ。花火と言えば、素人にとっては撮影が難しい被写体のひとつ。では、彼は一体どのようにしてこんなにも美しく幻想的な写真を撮ることに成功したのだろうか。
その方法とは、シャッターが開いている時間を長くする “長時間露光” と、撮影後にピントを合わせる “リフォーカス” を合わせたもの。露光時間を1~2秒ほどにして花火の音が聞こえてからリフォーカスしたという。
それにしても見事である。同じ花火でも花火大会で見るものとは一味違い、見たことのないような美しい姿が映し出されている。この夏花火撮影に失敗してしまった人は、来年この方法に挑戦してみてはいかがだろうか。
参照元:Mail Online(英文)
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日本が誇る夏の夜空に咲く大輪の花! 新潟県の “長岡花火” があまりに美しすぎるとネットで話題に
現在ネット上である花火が美しすぎると話題になっている。その花火とは、新潟県長岡市で打ち上げられた長岡花火だ。
『長岡花火 「この空の花」 2012年8月3日』という動画には、その長岡花火の一部始終が映し出されているのだが、これがもう! 本当に息を呑むくらい美しい!
色鮮やかな花火、ユニークな形状の花火、そして大迫力の巨大な花火と、様々なタイプの花火で観客たちを魅了し、見る人の心に大感動をもたらす。この世界トップレベルの長岡花火について、動画投稿者は次のような文章を動画説明欄に記している。
長岡花火を題材にした映画、大林宣彦監督作品 「この空の花-長岡花火物語」の公開を記念した花火です。B.G.M.は作曲家の久石譲さんが主題曲を3分程度に編集したものです。総合プロデューサーは天地人花火を手がけた作曲家の池端信宏さん。新しい長岡花火の名物です。(YouTubeより引用)
夏の夜を美しく彩った長岡花火。今回の動画を見ていると、子どもから大人まで本当に多くの人が、歓声を上げて楽しんでいるのが分かる。そう、長岡花火は夏の夜空だけではなく、人々の心のなかにも幸せという名の、綺麗な大輪の花を咲かせたのだ。みなさんも残り少ない夏を思いっきり楽しんで、幸せの花を心に咲かせてみてはいかが?
(文=田代大一朗)
参照元:YouTube/kkaneuchi
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