ロケットニュース24でもお伝えしたが、先日、中国の建設会社が90日で世界一高いビルを作ると張り切り世界の注目を集めた。
その中国でまたしても驚くべき建設計画が持ち上がっているそうだ。今度の計画は「鉄筋を一切使わないオールガラス製の吊り橋を作る」というもの。高さ400メートルの断崖絶壁を結び、2013年末にも一般に開放される予定だ。
ガラスの吊り橋ができるのは湖南省張家界である。張家界は武陵山脈の中にあり、鋭い峰が立ち並ぶ観光地だ。峰にはうっすらと雲がかかり仙人の里という渋い雰囲気が人気だ。
その峰同士を結ぶガラスの橋だが、中国の報道によると、長さ370メートル、幅3.2メートル、高さ400メートルになるという。素材は全てガラス。鉄筋もコンクリートも一切使わないそうだ。
完成すれば世界初のオールガラス製で、世界最長のガラス製の橋となる。また、橋の中心部の高さも世界一になるそうだ。これだけ多くの「世界一」を達成できるとなれば力が入るのも無理はない。総工費は2.6億元(約34億円)になる予定である。
この計画に中国のネットユーザーは
「いいじゃん!」
「渡ってみたいなぁ~」
「できたら絶対に行く!」
と、歓迎する声もある一方で
「マジかよ!?」
「バカなの? 狂ってるの?」
「怖すぎ!やめて!!」
「凍結したらどうするの?超すべりそうなんだけど」
「割れないよね?大丈夫だよね!?」
「私は端から見てるだけでいい……」
「税金のムダづかい」
「自然の景色そのままでいいよ。変なものを作らないで」
と、ガラス橋の必要性に疑問を感じる声も多い。
記者(私)も張家界には行ったことはあるが、断崖絶壁だらけ。普通の吊り橋でさえかなり緊張感をもって渡るというのに、足もとが無色透明、400メートルも下が丸見えとなると……考えただけでも足がすくむ。
それにしても中国人に奇抜な建築物を建てさせると右に出るものはいない。アグレッシブすぎる試みに感心はするが……とにかく安全第一で進めてほしいものだ。
(文=澤井恵)
参照元:Weibo 新浪湖南、人民日報(中国語)
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