コロナ禍からステイホームのここ数カ月。インスタント麺のお世話になった人も多いだろう。少なくとも、私(中澤)は結構お世話になっている。手軽かつ保存にも適したインスタント麺はこういう非常時にも役に立つ庶民の強い見方だ。
でもでも、さすがにカップヌードルを食べすぎて飽きそうだよ~! というわけで、日清食品に聞いたアレンジレシピを試してみることにした。カップヌードルでたこ焼が作れるらしいが……どうやって生地を作るんだろうか?
・麺をどうやって生地にするのか?
実を言うと、私はカップ麺にひと手間加えたアレンジが好きだ。カップヌードル系だと、シーフードヌードルでペペロンチーノを作ったこともある。しかし、たこ焼となると、そんな私でも作り方の想像がつかない。
もちろん、小麦粉を使ったら生地にはなるだろうが、カップ麺のアレンジとは素材をどう生かすかの勝負である。いかに無駄なく他の料理に転生させるか。我らカップ麺アレンジャーはその発想の転換にこそ美しさを見出していると言っても過言ではない。すなわち、粉ものを作るのに小麦粉を使うのは力技すぎて気が引けるのだ。
・レシピ通り作ってみよう
とは言え、今回は日清の公式レシピ。カップヌードルの特性を知り尽くした者ならではの手段で問題を解決するに違いない。1人のカップ麺アレンジャーとして勉強させてもらおう。それでは、日清食品からレシピを受け取った営業のシノミヤの指示通り作っていこうと思う。
シノミヤ「まずは、カップヌードルをポリパックに入れて砕きます」
まあ、小分けにして焼くにはそうなるでしょうね。
シノミヤ「次に、卵1個を器に割って水200mlをジャー」
水結構多めなんですね。
シノミヤ「そこに、砕いたカップヌードルをザラザラ―」
カップヌードル入れたらバランスが取れた気もしますね。
シノミヤ「全部入れ終わったら最後に……」
最後に?
シノミヤ「小麦粉ドーン」
アッ──!
シノミヤ「大サジ3杯ドーン」
アッアッ──!
シノミヤ「あとはこれをたこ焼機で焼けば完成です!」
ち、力技だァァァアアアア!
シノミヤ「え? 突然どうしたの?」
──食べてみると、ソースをかけなくともカップヌードルの味がする。これだけでも十分食べられるが、たこ焼ソースとかつお節をかけると、カップヌードルの下味をソースの甘みが包み込んでたこ焼っぽさが増した。これはこれでイケる。
・U.F.O.で作るお好み焼き
さらに、レシピには他のカップ麺のアレンジも。U.F.O.でお好み焼きが作れるらしい。再び粉ものだが、これは作り方が予想できる。
なぜなら、私はチキンラーメンでピザを作ったことがあるのだが、その際は汁気を切ってまとめて焼くだけで麺が固まり生地になった。つまり、今度こそ小麦粉は不要! さあ、見せてもらおうか日清! 貴様の生き様を!!
シノミヤ「ボールに砕いた麺、キャベツ80g、水120ml、卵1個を入れて……」
シノミヤ「小麦粉ドーン」
どっひゃぁぁぁぁ~~~!
──完成品を食べてみると、U.F.O.のあのクセになる濃厚なソースと、ふりかけの青のりがきいて、確かにお好み焼である。
恐るべし日清……! 力技の連発はいっそ勇猛だ。出来上がったたこ焼とお好み焼きの味は私に語りかける。「恐れず進め」と。
その背中に改めて勉強させてもらった気がした。そう、我らカップ麺アレンジャーは恐れてはいけない。いつだって人がやらない一歩を踏み出すのは自分しかいなかったじゃないか。カップ麺アレンジとは死ぬことと見つけたり。
・4種類のレシピ
なお、これらのレシピは縁日レシピとして考案されたもの。他にも、U.F.O.で作るオムそばめしやどん兵衛で作る鶏つくねなどもある。
ステイホーム中でも夏祭り気分を味わうことができるこのレシピ。個人的には、どん兵衛鶏つくねがめちゃんこウマかったことを追記しておきたい。レシピの詳細や他のレシピが気になる方は日清食品のサイトをご参照いただけると幸いだ。