【空前絶後】「マスクしたまま水を飲む方法」をインスタグラムに投稿したらヤバイことになった! それで感じた新機能・リール動画に足りないもの

インスタグラムが新しく公開した機能・リール動画。これは動画にBGMをつけられるものである。動画の再生速度を変えたり、エフェクトや文字も入れられるTikTok的な機能だ

ちなみに、インスタグラムもTikTok同様、JASRACと利用許諾契約を結んでいるためBGMに使用されたアーティストに著作権利用料がちゃんと入る。もちろん、ユーザーが曲の使用に際しお金を払うことはない。

というわけで、ミュージシャンでもある私(中澤)はこの機能に興味を持っている。SNSの曲使用で利用料が入るってまだまだ珍しいのだ。そこでコツコツとリール動画を投稿していたんだけど、「マスクしたまま水を飲む方法」をインスタグラムに投稿したらヤバイことになった

・リール動画の投稿方法

TikTok的なものに慣れていないとなかなかわかりにくいリール動画。まず、リール動画の投稿方法を以下にご説明したい。

1. ホーム画面の左上の自分のアイコンをタップ

2. ストーリーズやライブ配信の画面で一番下の文字をスワイプし「リール」に合わせる

3. 左側に表示されたマークをタップして動画の編集を行う

4. 編集ができたら画面下の「>」をタップし文字の編集画面へ

5. 文字の編集が終わったら画面下の「>」をタップ

6. 投稿コメントやタグなどを入れて画面下の「シェア」を押すと完了だ

──で、分かりにくいのは動画の編集画面かと思うのでざっくり機能にも触れよう。まず、音源を選ぶのは左側一番上の音符マーク。これをタップすることで音源の検索画面に遷移する。

で、曲名右に表示されている「▶」で視聴し、「これだ!」と思ったら曲名左の画像をタップするとBGMとして選択することができるぞ。下の波形を左右に動かすことで動画で使用する部分の選択も可能だ

なお、使用する動画は、編集画面下真ん中の「▶」でリアルタイム録画、左下の画像をタップするとライブラリを呼び出すことができる。最低ここまで覚えておけば、一応のリール動画っぽい動画は作れるかと思う。

・フォロワー数に対する再生数の割合

速度を変更したい場合、上から2番目の「|▶」のマーク、上から3番目でエフェクトをかけることができるなどの機能があるが、あとは実際触って学ぶで問題ないだろう。

このリール動画の機能が公開されたのは2020年8月5日。前述の通り、興味深かったため、さっそくお試しで投稿してみた。

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夕暮れに染まる濡れ煎餅

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この時の私のフォロワーは2800人くらいで、「いいね!」が200くらい、再生数は2500回くらい。その後3個リール動画を投稿してみたが大体平均はそんな感じだ。

「いいね!」がついてもタイムラインに表示されるわけではないインスタグラムはTwitterほどの拡散力はなく、言わばちょいクローズドな雰囲気がある。誰でも見られるんだけど存在を知らない秘密基地的な。これはアプリ側が意識的に行っている仕様だと思うのだ。

・突然の再生数増加

したがって、フォロワー2800人で、2500回くらい回るのは、インスタグラムにしてはコスパが良い機能な気がする。そう感じつつも、新しく投稿する動画もなく1週間が経ったある日、ふと以前投稿したリール動画で個人的に気に入っている「マスクをしたまま水を飲む方法」を見てみたところ……

1万3000回を超えてる……!

最初は見間違いかと思った。なぜなら、昨日までは3000回だったから。特にインスタグラムからの通知もなく、その動画だけいきなり1万回増えたのだ。なにこれバグ? しかし、それは序章にすぎなかった

・3時間後とんでもないことに

その後、ファミレスのテイクアウトの取材で私はインスタグラムを見ている暇がなくなる。ガスト、サイゼリヤ、デニーズを回って3時間が経過。

マスクをしたまま水を飲む動画を確認してみたところ、いまだバグは継続中な模様。1万3000回のままだった。しかし、なんか数列が長く見える。そこで一の位からひと桁ずつ数えてみたところ……ええッ!?

節子、それ13万回や

・再生数爆発の理由

なんと、3時間で12万回増えている。どういうこと!? しかも、「いいね!」やフォロー通知も鬼のように来ているではないか。怖い怖い怖い! そこで、動画を今一度よく見てみたところ……

動画の下の方に「注目」というタグがついている!

このタグを初めて見たが、少し状況は理解した。どうやらインスタグラムにピックアップされているようである。私のインスタグラムの検索トップには出てきていないが、誰かには表示されているのだろう。

・狂騒曲

その証拠に、プッシュ通知をオンにすると「いいね!」やフォローの通知が止まらない。記事書いてる間に通知53件とかになっている。だが、ここに至ってもまだ狂騒曲の始まりでしかなかった

5時間後には再生数55万回を突破!

だが、まだまだ行く!! 止まらない通知、翌朝には……

120万回突破

ここまで来ると、コメ欄がTwitter化。フォロワー外の人からのコメントが中心に。「超絶超絶つまらん」「馬鹿らしい暇人」などのディスコメもつきはじめ、私に全く興味がない人も見ていることが分かる。イラつかせてしまい申し訳ない。

「つまらん」「暇人」はまさしくその通り。私もくだらないと思うし、暇じゃなければインスタグラム自体をやらないだろう。とは言え、ほとんどの人はイラつくより、そのくだらなさを楽しんでくれているようなので良かった。ちょっと「フフッ」となってくれる人がいるならそれだけで投稿した甲斐があったというものである

・空前絶後のバズを経て

そして、伸び始めて24時間経った現在、150万再生、2000「いいね!」を突破。フォロワーも300人以上増えた。私史上、空前絶後にバズっている。現在進行形で。

インスタグラムでこんなことあるんやね。イケメンでもないのに。で、このバズを経て、少し思うところがあったので書き残しておきたい

・インスタリール動画に足りないもの

現在、検索トップに表示されるインスタ投稿は、イケメンや美女がそのセクシーさやラグジュアリーさで無双しているだけの投稿も多い。圧倒的に真顔度が高いのである。もちろん、その投稿自体に全く文句はないのだが、つまり何が言いたいのかというと……

インスタグラムのリール動画には、現状ユーモアが足りていないのではないだろうか

その証拠に「初めておすすめに出てくるリール動画で笑いました」というコメントも。そこで調査のため、検索トップからインスタグラムのユーモアタグを見てみたところ……

マ ジ で 足 り て な い

「旅行」「建築物」「インテリアデザイン」「アート」「食べ物」「スタイル」「テレビ・映画」「DIY」「音楽」「美容」全部、タップすると投稿がズラ―ッと表示されるのに、「ユーモア」だけは12個しかないのだ(2020年8月28日13時現在)。

・ブルーオーシャンか?

というわけで、ユーモアを感じさせるリール動画はひょっとしたら狙い目かも? 面白い人はバズるチャンスが転がってるかもれないぞ。

ただでさえ明るくはない世の中だ。それだけに、私はできるだけ笑って過ごしたいし、みんなにもイラつくよりは笑って日々を過ごしてもらいたいと思う。そんな私の誕生日はチャールズ・チャップリンと同じ。最後にチャップリンのこの名言をお贈りして筆を置こう。

人々には人生を自由で美しくする力がある。あなたはあなたの人生を素晴らしい冒険にする力がある──。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.



【デジタル遺品】死後に残る黒歴史どうする? 家族にたくす『デジタル遺品ガイドブック』や、自動でデータを消す方法について

「デジタル遺品」という言葉をご存じだろうか。故人がパソコンやスマートフォンの中、あるいはネットワーク上に残したデータのことで、写真や動画や書類、SNSアカウント、投稿、会員情報など多岐にわたる。テレビ朝日のドラマ『dele』で知ったという人もいるかもしれない。

小学生からシニアまで情報機器を持つ時代、家族が急に亡くなり、アカウントを削除したい、逆に保護したい、デバイスを処分したいといったときに困るケースが相当あるそうだ。

このたびパソコンのトラブル解決を請け負う「日本PCサービス株式会社」が『デジタル遺品ガイドブック2020』(PDF)を公開。誰でも無料でダウンロードできるので、この機会に考えてみるのはいかがだろうか。

・年々増える、デジタル遺品に関する相談

誰しも1度は「自分が死んだらこのアカウントどうなるんだろう」と頭をよぎったことがあるだろう。休眠アカウントになるのはともかく、荒らしや乗っ取りの被害に遭ってもどうすることもできず、永遠にネットの海を漂うのかと思うと悲しいものがある。

誰かに削除して欲しいが、利用しているサービスは自分にしかわからない。パソコンやスマホを見れば見当がつくものの、そもそも端末は自分にしか起動できない。

日本PCサービス株式会社では通常のパソコン修理のほか「デジタル遺品サポートサービス」を行っているが、年々遺族からの相談が増加。半数以上が「パソコンのパスワード解除」に関するもので、続いて「データ削除や移行の相談」「ソフト関連のトラブル・設定」「パソコンの設定見直し」が並ぶ。

具体的には故人のパソコンを処分したい、パソコンに不具合が起きたが設定がわからない、加入していた会員サービスの解約ができない、ネットバンクなどデジタル資産の確認ができない、といった相談があるという。

近年では自動更新のサブスクリプションサービスも多いので、知らないうちに契約が続いていることもあるだろう。中には故人が家族に黙って株式やFXの取引をしていたり、借り入れがあったりと、早急に手を打たなければならないケースもあるそうだ。

同社ではパスワード解除やデータ復旧、パソコンの初期化、さらには有料課金サービスの停止やアカウント削除のノウハウ提供を行っている。

※承諾なく他人のIDやパスワードを使ってネットワークにアクセスすることは「不正アクセス禁止法」に触れるおそれがある。また、サービスによっては故人の依頼や同意の上でのログインでも規約違反となることがある。同社が行っているのは規約に沿った「アカウント削除申請」のサポートまで。

・ガイドブックの内容は

このような困りごとが起きないように、同社では生前からの準備の大切さを訴える。ガイドブックの内容は「デジタル遺品とは」「よくあるデジタル遺品のお困りごと」「生前にするべき準備」「デジタル資産継承メモ」「デジタル遺品のお困りごと解決方法」の5章だて。

元気なうちに使っていないデバイスの処分やデータ整理、エンディングノートの作成を勧めている。家族写真のような大切な思い出は共有のストレージに保存することも一案だ。

基本的に、自分の死後は「家族に情報を残し、対応してもらう」という趣旨で、IDやパスワードを紙ベースで残せるようメモ欄もある。オンラインのサービスについては、家族が代理でログインしてもよいという「承諾の意志」を示しておくことが後々役に立つだろう。

記入したらいずれ誰かが見つけるよう、どこかに保管しておく形になる。「お盆休みにご家族で話し合うきっかけとなることを期待しています」とのことだった。

・家族に知られたくないときは?

……と、ここまでは信頼できる誰かに対応してもらう前提だが、たとえ親しい間柄でも人には見られたくない情報もあるはずだ。自分1人でできる対策はあるだろうか。

パソコン内のデータであれば、いわゆる「死亡時自動削除ソフト」「遺言ソフト」のような「デジタル終活」ツールが挙げられる。過去には『死後の世界』や『僕が死んだら…』といったフリーソフトが話題になった。

端末が起動されない期間で「死亡」を判断したり、遺族に特定の箇所をクリックさせることで、データの削除や遺言の表示が行われる。復元不可能とは言い切れないだろうが、実は国家機密を握っている、とかでなくプライバシー保護が目的なら十分だと思う。

iPhoneの場合、連続してパスコードを間違えた場合に「すべてのデータを消去する」設定ができる。こちらも完全ではないが、総当たりで突破されることは防げる。誕生日や記念日のたぐいだと家族は簡単に解除できるので、推測できないパスコードが必要だ。

ただし、ここに挙げた方法で「データが消去された」ことを知ったときの遺族の心痛は、おそらく相当なものがある。本人、家族どちらも納得できる方法はないだろうか?

・Googleの「アカウント無効化管理ツール」

こうした事態に先進的な姿勢を見せているのがGoogleだ。過去記事で報じた「アカウント無効化管理ツール」を現在日本でも利用できる。

必ずしも死亡を意味するわけではないが「一定の期間、自分のアカウントを利用していない状態」を検知し、アカウントを削除したり、あらかじめ登録した人に通知してくれる。その人にアクセス権を付与することも可能で「写真はOK」「メールは不可」などこと細かく設定できる。

システムが起動するまでのカウントダウンは、最短3カ月から最長18カ月まで。Gmailを使っている人ならほぼ毎日ログインするだろうから、うっかり作動してしまうことはないだろう。

故人のプライバシーを守る、遺族に大事な情報を残す、という2つを両立する画期的な仕組みだと思う。自分が本人側でも遺族側でも納得できるのではないだろうか。このようなサービスが今後、他社でもスタンダードになっていくことを願う。

なお、Facebook、Twitter、Instagramでは今のところこういった自動化された機能はないが、遺族などから削除申請が出せる。逆にデータを残して思い出を共有したい場合は「追悼アカウント」(Facebook・Instagram)に移行できる。

Facebookの場合、事前に「追悼アカウント管理人」を指定しておくことや、アカウント削除を希望することもできる。いずれも生前に設定しておく。

・備えあれば憂いなし

働き盛りだったり健康だったりすると、自分が死んだときの備え……といわれてもイマイチ現実感がないが、家族となると話は一変する。たとえば老父母や配偶者に万一のことがあった後、パソコンやスマホが開けない、という事態はかなり切実。自分が家族なら「なんとしてでも開きたい」となるのではないだろうか。

誰もが、どちらの立場にもなり得る。お互いのデジタル遺品の管理について、声をかけあうことをお勧めしたい。

参考リンク:日本PCサービス株式会社Google「アカウント無効化管理ツール」、死亡時のアカウント対応(FacebookTwitterInstagram
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.



【インスタグラム騒動まとめ】Instagram運営「みんなの写真を事業や広告に使うかも」 ユーザー「フリー素材になるのイヤだ退会する!」→ それは少し誤解

【インスタグラム騒動まとめ】Instagram運営「みんなの写真を事業や広告に使うかも」 ユーザー「フリー素材になるのイヤだ退会する!」→ それは少し誤解

人気の画像共有サイト「Instagram」が大炎上している。あらゆる情報が錯綜しており、ユーザーから退会を検討する声も続出しているのだ。その理由は、利用規約とプライバシーポリシー改定だ。

■写真をInstagramおよびFacebookが使用できる
今回の改定により「ユーザーがInstagramにアップした写真データをInstagramおよびFacebookが使用できる」という新たなルールができたのである。「おいおい! 勝手に写真使われちゃうの?」と、ユーザーたちは不安を覚えている。その改定に関する詳細は以下のとおり

■ユーザーのコンテンツと情報の共有
「我々は、ユーザーコンテンツとユーザーに関する情報(クッキーからの情報、ログファイル、デバイスID、位置データなど)をInstagramと同じグループにある企業の事業において、共有する可能性があります」(新プライバシーポリシー・和訳ここまで)

■アップした写真が広告に使用される?
この「事業」とは何なのか。プライバシーポリシーには明記されていないが、同時に改定された新規約によると、Instagramに登録しているということは、アップした写真が広告に使用されることに同意していると見なされるという。広告に使用される可能性はゼロではないようだ。

■個人的な写真が知らないうちに広告に?
もしそうならば、自分の顔や個人的な写真が知らない間に広告になってしまう可能性もある。また、偶然知らない誰かが写真に写りこんでしまっていた場合はどうなるのか? ユーザーもその点を心配しているようである。

■ユーザーの設定した公開範囲を超える使い方
この点について米国のニューヨークタイムスは、写真が無断で広告に使用された場合、肖像権の侵害として一部の州で州法にふれる可能性があると指摘している。ただ、ユーザーの設定した公開範囲を超える使い方はされないようだが……。

■そもそも「写真がフリー素材になる」なんて言ってない
日本のインターネット上では「アップロードした写真がフリー素材になる」と勘違いしている人が多くいるようだが、規約にそんなことは一言も書かれていない。しかし勘違いして退会したり、Twitterで拡散している人がいるようだ。以下は、この件に対する日本人ユーザーたちの声である。

■日本人ユーザーたちの声
「インスタグラム、この機会におさらばするかな」
「インスタグラムの垢消し完了! ポイー!」
「インスタグラム さすがにもう終わりかね」
「いよいよインスタグラムさんが権力ふりかざし始めたよ」
「ちょっと様子見することに」
「インスタグラムにUPした写真は全てフリー素材になります」
「あ〜インスタグラムは今後UPした写真はフリーで勝手に使いますってことですか……あ〜そうですか…」
「ユーザネーム、肖像、写真をインスタグラムやフェースブックが無断で公告素材として販売できる。だそう」
「マジなの? インスタグラムの新規約。そうなるならアカ削除かなぁ」
「なんかだんだんインスタグラム魅力なくなってきた」
「だーれもいないインスタグラム〜になるのか?」
「おお。インスタグラム、ひでぇ」
「せっかく始めたけど来年までには写真全部消します~」
「さよなら、インスタ。大好きだったのに」

確かに広告として使用される可能性はあるようだが、今の時点では確定した話ではない。誤解しないためにも、Instagramユーザーは以下のポイントを頭においておくといいだろう。

■Instagram騒動の注目ポイント
・Instagramがプライバシーポリシーと規約を改定した(2013年1月16日から有効)
・新プライバシーポリシーに「事業」で写真等を共有する可能性があると書かれている
・新規約には「広告に使われる可能性がある」と書いている
・広告における具体的な利用方法などは明記されていない
・改訂内容が「写真がフリー素材になる」など拡大解釈され拡散してる
・拡大解釈を確定的な事として誤解している日本人ユーザーが多数いる

■ユーザーたちが不安に思うのは仕方がない
いろいろと情報が錯綜している状況ではあるが、規約やプライバシーポリシーの内容が「曖昧な表現」なのは確かであり、ユーザーたちが不安に思うのは仕方がないだろう。なお、この改定は2013年1月16日から有効になる。Instagramにアップされた写真はいったいどう使われるのか? 今後の公式発表を待ちたい。

参照元:NY TIMESInstagram 新プライバシーポリシー新利用規約(英語)


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