【比較】定食チェーンのそばってアリなのか?「なか卯」と「てんや」を食べ比べたら思ってたのと全然違った / 立ち食いそば放浪記:第280回
【最強レシピ】大反響「セリそば」の派生形! 超簡単『ニラそば』も激ウマ
茹でたそばに生のセリをのせ、熱々のつゆをかければ完成──。たったこれだけの料理「セリそば」は、おかげさまで多くの反響をいただいた。そのウマさは編集長が「美味すぎた。こりゃすごい」と大絶賛するほどで、私(P.K.サンジュン)自身も街中で「セリそば美味しかったです」と言っていただいたことがある。それくらいウマい。
だがしかし、セリは冬に旬を迎える食材なので、春から秋にかけてはお預けを喰らうのが玉に瑕(きず)。そんなときであった「セリそばをニラでやるとウマいよ」と聞いたのは。なぬ……その手があったか! というわけで今回は「セリそば」の派生形『ニラそば』のレシピをお届けしよう。
・ニラの旬は?
旬が短いセリとは違って、ニラは1年を通して手に入りやすい野菜である。八百屋さんいわく「ニラの旬は春先でやわらかくてウマいよ。ただ、ニラは切ってもどんどん生えてくるから1年中入ってくるんだ」とのことで、価格も比較的安定していることが多い。
とはいえ、にんにくやネギと同系統の強い香りが特徴のニラは、やや好みの分かれる食材といえるだろう。苦手ではなくても「出来れば食べたくない」「デート前はNG」といった感じで、ずばりニオイが敬遠されがちな野菜である。
一方で、あの強烈な香りこそがニラの魅力であると同時にウマさであることは紛れもない事実。そういう意味では『ニラそば』は、セリそばよりも好みが分かれる一杯であった。好きな人はとことん好き、苦手な人は完全に無理。ぜひ、ニラがお好きな方にお試しいただきたい。
・ニラそばのレシピ
【材料】
ニラ: 半束
そば: 1人前
めんつゆ: 1人前
【作り方】
1: そばを茹でる。
2: そばを茹でている間にめんつゆを温めておく。
3: 器に茹であがったそばを盛り付け、その上に適当な大きさにカットしたニラをのせる。
4: ニラの上から熱々のめんつゆをかける。
作り方はまんま、セリそばと同様だ。お湯さえ沸いていれば、調理時間は5分程度。料理と呼んでいいのかも微妙なほど、超お手軽な料理である。
気になるお味はというと……これはこれでウマい! 爽やかな香りのセリと方向性は違うものの、野性味あふれるニラの香りとザクザク食感は、ダイナミックかつエナジーにあふれる男らしい一杯であった。
特徴的なのはニラの辛味がギンギンに生きていることで、普段はなかなか味わえない刺激的なニラが待っている。食後は歯みがき必須であることは言うまでもないが、ニラを最も美味しく食べる調理方法の1つではないだろうか? この辛さがクセになる人も多いハズだ。
・ニラの切り方を変えても良し
また、細かく刻んだニラでニラそばを作ると、ザクザク食感とは引き換えに、狂おしいほどの香りが堪能できる。どちらがお好きかは人によるので、ニラそばをお気に召した方はぜひそれぞれの方法でニラそばを楽しんでいただきたい。
なお、全く同じ形態なのかはわかりかねるが、ニラの産地として名高い栃木県鹿沼市にも『ニラそば』があるらしい。かつて鹿沼で冷やしのニラそばを食べたことがあるが、紛れもなく絶品であった。鹿沼ではニラそば、これも一応覚えておこう。
セリがそばの邪魔をしないセリそばと比べるとややニラの主張が強い一杯ではあるが、これもこれでかなりウマかった。本当に簡単にできるから、ニラとそばと歯ブラシをご用意の上、ぜひお試しいただきたい。
【現地取材】日本で修行したラオス人が作るラオスのソバ屋で「天ざるそば」を食べたらうどんの味がした
海外旅行に行ったら現地の食べ物を食べるのがセオリーである。しかし、たまに食べたくなるのが日本食。日本で食べるクオリティに達していないのは重々承知。だが、どんなものなのか試してみたくなるのである。
ということで向かったのは、ラオスの首都ビエンチャンにある日本食屋「夢(Yume)」である。ガイドブックによると「日本で修行したラオス人が腕を振るう」と書いてある。きつねうどんや天ざるそばなど、うどんとそばが充実しているらしい。
お昼すぎに訪問したが、市街地から少し離れた場所にあるからだろうか、お客は誰もいなかった。しかし店内をよく見ると、日本風のインテリア、日本人形に、お店の関係者らしき人と秋篠宮さまが一緒に写っている写真まで飾ってある! 一気に期待度が高まった!
そして注文したのは「天ざるそば」。価格は32000キープ(約340円)である。しばし待つと、香ばしい香りの天ぷらと共に、日本でもよく見慣れた「天ざるそば」がやってきた! ちゃんと薬味もついている。果たして、そのお味とは……!?
……!! こ、これはっ……!! そばなのに、なぜか “うどん” の味がするッ……!!
――決して不味いわけではない。サクサクの天ぷらなんて絶品だ。しかし、どう見ても “そば” なのに、うどんの味がするのである。さらに、そのうどん味が、そこそこ美味いのである。これはこれで美味いのである。見た目はそばだが「天ざるうどん」だと思って食べれば大満足だ。
なお、お会計時、男性のシェフに「あなたが日本で修行した方ですか?」と聞いてみたが、どうやら今回のシェフとは違う人が修行したとのことである。寿司に焼き鳥、茶碗蒸しなど、各種日本食も揃っているのでビエンチャンに行った際は試してみるのも良いだろう。
(写真・文=GO)
■お店データ『夢』
ビエンチャン中心からルアンパバーン通りを西へ向かい「ノボテルホテル」を通り過ぎたあたり。
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オリジナル記事: 【現地取材】日本で修行したラオス人が作るラオスのソバ屋で「天ざるそば」を食べたらうどんの味がした
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