【またやりたい】雑誌の文通コーナーで文通していた人あるある60連発

今から20年以上前……中学生の私はロックバンド『LUNA SEA』のことしか考えていなかった。当時はポケベルとPHSとガラケーが混在し、ISDN回線のWindows 95でさえ導入している家庭は少なかった時代。電子メールもまだ一般的ではなかったと記憶している。

そんな状況で田舎の中学生がいかにして “ファン仲間” を作ったかというと、『フールズメイト』という音楽雑誌(現在は休刊)の “文通相手募集コーナー” をフル活用していた。LUNA SEAへの熱い想いを手紙にしたため、切手を貼り、ポストに投函していたのである。

「不便だっただろう」と感じる現代っ子もいるかもしれないが、あれは本当に素晴らしい時代だった。今回はそんな懐かしき『雑誌を通して文通していた人にありがちだったこと』をお届けしたい。音楽のみならずアニメやスポーツなど様々なジャンルで、青春を文通とともに過ごした少数の奴……気合い入れていくぞ!!!

・雑誌を通して文通していた人あるある60連発

1. 掲載の申し込みはハガキで
2. 掲載文字数に制限があるので句読点を省略しがち
3. 「杉蔵狂愛祈蘭激愛潤敬愛」
4. 直訳すると「SUGIZOさんが一番好き、INORANが2番目、Jさんが3番目に好きです」
5. 雑誌に自分の住所氏名年齢が掲載されてたって、今考えるとスゲェよな
6. でも危ないことなんて1度も起きなかったよ
7. 掲載された後は50通くらい手紙が来てビビった
8. LUNA SEAで募集してるのに別バンドのファンからも手紙が来る謎
9. 手紙の書き出しは「Dearest ○○(名前)」
10. 互いをLN(ライブネーム)で呼び合う
11. LNは推しと同じ苗字にしがち
12. ちなみに私は「杉原狂華」
13. たぶん同姓同名が大量にいた
14. 最初の手紙で必要以上に詳細な自己紹介を書く
15. もちろんプリクラ同封
16. 好きなバンドが多すぎる人は信用できないと思っていた
17. コスプレ写真を送ってくれる人もいた
18. 申し訳ないから “コスプレ風の私服” でキメ顔写真を必死に撮った
19. 雑誌のカラーページをコピーして便箋にしがち
20. 中2で「ファン歴10年」って書いてた奴、ウソはやめろ
21. 「封筒の宛名は本名にしてね」ってあれほど言ったのにLNを書かれ、親にバレた
22. 封筒にバンドマンの写真を貼って送ってくるのはマジでやめろ
23. 「大分県のアベさん」が用もないのに頻繁に電話してきたのは参った(家の固定電話)
24. 今でも「大分」の文字を見るとアベさんを思い出す
25. あまりにも大量の手紙が届くため親は心配していたらしい
26. 帰宅するとソッと机に手紙が置かれていた
27. 文中で敬語をタメ口に切り替えるタイミングは早いほうがいい
28. 文通にも圧倒的な地域格差がある
29. だんだん書くネタがなくなる
30. 郵便配達のバイク音にメチャクチャ敏感になる
31. チャリで行けるくらい近所の人から手紙が来た時は少し怖くなった
32. 字が上手な人には引け目を感じる
33. 「です」を「Death」と書く文化は当時すでにダサかったDeath
34. 20歳くらいのお姉さんとも文通していた
35. なぜ田舎の中学生に優しくしてくれたんだろう……
36. 途中からだんだん別のバンドの話しかしなくなる子もいる
37. 心変わりを責めても空しくて
38. 彼氏とのツーショットプリを送ってくる子とは距離を感じた
39. 都会に住んでいて頻繁にライブに行ける子とも次第に話が合わなくなった
40. みんな芸能人レベルに凝った “自分のサイン” を持ってる
41. 手紙が来なくなったら深追いはしない
42. 実際にライブで会った子もいた
43. 鳥取では放送していないテレビ番組をダビングしてもらったりしてた
44. 海外の子から手紙が来たこともある
45. 手紙では盛り上がってたのに会ってみたらスゲェ気が合わないことだって、ある
46. 総勢100人以上と文通し、今でも交流があるのは1人
47. 文通は重要な情報源でもあった
48. 全国に同志がいると思うと嬉しかった
49. 文通があったから田舎でファン活動やれてた
50. 思い出の『フールズメイト』10年分を母親が廃品回収に出してて激ギレ
51. いつか家を買ったらまた全号揃えてやる……
52. 過激な追っかけ行為をしちゃってる子がいた
53. サイン色紙を転売してる子もいたな〜
54. でも基本的にはいい人ばかりだった
55. また文通がしたい
56. チャットは別にしたくない
57. あのころはよかった
58. 最後はほとんど自然消滅だったことを非常に後悔している
59. みんな元気? まだLUNA SEA好き?
60. 私は今でも大好きだ〜!!!

Report:亀沢郁奈(杉原狂華)
Photo:RocketNews24.



【突撃】手越さん、お願いします! 僕を相方にしてください!! 手越祐也に「自作曲」を送ってみた

こんにちは。売れないバンドマンの中澤です。音楽するために上京してきて早15年。ずーーーーーっとバンドしてるけど、全然売れねェェェエエエ! 本当に、売れるっていうのは大変なことである。もちろん、売れ続けるということはもっと大変なのは言うまでもない

そんな私が大学生の頃から売れ続けていたのが手越祐也さん。本当にいろいろと大変だっただろうな。そんな手越さんが、YouTubeでなんと楽曲を一般募集している。そこで自作曲を送ってみたぞ

・YouTubeで楽曲を一般公募

手越さんのYouTubeチャンネルに、2020年7月9日に投稿されたのは「【相方募集】俺と一緒にスターを目指そうぜ!!」という動画。8分ほどの短めの動画なのだが、見てみると、内容は前述の通り楽曲を一般公募するものだ。

しかも、1曲ではなく、10曲~15曲入りのアルバム制作を目指すという。アルバムなので曲調は不問のオールジャンル募集。興味がなかった人も、作詞作曲の勉強をしている人も、ベテランもファンも誰でもウェルカムで、自分自身の目と耳で選ぶとしている。

手越さんいわく「手越祐也に歌って欲しい曲オーディション」というこの募集。詳細は動画を見ていただければ幸いだ。ちなみに、オーディションの説明は動画開始2分くらいから始まる。

・応募フォーム

動画から詳細の項目を開くと、応募フォームへのアドレスが記載されていた。というわけで応募しよう。どうせ何もやらなきゃずっと売れないんだから

応募フォームでは、メールアドレス、名前、住所、曲名などを記載する必要があるようだ。本当にちょっとしたオーディションだなあと見ていくと……

メールアドレス書くとこ2つある

しかも、2つとも必須……!!

やたらとメールアドレスを聞いてくるではないか。LINE(ライン)が登場する前の合コンみたいである。もう、手越くん! そんなにメアド知りたいなら教えてあげるよ。初めて追われる側の気持ちを味わったかもしれない。多少の優越感を覚えながら入力を進めると……

住所は都道府県だけ……!

メールアドレスを教えたらいきなりこちらに興味をなくしてしまった。これが恋愛の駆け引きというヤツか……! 手越くんにマンションの部屋番号を教えたかったのに

心をかき乱されつつも入力は終了。歌詞を書く欄がなかったが、今までのオーディションの経験上次ページにあるのかもしれない。そう思い、送信ボタンを押したところ……

回答終わっちゃったァァァアアア!!

結局、最後まで私は手越くんの手のひらの上でもてあそばれているだけだった。さすが百戦錬磨

・手越くんからの連絡を待つ

というわけで、募集開始からわずか1日足らず、爆速の前のめりで突撃してみた。私が鯉なら手越くんの手まで食べているレベル。だが、動画で手越くんは「フライングしようよ! フライングしてまだ周りが追い付いてきてない時に前に行ったやつが夢を掴む」と言っているので、これで良い。

なお、募集期間は7月9日から1カ月とのこと。「俺と一緒にスターを目指そうぜ!」とぶち上げた以上は、すでに有名な人は選んでほしくはないところだが……はたして私は鯉から龍になることができるのか? 手越くんからの連絡を待ちたい。ワクワクするぜ。

参照元:YouTube手越祐也音楽募集フォーム
執筆:中澤星児
イラスト:マミヤ狂四郎



【衝撃】「ラジオ体操」のサブスク音源が謎に充実しすぎている件 / フランス語、津軽弁、幻の『ラジオ体操第3』など

テレワーク期間に入ってからここ数カ月、朝起きたらまずラジオ体操をするようにしている。以前働いていた会社は朝礼の時に支店全員でラジオ体操を実施していたのだが、意外と体が軽くなるので仕事前の運動にちょうどよかったのだ。けっこういいよ、ラジオ体操。

で、その際によく利用しているのがYouTubeにあるNHKなどの動画。我々がよく知る、あのラジオ体操である。ところが最近、何の気なしにSpotify(スポティファイ)で「ラジオ体操」と検索してみたところ、これが謎の充実を見せていたためぜひお伝えしたい。

・ノスタルジー体操

ラジオ体操と言えば、ターンターンタタタタタ、ターンターンタタタタタ♪ という曲から始まり「腕を前から上にあげて大きく背伸びの運動から!」「いち、に、さん、し!!」と続くのがお馴染みである。小学生の頃の夏休みの様子が目に浮かぶようだが……

試しにSpotifyで「ラジオ体操」と検索してみると、オフィシャルのリリース音源が思った以上に大量に表示されるので驚いてしまう。え、ラジオ体操ってこんなにあんの?

個人的にグッときたのが『ラジオ体操の歌』だ。こ、これは……! そう、ラジオ体操の前に流れていた「あ~た~らし~い~朝が来た♪」という懐かしの曲である。眠い目をこすって近所の会場へ行き、友達と挨拶を交わし、最後にスタンプを押してもらうところまで鮮明に浮かんだぞ。超なちぃ……。で、ここからが本題。

もちろん普通のラジオ体操音源もあるが、

中にはちょっと変わったものもあって、驚くことに曲中の指導が各地の方言になっているバージョンが存在するのだ。どうやら『ラジオ体操 第1・第2 ご当地版』というコンピレーションCDが2015年に発売されているらしい。

・謎の充実

岩手弁、茨城弁、京都弁、大阪弁、広島弁、土佐弁、博多弁、熊本弁、鹿児島弁、ウチナーグチと全国の主要な方言を網羅しており、特に津軽弁ver.に関しては、ラジオ体操であるにもかかわらず、冒頭から最後まで何を言っているのかサッパリ分からない。

と言ってもまあ日本語は日本語なので、ニュアンスでなんとなく意味を理解することはできる。しかし、さすがにこれは無理であろう。

まさかのラジオ体操 世界編……!

・まだ見ぬ強敵たち

英語、中国語、韓国語はもちろん、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、果てはスワヒリ語まである始末でもはや手に負えない。しかもそれぞれの国に曲調もやや寄せてきており、例えばスペイン語ver.はフラメンコ風味だったりするのだ。

『ラジオ体操の歌』に続いて、個人的に特にグッときたのがフランス語ver.である。アデイトという女性が声を担当しているのだが、これがいかにもなウィスパーボイスで、さらには……

「アン、ドゥ、トロワァ……」

無駄にエロい。

なんでそんな吐息を漏らすようにカウントするんだよ。フレンチポップかよ。これラジオ体操やぞ! 明らかに朝一のノリではなくて笑ってしまった。

他にもドラえもんのキャラバージョンがあったり……

終戦後1年半だけ放送されたという幻の「ラジオ体操第3」が配信されていたりと、やたら情報量が豊富で面白い。

・今日も元気に

まあ自分が体操する時にスワヒリ語ver.を使用するかどうかは別としても、一聴の価値は大いにあるだろう。子供の頃に散々やったからもういい! という人も中にはいるかもしれないが、大人になってからのラジオ体操はけっこう気持ちがいいのでオススメである。それでは今日も一日、元気に頑張っていきましょう!

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Spotify(iOS)



【コラム】初めて音楽の印税が振り込まれた日

こんにちは。売れないバンドマンの中澤星児です。もう15年くらいライブハウスでバンド活動をしてますが全然売れません。もちろん、印税なんて受け取ったことがありません

レーベルや出版社のお世話になってこれまで色んなバンドで4枚のアルバムをリリースしていますが、印税が振り込まれたことがないのです。僕が作詞作曲したオリジナル曲も収録されているので作詞作曲印税は発生しているんですが、なんでだろ? 実はこれにはカラクリがありまして……

・印税はプラスでもらえるもの

まず、印税というのは売上金ではありません。例えば、CDが売れたら、売り上げにプラスしてもらえる権利収益です。CD売上とかYouTube広告料、チケット売上とは別にプラスでもらえるのです。ここ重要

・印税が振り込まれない理由

話を戻すと、出版社が絡んでCDをリリースした場合、印税は出版社を経由して支払われます。しかし、その印税が振り込まれるのは、出版社側で設定されている金額を越えた時。例えば、そのラインが5000円の場合、印税5000円未満は次期に繰越され、ラインを越えて初めて支払われるというシステムなんですね。

で、CDの売り上げであれば数枚なんですけど、この5000円はあくまで著作権印税の支払額の合計。つまり、CD価格の数パーセントしかない。これがインディーズレベルだと意外と越えなかったりもする金額になってくるわけです

作詞作曲印税が発生してようが、ハードルを越えなければずっとゼロ円。と言っても、音楽で生活しようと思ったら、当然これは越えないといけないレベルの低いハードルだし、このハードルに関して僕は出版社をディスりたいわけではありません。ただ、そういうものがあるよというだけの話。

・初めての印税

さて、僕がことほどさように「売れない」と繰り返すのは、このハードルに幾度となく現実を思い知らされているからです。厳密には、デビューしたアルバムは越えてましたけど僕の曲は収録されていませんでした

一応、3カ月に1回くらい明細が送られてくるのですが、支払額0円の表示って結構ヘコみますよ。忘れた頃に殴られてるみたいな感じ。しかし、2020年6月12日、初めて作詞作曲印税が振り込まれたんですね。印税って都市伝説ちゃうかったんや。

振り込まれた金額は……

20円

やッッッッッす!! っていうか、その前にハードルどこいった!?

原因はこうです。今回振り込まれた印税は、ロケットニュース24で配信した『ロケットマン』という曲のものなんですが、この曲は、出版社を経由せずJASRACと直接契約しているんですね。以前、JASRACに潜入した際、準会員になるためのスケープゴートとしての登録だったんですが……

JASRACとミュージシャンの直接契約だと前述のハードルがありません。というのも、ハードルを作っている出版社が入らないから。つまり、印税支払いが1円だったとしても振り込まれるわけです。

・SpotifyやYouTubeでも印税がもらえる

利用詳細が「インタラクティブ送信・複製」なので、おそらく、Spotifyとかの再生に応じたものかなあと思いますが、これはもちろん、再生の収益にプラスで受け取ることができます。

ちなみに、作詞作曲の著作権料はYoutubeの再生数でも発生するので、『ロケットマン』は自由に音源をYouTube動画のBGMに使っていただいて構いません。これについてJASRACが絡んでくることもないです。ソースはこちら

・音楽がお金になる経験

最後に、初めて作詞作曲印税を受け取った感想として、僕ごときでは20円とごくわずかですけど、それでも0円よりは100倍嬉しい。音楽がお金になったという実感はそれほどに大きいものです。

若いミュージシャンならモチベーションにもつながるだろうし、正直これからのミュージシャンはより厳しいとも思うので、生き残りの参考になればこれ幸い。ではでは! お互い頑張ってサヴァイヴしましょう!!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.



【実体験】野外音楽イベントはコロナ前後でどう変化したのか / 参加して感じた違いと注意点

新型コロナウイルスの影響で各種イベントが中止となって久しいが、感染数減と合わせて再開を模索する動きは各地で活発化している。ただ、以前と同じようにはいかず。常に感染予防を意識した暮らし(ウィズコロナ)が前提だ。

そんな中、私の住む大分市では去る6月28日にコロナ以降最初となる無料野外音楽イベントが開催された。出演者として私は参加したのだが、まさに今後の試金石となる内容でいい勉強になった。コロナ前後でどう変化したのか、現場で感じた違いや注意点をお伝えしよう。

・イベントについて

このイベントは今回で118回目の開催となる「滝廉太郎 府内追悼祭」で、『荒城の月』や『鳩ぽっぽ』などで有名な郷土が誇る音楽家の滝廉太郎を追悼するというもの。大分市長や竹田市長なども来場し、お年寄りから子供まで参加する公共性の高い内容となっている。

幅広い年齢層がいるだけにコロナ対策も万全でなければいけない。どのような変化があったのか、さっそく以下をご覧いただきたい。

・コロナ前と変わった点

コロナ前のイベントとは目に見えて変わった点の1つに「距離」がある。ソーシャルディスタンスを守るため、会場内の椅子やテーブルは離して設置されていた。

ベンチには注意書きが貼られ、座る際には間隔を空けるようにと促がす。横断幕や立て看板などで、ソーシャルディスタンスなどの注意書きをわかりやすく掲示していた。そして入場方法にも大きな変化があった。昨年までだとどこからでも入場できたが、今年から入口と出口は明確に区別されたのだ。さらになんと入口には……

高性能なサーモグラフィーが設置され、高熱などの異常がないかを常に確認できるようになっていた。もし体温が37.5度以上だと入場できない。

コロナ対策で欠かせない「消毒」も抜かりなし。テーブルやベンチにアルコール消毒が設置されており、いつでも使える状況にある。

また、入場者全員にはマスクの着用を徹底。飲食ブースの出店者や出演者はジャンル問わず、フェイスシールドやフェイスガード、マスクの着用を義務付けられた。来場者側にいろいろと制約があるので、コロナ前の無料音楽イベントに対する気軽さはなくなった気がする。

・熱中症に注意

ここからは注意点について触れたい。コロナ対策は大事だが、同時に危険だと感じたのが熱中症だ。この日は晴天だったこともあり、熱中症対策として入口で水を配布するなど工夫していたが……

コロナ対策を万全にすればするほど、暑さに注意する必要があると感じたのも事実。あくまで個人的な感想にはなるが、フェイスガードは辛かった……。ただでさえ暑いのに、顔の前面を覆っているので余計に暑い。まめに給水しようとするたびにフェイスガードが邪魔するのである。

とはいえ、子供やお年寄りが楽しんでいる光景は見ているだけで嬉しいし、イベントのためであれば我慢できないわけではない。これも新しい生活様式として受け入れるしかないだろう。

・イベントの感想

イベントは11時から17時まで開催されたが、来場者も多く成功したように感じる。地元のテレビ局や新聞社なども多数来場していて、注目度の高さも感じられた。

これから全国各地でさまざまなイベントが再開されていくと思われるが、野外だけでなく、お祭りや屋内イベントの参考にもなるのではないだろうか。とにかく夏は熱中症に気をつけて欲しい。

Report:Kg
Photo:RocketNews24.



【ZARD】最初で最後の全国ツアー映像を特別上映 / いま改めて感じる坂井泉水という人間の真価

去る6月27日〜28日(一部地域では日程が異なる)、全国の映画館でZARD『What a beautiful moment Tour』特別上映が行われた。来年のデビュー30周年を記念したイベントだが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い公開中止になっていたものだ。

ZARDといえば『負けないで』『揺れる想い』『マイ フレンド』とミリオンヒットを連発した90年代を代表する女性アーティスト……なのだが、実をいうと、筆者は当時ファンではなかった。たくさんいた人気歌手の1人という認識で、特別な思い入れはなかったのだ。

しかも今回、最寄りの映画館では入館前に検温、マスク必須、グループで行っても隣同士に座ることはできず、半数程度に減らした収容人数という悪条件での上映だった。にもかかわらず、映画館で鑑賞した筆者は感動して身震いしてしまった。なにを思ったのかこれから記したいが、敬称略をご容赦いただきたい。

・『What a beautiful moment Tour』

映像は2004年に行われたZARD初にして唯一の全国ライブツアー『What a beautiful moment Tour』のフルHD化映像だ。あれだけのヒット曲がありながら、実にデビュー14年目まで全国ツアーを行っていなかったことに驚く。結果としてこのライブ映像は最初で最後の貴重なものとなった。

映画館の大画面と大音響で映像が映し出されると、まるで目の前でライブが繰り広げられているような錯覚に陥る。広くて暗い館内では効果は倍増だ。映像の中で聴衆がわっと沸くと、実際に自分の周りで何千人もの人が歓声を上げているよう。

しかし同時に、作品はライブの記録映像としての側面もあるので、ステージ裏や各会場の様子など、演奏以外のシーンが挟まれる。それを見ると、これは確かに16年も昔の映像であり、坂井泉水はもうこの世界に存在していないという事実を思い出す。過去と現在を行ったり来たりするような、不思議な浮遊感だ。

音楽の好き嫌いはともかく、映像の坂井泉水からは圧倒的なエネルギーが放たれている。誰もが知るヒット曲を次々と披露。すでに体調を崩していたとは思えない迫力だ。

・グラビアモデルの過去

最近になって筆者が坂井泉水に興味を持った理由は、もちろん絶対的に歌が上手いということもあるのだが、1人の女性として尊敬できるエピソードをいくつも知ったことだ。

ファンには有名な話だと想像するが、アーティストになる前、彼女はグラビアモデルだった。セクシーな衣装で女性としての魅力をアピールすることもあっただろうし、セミヌード写真集も出版している。

ZARDとしての透明感のある歌声や、黒髪の似合う清廉なビジュアル、メディアへの露出を抑えたミステリアスな雰囲気とは対照的な職業だ。イメージを大事にするアーティストにとっては、発掘されたくない「黒歴史」といっていいかもしれない。

しかし彼女はグラビアモデルだった過去を少しも恥じていなかったという。むしろ汗水たらして仕事を獲得してきてくれた当時のスタッフに感謝の心を忘れなかったそうだ。

このエピソードを知ったとき、彼女のイメージががらりと変わった。はかなげなイメージとは裏腹に、謙虚さと誇りを併せ持った、芯の強い女性だ。他にもスタッフ一丸となって『ZARD』というプロジェクトを築いてきたこと、人見知りでカメラが苦手だったこと、心を許した人にはとびきりの茶目っ気や気遣いを見せることなどを知った。

・体調不良の後半生

ライブが行われた2004年、すでに坂井泉水は体調を崩していた。子宮筋腫など複数の持病を抱え、晩年……というにはあまりに若いが、2000年以降は病気と闘った後半生だったという。

今回上映された映像でもMCや衣装替えはほとんどなく、坂井は直立不動。苦しく感じないよう、ゆったりとした服を着ていたという。ステージには所狭しと楽器が並んでいるのだが、激しく動き回らなくても変化が感じられるようにだとか。

しかし、歌声からは体調不良は微塵(みじん)も感じられない。むしろ生命の輝きともいえるような力強さがあふれている。

筆者も経験があるが、どんな強気な人からも病気は自信を失わせる。安全な未来を信じられなくなるし、常に自分を「大丈夫だろうか?」と疑うようになり、足下の地面が揺らぐような感覚だ。不安もあったと思うが、なんて意志の強い女性だろうか。

2006年には子宮頸がんが発覚。後に肺に転移。そんな中でもレコーディングを行い、新しい企画を考え、詞を書いていたという。

ライブからわずか3年後の2007年5月27日、入院先の病院での不慮の事故により逝去。享年40歳だった。突然の訃報に自死ではないかという噂も流れたが、彼女と親しい人々はみな否定している。

・ZARDは生きている

音楽にしろ物語にしろ絵画にしろ、すべての芸術は人の心を動かすために生まれるといえる。もっとも狭い意味では作者本人の心だし、逆に広くなれば時間や距離を超えて世界中の人の心を動かす。そういった意味では、真に作品が死ぬのは人々から忘れられ、誰の心も動かさなくなったときだろう。

インターネット上のファンの反応を見ると、今回の上映は過去のDVDの焼き直しであり、音質や画質という点では及第点ではなかったようだ。しかし、コロナ禍のさなかではあるが、こうやって全国で観客を動員し、大画面で鑑賞されて人に影響を与える……アーティストや作品として “生きている” ことは驚異的だと思う。

全国のほとんどの都市では日程を終了したが、東京、愛知、奈良など一部の地域では7月5日まで上映するところもある。もしそれらの地域にお住まいなら、ぜひ鑑賞をお勧めしたい。筆者は、30周年の記念イヤー、地方を含め全国で広く上映、感染症流行の小康状態など、いくつもの偶然が重なり、このタイミングで見ることができて本当に幸運だった。稀代のアーティストの冥福を祈りたい。

参考リンク:ZARD Official Website – WEZARD.net
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.



著作権料はいくら?…マライア・キャリー『恋人たちのクリスマス』が25年目にして全米チャートで初の1位

マライア・キャリー『恋人たちのクリスマス』
マライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』が、初めて全米シングル・チャート“The Billboard Hot 100”で1位に輝きました。(過去最高は3位)

リリースされたのが1994年。それ以来ホリデーシーズンには必ず耳にしてきましたが、今になっての快挙というのも、いかに愛され続けてきたかを物語っています。

さて、これだけのクリスマスの定番曲ともなると、著作権料の総額はどのくらいになるのでしょうか。

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「男子更衣室で歌い出した彼らは…なんてクールなんだ!」

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どのアルバムを1曲も飛ばさずに全部聴きますか
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「日本のマスコットの仕事スキルがオーバースペックなとき…」爆笑する外国人が続出

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ドラム演奏が得意な青森県のゆるキャラ「にゃんごすたー」は外国人の受けが良く、たびたび海外サイトで話題に上るほど人気を博しています。

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