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アメリカのコストコでは定番らしい「フムス」を食べてみた結果……
ご存じの通り、コストコはアメリカ発祥の会員制スーパーである。コストコの名物「ホットドッグ」も当然ながらアメリカ生まれで、創業者が後の経営陣に「1ドル50セントから値上げしたら殺す」と言った……とテレビでやっていた。コストコの安さの遺伝子は、創業者から脈々と引き継がれているのであろう。
さて、つい先日のことである。最近、コストコの記事ばかり書いている私(P.K.サンジュン)に、アメリカ在住の友人から連絡が入った。友人いわく、アメリカのコストコでは『フムス』が大定番らしく、彼女自身も必ず冷蔵庫にストックしているという。果たして聞き慣れぬ『フムス』とはいったい……?
・アメリカ在住の知人情報
友人はアメリカに移住して20年ほど、現在はアメリカ人の旦那さんと暮らす30代の女性である。アメリカでもちょいちょい私の記事をチェックしてくれているらしく、つい先日久々に連絡があった。
「コスコ(コストコのこと)の記事読んでるけどさ、日本のコスコにはフムスって売ってないの?」
── なにフムスって?
「豆のペーストみたいなヤツ。こっちでは結構定番で、うちもコスコのフムスは絶対に冷蔵庫に入ってるよ。コスコのフムスはオーガニックだし、シンプルでおいしいんだよね」
── 豆のペースト? 何料理?
「調べたら中東みたいだね。でも、こっちの人って豆好きじゃん? メキシカンも多いしさ。豆の料理って日本より全然多いから、どこの国の料理とかあんまり関係なく結構フムスは有名かも。日本のコスコにもあったら食べてみてよ。野菜をディップしてもパンに塗っても美味しいから!」
── そのコスコってのやめろ。
正直、その存在すら知らなかった「フムス」だが、確かに日本のコストコでも冷蔵コーナーで取り扱いがあった。正式な商品名は「オーガニック フムス」で、71グラムのポーションが20個入りで税込価格は1498円。コストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」の商品だ。
・安定のカークランドシグネチャー
ぶっちゃけ、仮にフムスを見つけたとしても買うかどうか迷っていたが、安定の「カークランドシグネチャー」ならば買わないわけにはいかないだろう。この時点で私が持っていたフムス情報は「豆のペースト」というだけ。それでもカークランドシグネチャーならば大丈夫……なハズだ。
で、パッケージによるとコストコのオーガニック フムスはひよこ豆が主な原材料で、そこにレモン果汁・ごまペースト・クミン・ガーリックパウダー・食塩などが入って出来ているらしい。どうやって食べるか迷ったが、とりあえずはそれっぽくクラッカーにつけて食べてみることにした。
気になるお味はというと、意外にもパンチは強い。というのも、味付けの中で最も主張しているのがレモンで、一言でいうと「レモン風味の豆のペースト」である。次いで、ガーリックパウダーとクミンが穏やかに主張している、といったところだろうか?
また、それなりにパンチはあるものの、レモン効果で後味はサッパリ系なのもコストコのフムスの特徴だ。だからこそ意外と量も消費できる。その後、野菜スティックにフムスをディップして食べてみたが、あっという間に1ポーションがなくなっていた。なるほど、フムスってこういう感じなのか。
おそらく、コストコのオーガニック フムスは多くの料理と相性が良い。パンに塗っても、ポテトサラダ感覚でサラダにトッピングしても存在感を発揮しつつ、料理の邪魔をしないハズだ。友人のように、1度習慣になると手放しがたい一品なのだろう。
とはいえ、フムスデビューで「いきなり20ポーションはちょっと重いかな?」というのも正直なところだ。初めての方はできれば2家族か3家族でシェアすることをオススメしたい。しっかりフムスにハマってから、まるっとフムスを購入するといいだろう。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆(日本にはあまりない本場っぽい味!)
また買う度(☆5中): ☆☆☆(冷蔵庫にあると便利かも)
オススメシチュエーション:デビュー戦はシェアがオススメ。たぶんハマる人はハマると思う。
わずか30秒で完成! コストコの「ビビンバの素」を怪しいと思っていた自分を恥じている
正直に申し上げると、私、P.K.サンジュンは当初、コストコの『ビビンバの素』を懐疑的な目で見ていた。理由は後述するとして、何人かの人に「コストコのビビンバの素めちゃめちゃいいよ!」とすすめられても、全くもって購入する気にならなかったのだ。だがしかし……。
今ではそのことを悔いているし、オススメしてくれた全ての人に謝りたい気持ちでいっぱいだ。そして今は逆にコストコに行く人にこう言っている……「コストコのビビンバの素めちゃめちゃイイよ」「絶対に買ったほうがイイよ」と――。
・あえて避けてきた理由
コストコでちょいちょい目にする「bibigo(ビビゴ)」というロゴ。ホームページによるとbibigoは韓国の大手メーカー “CJグループ” の食品ブランドで、コストコでは『ビビンバの素』以外に「チヂミの素」「水餃子」「春雨 & 野菜海苔巻き」などが取り扱われている。
さて、私がコストコの『ビビンバの素』を回避し続けてきた理由は大きく2つある。1つは私自身がビビンバに強いこだわりを持っていること。もし「死ぬまでそれ1食しか食べられない選手権」があったとしたら、ビビンバか寿司にしようと常々考えているほど私は少々ビビンバにうるさい。
さらに言えば、セブンイレブンのビビンバが優秀すぎることも引っかかっていた。コストコのビビンバの素は8食分で税込み998円。1人前あたり約124円とかなり安いが、それでもご飯を用意する手間はある。その点、セブンのビビンバは即いただける状態でおよそ500円だ。
つまりは「988円払って得体の知れないビビンバを試すより、安定のセブンを選ぶ」というのが、私がコストコの『ビビンバの素』を試してこなかった理由だ。加えて「レトルトのビビンバの素」自体に「本当に大丈夫なの?」という疑いを持っていたことも告白しておこう。
・1回だけ買ってみた
とはいえ、私と似た食の価値観を持つ妹から「お兄ちゃん、あれヤバいよ」と言われたら、さすがに無視はできない。物は試しのつもりで、コストコで『ビビンバの素』を購入した。
で、実食である。コストコの『ビビンバの素』には「野菜入り具材」と「コチュジャンだれ」が入っており、基本的にはその2つをご飯にかけるだけ。つまり、
丼にご飯を用意して……
ざるで水けを切った野菜をのっけて……
コチュジャンだれをかければ完成である。
ご飯さえ炊きあがっていれば、完成までわずか30秒ほど。同商品に限らず『ビビンバの素』デビューだった私は、そのスピードにやや感動してしまった。メチャメチャ簡単やん……!
そして肝心の味も文句がつけられないウマさである。野菜の1つ1つは専門店にかなわないかもしれないが、とにかくタレが鬼のようにウマい。セブンのビビンバと比べても、もう1ランク深いコクには恐れ入った。ちょっとこれより美味しいコチュジャンだれがすぐには思い出せない。
さらに、6種の具材(ぜんまい・きくらげ・せり・にんじん・緑豆もやし・大豆もやし)でビビンバの生命線である “シャキシャキ食感” もしっかり再現されていた。コチュジャンだれの完成度と相まって、実際にはレトルトビビンバでありながらも、味わいはかなり本格的と言っていいだろう。
・信じがたいほどウマい
このクオリティのビビンバがわずか30秒で完成するなら、コストコの『ビビンバの素』は常備しておきたい食品に入ってくる。「家に何もねえ」「買いに行く気がしねえ」「作る気もしねえ」というときにこそ、コストコの『ビビンバの素』が輝くに違いない。忙しい方にこそ、猛烈プッシュでオススメだ。
というわけで、コストコの『ビビンバの素』は、ビビンバにはうるさい私が自信を持ってオススメする。また、コストコの定番「韓国海苔フレーク」を加えるとさらにウマいし、焼いてビビンバチャーハンにしてもウマい。とりあえず家に置いておき “最終兵器” として活用したい一品だ。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆☆(ビックリするほど美味!)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆☆(家に常備する)
オススメシチュエーション:ビビンバにはうるさい人でも納得するハズ。即完成するので、忙しい人にオススメ。
コストコなのに高くない?「缶のワイン」を飲んだらこうだった
これまで何度コストコに足を運んだことだろう? 私、P.K.サンジュンは少なく見積もっても100回は会員制スーパー「コストコ」で買い物をしたハズだ。そして少年のようなピュアな気持ちでいまだにこう思う……「うわっ、安ッ」と──。
そう、コストコの商品は基本的にどれも安い。仮にそうでもない場合は「そこまで安くない」くらいで収まる。……のだが、つい最近発見した『缶のワイン』の値段を見て思わず口走ってしまった……「高ッ!」と。コストコなのにメチャメチャ高く感じるだなんて、これはこれで気になるではないか。
・350mlの缶のワイン
コストコで発見した「缶のワイン」の正式名称は、白ワインを『アクロバット ピノグリ』、赤ワインを『アクロバット ピノノワール』という。どちらもアメリカはオレゴン産の缶タイプのワインで、350mlが4本セットになっている。
白ワイン『アクロバット ピノグリ』の購入価格は税込2498円、赤ワイン『アクロバット ピノノワール』は税込2998円なので、1本あたりの価格は白が約625円、赤に至っては約750円という計算だ。350mlで600円……いや、700円とか……! ハッキリ言って震えが止まらない超高級ワインといえよう。
・ボトルより俄然高い
というのも、以前の記事でお伝えした通りコストコには1000円以下でも美味しいワインがズラリと並んでいる。どれも基本量は750ml入りなので、モノによっては半額以下で美味しいワインが購入できるのだ。しかも、言っちゃ悪いが缶なんざましょ……? ビンではなく缶の方が高いだなんて、どうかしているのではあるまいか?
とはいえ、そこは世界のコストコ様。正直、高く感じるワインをあえて取り扱うには理由があるに違いない。そしてコストコ会員の中には「あれってどうなの?」と気になっている方も少なからずいらっしゃるハズ。その疑問、我々ロケットニュース24が解決いたしましょう。
飲んでみた・
さて、今回もコストコのワインを試飲するのは、当サイトが誇る酒好きの4名である。いずれも以前の「1000円以下の赤ワイン飲み比べ」に参加した猛者たちだから、より深みのある意見が聞けそうだ。
・白ワイン『アクロバット ピノグリ』(1本あたり約625円)
「本格的な白ワインではない」「レストランで出てきたら正直ハズレだと思う」という意見がある一方で、「とても飲みやすい」「レストランで出てきても全然イイ」という意見が挙がった缶の白ワイン。少なくとも「カジュアルで飲みやすいワイン」であることは間違いないようだ。
・赤ワイン『アクロバット ピノノワール』(1本あたり約750円)
「ハウスワインっぽいけど、その中ではかなり上位」「ベーシックなワイン」「悪い意味じゃなく個性がない」「クセが無く万人受けする味」などなど、赤ワインは概ね評価が高かった。本格的な赤ワインではないようだが、価格を考慮するとコスパは悪くないらしい。
また、両方を通じて全員が口を揃えていたのが「缶なのにこんなに美味しいとは思わなかった」ということ。雰囲気はともかくとして、純粋に「味だけならビンのワインにヒケを取らない」との意見で落ち着いたことは意外であった。
・シチュエーションによっては最高かも
さらに缶の特性を活かして「キャンプとかに持っていくなら最高」「いちいちボトルを開けるのが面倒な時はいいかも」「ボトルだと多いときがあるからサイズ的にちょうどイイ」などの意見も。シチュエーション次第では、大いに活躍の場がありそうな予感である。
ちなみに「缶だからゴクゴクいっちゃいそうで危険」との声もあったので、くれぐれも飲み過ぎにはご注意いただきたい。加えて同一商品をネットで検索してみたところ、およそ4000円~5000円で販売しているケースが多かったので、コストコのそれはやはり格安であったことも記述しておこう。
というわけで、出会った瞬間は「高ッ!」と感じたコストコの缶のワインではあるが、シチュエーションによってはかなり有能な商品ではなかろうか? 特にキャンプの際などはビンより遥かに使い勝手がいいハズなので、ワイン好きな方はぜひご記憶いただきたい。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆(シチュエーションによっては☆5!)
また買う度(☆5中): ☆☆☆(機会があれば)
オススメシチュエーション:BBQやキャンプなど、屋外で飲むなら最強。