花屋さんなのに、店内でご飯を食べることができる店が話題になりつつある。しかもこの花屋さん、商店街にひっそりとある小さな個人経営の花屋さんで、店内が広いわけではない。まさに「花屋で花を買わずにご飯を食べている」という状態なのだ。実際に行ってみた。
・笑顔が素敵な女将さん
その花屋さんの店名は『フローリストKT』。店頭にはボードが掲示されており、フラワーギフトやオススメの花の紹介かと思いきや、「餃子定食」や「焼き魚定食」などと書かれている。なんという違和感(笑)。店内に入ると、満面の笑みで女将さんが出迎えてくれた。なんだか癒やされる。
・餃子とカレーと魚が大人気
餃子定食、焼き魚定食、カレーライスなど、いろんな料理が用意されている。どれがオススメですか? と聞いてみたところ「餃子は遠くから食べにくる人がいるほど人気なんですよ。皆さん魚も美味しいって言って下さるし、カレーライスも評判がいいんです」とのこと。全部オススメってことじゃないか。
・シャケが衝撃を受けるほど新鮮で濃厚
筆者(私)は迷いに迷って焼き魚定食を注文。魚はシャケやアジ、ブリなどから選べたが、特にオススメだというシャケをお願いした。
・けんちん汁から感じる強いこだわり
忘れてはならないのが、定食についてくる「けんちん汁」の存在だ。具だくさんでしっかりと味がしみており、さらに油っぽくない。あえて油を使用せず、後味がすっきりとしたけんちん汁に仕上げているという。筆者が栃木県の実家で食べていた祖母の味(油使用)に似ていると思ったら、女将さんも栃木県出身だった。「栃木流+アルファ=けんちん汁」といえるかもしれない。
具にしっかりと味が染み込むほど濃いのに、しょっぱさを強く感じず飽きがこない。塩分が「しょっぱい」と感じる一歩手前の絶妙な量になっており、それがうま味をMAXの状態に持ち上げていると思われる。
・心が弾む味が堪能できる
いちばん驚いたのは、どの料理も「絶妙と感じる味」をバランスよく保っているというところ。どの料理を食べても「これはちょっと……」というものがないのである。どれを食べても「ウホッ♪」とか「癒やされるッ☆」と心が弾むのである。
・料理に感動してしまう理由3つ
その味の秘密は3つある。ひとつは、食材にとことんこだわっているという点。使用している野菜は女将さんが厳選した特定の農家から購入しているし、酒も厳選したものしか置いていない。もうひとつは、女将さんが片手間で作っているのではなく本気で作っているという点。絶対に甘えずに完璧に作っていきたいと語っていた。
そして最後のひとつは、女将さんの客に対する愛情である。花屋さんなのに、そこらへんの飲食店の店員ではかなわないほど客に対して気をかけているのである。客がこの店にいる間は「楽しい時間と味を堪能してもらいたい」と強く思って接客しているのだ。
・夜はバーになる
昼はランチメニューを提供し、夜はバーになるので、お酒と料理の両方を堪能したい人は夜がオススメ。しかし、席が7つしかないので「絶対に行きたい!!」という人は事前に予約しておくといいだろう。パッと入ってくるお客さんのためにも、大人数での予約は控えたいところ。
花を見ながら女将さんの絶品料理を堪能できる時間は至福の時だった。今度は友だちを連れて訪れたいと思ってしまう、それほど居心地の良い定食屋……、じゃなくて花屋といえよう。ちなみに、生花を扱っているので店内の温度は低めである。寒い人はお店が用意している布を足にかぶせることも可能だ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 フローリストKT
住所 東京都文京区本郷2-19-8
時間 12:00〜15:00 / 18:30~21:00(場合によりもっと長くやる)
休日 基本的に年末年始のみ
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: 【感動グルメ】花屋さんなのに店内でご飯を食べることができる店『フローリストKT』
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