「小さい頃から2カ国語話せると年をとっても脳が効率よく機能する」という研究結果

「小さい頃から2カ国語話せると年をとっても脳が効率よく機能する」という研究結果

日本でも子どもに外国語を習わせる親が増えてきた。子どもをバイリンガルやマルチリンガルに育てることはお金もかかるし、労力もいる。しかし、その分将来得られるメリットも大きいかもしれない。

米ケンタッキー大学医学部の研究チームが論文に発表したところによると、子どもの頃から2カ国語を話しているバイリンガルの高齢者はモノリンガル(母国語のみ話す人)の人に比べて脳が効率よく機能するというのだ。

研究チームは60歳から68歳の実験参加者に次の3つの課題を与えた。まず、いくつかの物を見てもらい、その形が丸いか四角いかを特定してもらった。次に同様に複数の物を見せ、それが赤いか青いかを特定してもらった。最後の課題は、この2つの課題を組み合わせたもの。つまり、物を見せてその形と色を同時に特定してもらうというものだ。

その結果、バイリンガルの参加者もモノリンガルの参加者も与えられた課題を正確にこなすことはできたが、最後の課題において差が見られた。バイリンガルの参加者は、色と形を同時に特定するという課題をより早く終わらせることができたのだ。

また、MRIで脳をスキャンした結果、最後の課題の時は、異なる課題を同時にこなす時に働く前頭葉部分が消費していたエネルギーが、モノリンガルの参加者よりバイリンガルの参加者の方が低いことが判明した。

この結果に関して「バイリンガルの人は一つの言語しか話さない人よりも効率的に脳を使っている」と研究者はコメントしている。

なお、今回の研究では子どもの頃から複数の言語を話していたかどうか、という点で参加者を分類した。大人になってから第二言語を身につけることが、同様に脳の機能の効率を高めるのかどうかはまだ分かっていない。研究チームは、その点も今後追究していく予定だそうだ。

(文=佐藤 ゆき
参照元:Mail Online
photo:flickr Jesse Gardner


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