長引く世界的な不況の中、若者の失業率は年々増えているといわれています。就職浪人という言葉ができて久しい日本も例外ではありませんよね。
明けても暮れても「企業の出す求人に応募して返事を待つ」暮らしは、とっても疲れるものです。「それだけで1つの仕事みたいなものさ」なんてシニカルなジョークが言われるイギリスで、現在、人とは違うユニークな就職活動に踏み切った若者が話題になっています。
イギリスのワイト島に住むアダム・パチッティさん(24)は、ウィンチェスター大学でメディア学を専攻した新卒者。在学中に多くのインターン経験を積み、ドキュメンタリーなどを制作した実績もある優秀な若者ですが、そんな彼にとっても状況は厳しく、250通の履歴書を送って得られた面接はたった2社だったとか。
特に狭き門であるマスコミ関係への就職を目標としている彼は、「人と同じことをしていては駄目」と発想を転換。自分の得意な方法で積極的にアピールする方法を思い立ちます。
自分だけを売り込むためのウェブサイトを立ち上げ、ビデオを制作し、最後の仕上げとしてアルバイトで貯めたなけなしの500英ポンド(約7万円)を使って看板広告で大々的にアピール。「この看板に最後の500ポンドを使っちゃいました。僕に仕事をください! ”アダムを雇って.com”」という文字を指差す自分の写真、という看板のデザインも効果的。これは目立ちます!
「就職活動にも古典的な宣伝の手法が役立つはずだってことに気付いたんだ。ツイッターやフェイスブックもうまく使えるはずだしね。自分のパーソナリティと経験を分かりやすく伝えられていると思うよ。」
大学で学んだことを活かして自分が得意とする方法でアピールするこの方法、発想としては決して珍しくはないかもしれません。それでも3カ月前に思いつき、お金を貯めてすぐに実行したその行動力には感心せずにはいられません。
ウェブサイト「アダムを雇って.com」を覗いてみると、自分の経歴や得意なことをユーモラスに表現したビデオ、履歴書、今まで関わった仕事のサンプル動画、ツイッター等へのリンクや連絡先がシンプルかつ分かりやすく配置されています。
ロンドンに看板広告を出した翌日、最初1時間に10ほどだったリツイートも24時間で7000を越える順調な滑り出し。励ましの言葉とともに、興味を持った数社からもすでに連絡が来ているそうです。良い結果になるといいですね!
寄稿:Pouch
参照元:dailymail.co.uk、employadam.com(英文)
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オリジナル記事: 「仕事をください!」最後の7万円を使って自分の看板広告を出した就職浪人の若者が話題に
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