インド・ラージャスターン州とパキスタン国境を取材した際、ラクダ隊のコーディネーターが作ってくれたチャパティとカレーが絶品だったので、ここでご紹介したいと思う。
ラクダに乗った筆者(私)は、インドの城塞都市・ジャイサルメールからパキスタン国境へと向けて2泊3日の旅に出た。砂漠を歩き、砂漠で食事をし、砂漠で寝る。それゆえ、ちゃんとした食事はできないと考えていたのだが、まったくそんなことはなかった。
わずかな水を使って小麦粉をこね、チャパティやナンを焼く。火はライターやマッチでおこし、ガスがないのでそこらへんに落ちていた木屑や乾燥した草を使う。野菜を鍋に入れて痛め、野菜カレーや炒め物を作る。食後はチャイを作ってゆっくりと飲む。
これがまた非常に美味しい。レストランで食べるカレーやチャパティとは違い、「あまりにも素朴すぎて」美味しいのである。砂漠では水が貴重なので、野菜カレーの水分は炒めた野菜から出てきた水分を利用する。これがまた美味しい。もちろん、周囲が砂漠ということも美味しさを増幅させている理由かもしれない。
また、砂漠では水を無駄に使うことができないので、皿やスプーンなどを砂で洗う。そこらへんの砂でゴシゴシと皿を洗うのである。砂は水分や脂分を吸収してくれるので、汚れを取り除くことができるからだ。なんとも美味しくてエコな砂漠の料理だろうか。
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: インドの砂漠で食べるカレーは絶品&エコライフ / ラクダに乗って旅をしてみた
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