亡き父へ宛てた息子の手紙が天国へ配達され全米に涙と感動を与える

亡き父へ宛てた息子の手紙が天国へ配達され全米に涙と感動を与える

天国に行ってしまったパパに手紙を届けてください―― 9歳の少年が亡くなった父親へ宛てて書いた手紙がネット上で話題となっている。父を愛する息子の純粋な想いが綴られた手紙は、米空軍パイロットの助けを得て天国の父親のもとへ配達されることとなり、全米に涙と感動をもたらしている。

米アラスカ州に住むマック君の父親は、2009年にアフガニスタンでの兵役中に亡くなった。マック君が5歳のときだった。あれから4年の月日が経ち、9歳になったマック君は亡き父へ手紙を書こうと思い立った。

そのときの気持ちについて彼は、「パパのことをもっと良く知りたかった。それにパパを愛しているし、いつまでも忘れないってことを伝えたかった」と語っている。父親のいちばん好きな色だったという赤色の紙に彼は自らの想いを綴った。マック君が書いた手紙の内容は次のようなものである。

『パパへ、質問したいことがあるんだ。戦車の中にいるのはどんな気分だったの? 偵察兵になるのはどんな気分? パパは今何歳なの? 死んだときは何歳だった? いちばん好きな食べ物は何? いちばん好きな動物は何? いちばんの趣味は何? どんな遊びが好き? 天国ってどんなところ? 僕のこと見てくれている? 息子より』

自分が幼かった頃に亡くなったためにあまり良く知らない父親のことを、もっと知りたいと願う子どもの純粋な気持ちが表れた手紙である。マック君はこの手紙を天国の父へ届けたいと考え、母アマンダさんに相談した。母としてなんとかしてあげたいが、どうすれば良いのかわからなかった彼女は、とりあえず息子の想いをFacebookへ投稿してみたそうだ。

すると、退役軍人のための活動を行う地元アラスカの団体から、協力したいとの申し出があった。その後この団体を通じて、空軍でパイロットを務めるブライアン・ボールドウィン氏に連絡を取り、彼がマック君の手紙を父親のもとへ届けてくれることになったのである。

配達日は2013年1月24日、亡き父の31回目の誕生日だ。ボールドウィン氏は手紙をF-22戦闘機に載せ、「できるだけ高いところまで行ってほしい」とのマック君の願いを胸に大空へ飛び立った。この出来事がメディアに取り上げられると、多くの人々が感銘を受けマック君の想いに涙したようだ。

「良い息子だね。母親の行動も素晴らしい」
「泣ける」
「お父さんはきっとマック君のことを誇りに思っているだろうね」
「息子がこんなに心優しくて素晴らしいのは、きっと母親と亡くなった父親が素晴らしかったからだと思う」
「父親が健在なら、9歳で親のことを知りたいなんて考えないと思う。マック君の気持ちを考えると涙が止まらない」

……などなど、この出来事に感動した人々から多くのコメントが寄せられている。天国へ配達された手紙とともに、マック君の想いはきっと父親に届いていることだろう。

参照元:Air Reserve Personnel CenterHuffington Post(英文)


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オリジナル記事: 亡き父へ宛てた息子の手紙が天国へ配達され全米に涙と感動を与える
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