【謎スナック】湖池屋の「牛丼を一口サイズに凝縮した」新商品を食べてみた / さらに「蕎麦屋のカレー丼」味も食べてみたら衝撃だった
1袋129kcalのヘルシースナック「罪なきとんかつ」を食べてみたら、“奇跡の新ジャンル” の誕生を感じた
【正直な感想】湖池屋の新商品「おこめ心地」をじゃがいも心地ファンが食べてみた
生まれて初めてポテトチップスを「お取り寄せ」してみた / 世界最高峰のペッパーと食べる湖池屋『本素揚げPOTATO』
筆者にとってポテトチップスとは、いつでもどこでも安価で買える “ジャンクフードの王様” である。油や塩分がいかにも身体に悪そうで、胃もたれするとわかっているのに「真夜中に食べるから旨いんじゃないか、けけけ……」という悪魔の声が聞こえてくる魔性の食べ物。
なのでわざわざ何週間も前から予約して、しかも2000円も出して買うなんてことは考えたこともなかった。この仕事をしていなければ決して経験しなかったであろう、湖池屋のお取り寄せプレミアムポテチ、その詳細をレポートしたい。
・「カンポート産塩漬け生ペッパー付き本素揚げPOTATO ~特別限定セット~」
意を決して注文したのは「カンポート産塩漬け生ペッパー付き本素揚げPOTATO ~特別限定セット~」。湖池屋オンラインショップでの限定販売で、予約もほどなく締め切られ、正直「たかがポテチに……」と思わないでもない。
予約開始は7月7日から、生産開始が7月27日以降だから、およそ3週間待ったことになる。先日、ついに宅配便でダンボール箱が届いた。
中身は「本素揚げPOTATO(60g)」6袋と「カンポートペッパー(25g)」1本のセット。税込1980円で、送料が別途必要だった。
このセットの最大の特徴は、チップスにぴったり合うカンボジアのカンポート産「生ペッパー」が同梱されていること! なんでもすべて手摘みで収穫されるプレミアムな胡椒で、「世界最高峰」と称されるんだそう。
開封してびっくり。コロコロと転がるような乾燥した胡椒ではなく、塩がまぶされ、ウェットな甘納豆のような見た目だ。ミルでゴリゴリ挽くようなものを想像していたので、だいぶイメージと違った。
チップスの袋を開けると、ふわっとジャガイモの美味しそうな匂いが立ちのぼる。まずはチップスだけで食べてみる。
パリッと軽い薄切りで、厚さは一般的にイメージする日本のポテチそのもの。「調味料・食塩不使用」なので、口に含むと ジャガイモの旨みだけが広がる。良くも悪くも自己主張せず、どんなアレンジにも使えそう。食塩不使用のポテチは湖池屋の十八番だ。
続いてオススメの食べ方は「カンポートペッパーを1、2粒口に含んでから」チップスを食べるのだという。ペッパーを薬味皿に出して、ついでに岩塩も用意してみた。が、結果的には岩塩はまったく要らなかった。
このカンポートペッパー、実は「塩漬け」なので、そのままでも十分に塩気がある。かつ豆のように柔らかく、噛みつぶすことができる。そうすると胡椒のピリッとした刺激や、なんともいえない香ばしい風味が口の中に広がる。めちゃくちゃ旨い。
普段からスパイスたっぷりのエスニック料理が好きな人は遠慮なくペッパーを噛みつぶすといい。逆にクセのある食べ物が苦手な人は、噛まずになめていると刺激が強すぎず美味しい!
それをおかずにして……というと変な表現なのだが、チップスを食べるともうエンドレスでいけてしまう。チップス1枚につき生ペッパー1粒くらいの勢いになるので、どんどんペッパーがなくなる。これはもう1つの料理である。
筆者はアルコールがダメなのでウーロン茶を飲んだが、カイジじゃないけど「染み込んできやがる……! 体にっ……!」の状態。これ、ビールだったらたぶん最高だ。ついつい食べ過ぎてしまうから、塩分には要注意。
・アレンジメニュー
チップス自体に味つけがされていないので、公式サイトではアレンジメニューも紹介されている。たとえばとろけるチーズをかけて電子レンジで加熱。チーズのまろやかさがチップスを包み込み、激うまである。
ということは、バターでも同じことができる。レンジで温めてさっと胡椒をふったら、もうじゃがバター!
トマトとクリームチーズでサラダ風にしたり、晩酌のお供にイカの塩辛と一緒に食べるアレンジも載っていた。じゃがバターと塩辛の組み合わせは鉄板だ。
・再販を求む!
現在このセットは予約済みの製品が出荷されているところで、新規の予約は受け付けていない(2020年8月3日時点)。これはもったいなすぎる! カンポートペッパーを数粒ずつの小分けにして、量販するのはどうだろうか? プレミアム感はなくなってしまうが、本当に美味しいので誰でも買えるようにして欲しい。
というか、本音をいうと筆者が追加で買いたい。思い出すと口の中にジュワッとペッパーの風味がよみがえってくる。「ポテチを予約ってw」と侮っていたことを本気で謝りたい。湖池屋さん、どうか再販してください!
参考リンク:湖池屋オンラインショップ
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
【次世代のからあげ】1袋125kcalの健康食「罪なきからあげ」を食べてみたら、摩訶不思議な味がした
筆者を含む全国津々浦々のからあげ愛好者にとって、健康問題はかなりの関心事である。からあげをこってり山ほど食べたいが、健康も保ちたい。「からあげを食べない」という選択肢はない。たとえ天地がひっくり返ろうとも、地球が正十二面体になろうともありえない。
しかし、そんな脂ぎったわがままマインドに適した「健康に優しいからあげ」など、どこを探しても見つけるのは相当に困難なはず……だったのだが、見つけた。コンビニにあった。
詳しく説明すると、筆者が発見したのは湖池屋から販売されている「罪なきからあげ」という商品だ。ポテトチップスで有名な、あの湖池屋である。
本商品はもともと2019年9月に一部店舗で限定発売されていたのだが、2020年6月8日より全国のコンビニなどで売られるようになり、今回目に留まった次第だ。
最大の特徴は、1袋26gあたり125kcalまでカロリーが抑えられている点。そしてそんな驚くべきヘルシーさの秘訣は、このからあげが大豆たんぱく質で作られていることにある。
パッケージの記述によれば、大豆たんぱく質製でありながら「からあげのような味わいと、サクサクでジューシーな食感」が楽しめるという。加えて公式HPには、健康志向の高まりを受けた「次世代のからあげ」とも書かれている。
商品名の通り、罪悪感を抱かずにスナック感覚で食べられるものらしい。実際、見つけた時はスナック菓子の棚に並んでいた。値段はオープン価格とのことだが、近場のコンビニでは170円ほどとお手頃だった。
低カロリーでヘルシー、かつ美味しいからあげ。もし本当にメーカー側が謳っているような商品ならば、あまりに画期的だし夢のような食べ物だ。もはやSFじみている。このからあげの存在を消すために未来から刺客が送り込まれてもおかしくない。
実物のクオリティはいかほどなのか。しかと検証するべく、実際に商品を購入し、封を開けた。途端、香ばしい香りが鼻先をくすぐる。からあげだ。からあげの匂いだ。
続いて中身を取り出したなら、からあげ愛好者にとっての永遠のトレンドカラー、こんがり揚がった茶色がお目見えした。見た目も完全にからあげだ。
が、角度を変えて見てみると、かなり厚みが薄いことが判明。一気にスナック菓子の様相が濃くなり、事態が複雑化してきた。こうなると、俄然味が気になってくる。
高まる好奇心に押されるがままに、一口かじった。これは美味しい。刺激的な味わいに、たまらず舌が喜んでいる。脳味噌が衝撃に震えている。この味を一言で表すなら……
からあげ
と、鶏皮揚げと、チキンナゲットと、せんべいを足して4で割った味
である。一言が長くなりすぎて申し訳ないが、残念ながら筆者にはこの商品をすっぱり「からあげ」と断じることはできない。
確かに口に含んだ瞬間の第一印象はからあげだ。しかし時間が経つにつれ、薄いサクサク具合と甘めの醤油ダレに鶏皮揚げを連想し、ライトな鶏肉の風味にチキンナゲットを見出し、パキッとした歯切れの良さにせんべい感を覚えるようになってくる。
自分でも「何だこの食べ物は」と思う。「からあげそのもの」という一品ではない。別物だ。とはいえ、決して受け入れがたくはない。前述したように、むしろ美味しい。刺激的で衝撃的だ。摩訶不思議な新感覚に浮かされ、ホイホイと口の中に放り込んでしまう。
大豆の味もそこまで気にならない。それどころか大豆たんぱく質製であることを忘れるくらいに何だかんだでジューシーだし、にもかかわらず良い意味でパンチが控えめで食べやすい。
スナック菓子として売り出されているのも頷ける仕上がりである一方、からあげ好きなら間違いなく気に入るクオリティにもなっている。だがあえて高望みさせてもらうなら、もう少し「本物っぽさ」があってほしかったというのも正直なところだ。
そういうわけで結論としては、「罪なきからあげ」は夢のような食べ物とまでは行かないものの、からあげ好きには自信を持ってお勧めできるスナック菓子ということになる。僭越ではあるが、湖池屋の挑戦に惜しみない拍手を送りたい。
これからまた技術が進歩すれば、よりいっそう質の高い商品が出てくることだろう。完全なる「罪なきからあげ」への飽くなき追求に期待したい。