「たまごっち」と聞くと懐かしいと感じる人も多いかもしれない。1990年代の後半に誕生し、一時期は社会現象になるほどの人気を誇ったペット育成ゲームである。
その新型が、実は最近発売されていた。それも新世紀エヴァンゲリオンとコラボした、『汎用卵型決戦兵器エヴァっち』(税込2530円)として3種も登場していたのである。そのうちの1つ試験初号機モデルを購入して、使徒を育成してみることにした。私(佐藤)が孵化に成功した最初の使徒は
・アダムから始まる
決戦兵器といいながら、使徒を育成するのもおかしな話だ……。さて、従来のたまごっち同様に誕生したキャラクターの世話をするのがこのゲームの目的である。ちなみにモデルは初号機のほかに、赤色のアスカモデルと白色のレイモデルがある。
購入した段階で、すでに電池が内蔵されている。矢印のついたテープを引き抜くと起動して、最初に時間を設定する。時間は午前と午後を間違えると、使徒が昼夜逆転生活を送ることになるので、正確に設定しよう。
画面下には3つのボタンがある。左からA・B・Cボタン。「選択」はA、「決定」はB、「キャンセル(および呼び出し確認)」はC。携帯ゲームといえばスマホが主流の現在。物理ボタンの扱いに一瞬戸惑うかもしれないが、複雑な操作はないのですぐに慣れるだろう。
時間設定が終わると、殻(硬化ベークライト)に包まれた胎児状態の使徒が出現、すぐにその殻を破って活動を開始する。作品中では恐ろしい使徒も手のひらに収まるサイズだと愛らしく見える。この姿は、胎児の状態まで戻された第1使徒「アダム」の姿を再現しているようだ。
私がお父さんだ、大きく育てよ。第5使徒「ラミエル」が誕生してくれることに期待しているぞ。こうして手のうちにある使徒を眺めていると、不思議と碇ゲンドウの気持ちがわかってくるようだ。
・使徒襲来
画面上に波打つ模様が出現したら、「LCL汚染」状態になるので掃除してやったり、不機嫌になったらエサ(S2 ENGINE(S2機関)もしくはスイカ)を与えるなどする必要があるようだ。たまごっちをプレイしたことのない私は、使い方がイマイチよくわからないので、ほとんど放置していた。するとなぜか突然誰か出てきた!
誰? シンジ? 碇シンジなの?
時々こんな具合に、レアキャラが登場するようだ。
そうしている間に約半日が経過して繭(まゆ)期に入った。おお! もう少しで使徒が姿を現すのか!? 楽しみ~!
そうしてさらに約半日を経て誕生した使徒はコイツだった。
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第4使徒「シャムシエル」!!
ラミエルがよかったけど、シャムシエルでもまあいいか。出現した最初の使徒だし、ガマンしよう。
・ATフィールドを展開
ここから私と使徒の共同生活が始まった訳だが、少し放置した後にエヴァっちをふと見ると……。
シンジ、またお前か! 何しに来たんだ。乗るなら早くしろ、でなければ帰れ!
うちのシャムシエルちゃんはあまりにも手がかからないもんで、わざと半日放置してみた。すると、ATフィールドを展開してふさぎ込んでしまった。何いじけてんだよ、シャムシエル! そんなところに隠れてないで出て来い!! ATフィールドが展開された場合はAボタンを連打すると、解除される。このまま放置すると死亡する可能性があるそうだ。
適度にCボタンを押して、使徒の呼び出しに応えていると、使徒は次第に懐くようになる。うちのシャムシエルちゃんはCボタンを押すと、飼い犬のようにクンクンやるようになったぞ。何コイツ、カワイイじゃねえか!
このほかにもかなり多くのギミックが隠されているようで、シンジがベットから起き上がる「知らない天井だ」のシーンが登場したこともある。また他のプレイヤーによると、作中に登場するスーパーコンピュータ「MAGIシステム」を育成するモードに突入したそうだ。もはや使徒育成じゃない! スマホゲームに飽きたら、使徒の育成にチャレンジしてみるのも、面白いかもしれないぞ。
参照元:エヴァっち特設サイト
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24