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【2021年夏】今年も『鹿だまり』を見に行ってみると → ソコにはかつてない光景が広がっていた……!
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「鹿」の道路標識は “角の向きが逆問題” について → 結局、あの鹿はナニモノなのか考えてみた結果! ついに正体判明か!?
動物の飛び出し注意を呼び掛ける標識について、「描かれている鹿マークの角は向きが逆では?」という旨のことを前回お伝えした。このマーク、どうやら国連が定めたものであるらしいが、一体全体この鹿はナニモノであるか。
気になって気になって、最近は8時間強しか眠れない記者。睡眠不足を避けるためにも、この謎を解明せねばならぬ。「一番手っ取り早いのは、国連に聞くことだろう」そう思った記者は問い合わせてみることにしたのだが……
・国連に問い合わせてみた
善は急げと、広報センターに電話をしたところつながる気配がない。どうやら、新型コロナウイルス感染対策のためスタッフが在宅勤務をしているらしく、電話に出ることができないようだ。
ふむ。感染症対策は大事だもんな、仕方がない。緊急の場合はメールで連絡するようにと、サイトにアドレスが記載されていた。「そんなに緊急でもないんだけどな」と思いながらも、メールにて標識の鹿の角の向きについて質問を送ってみた次第。
メールを送信してすぐの時こそ、なんと答えてくれるかなあとワクワクしていたのだが、そのうち記者自身その件について忘れていた。ある時ふと、返信が来ていないことを思い出す。「もしかして送信ミスかなんかしちゃったかしら」と、しつこくもう一度送信。
「緊急な内容じゃないでしょう」と思われたかどうかわからないが、1カ月以上たった今も連絡はなし。まあ、答えてくれればラッキーくらいの気持ちではあったので問題なしだ。むしろ、よくわからないメールを送ってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいである。
・困ったときの鹿愛護会頼み
しかし、どうしたもんやら。ここは奈良県民の記者にとって身近な存在である “奈良の鹿愛護会” に聞いてみるとしようか。鹿のエキスパートである彼らであれば、何か的確なアドバイスをくださるかもしれない。
思い立ったが吉日で、すぐに電話をした記者。件(くだん)の質問に対し、担当者は爆笑しながらも答えてくれた。
「うーむ、こちらではちょっとわかりませんね。そこまで意識して作られて……いるんでしょうか。申し訳ありませんが、わかりません」
笑いが止まらない感じで、このようにコメントしてくださった。いやいや、めっちゃ笑うやん。結構真剣に尋ねたつもりなのだが、そんなに喜んでいただけて記者としても嬉しいぞ。とは言え、鹿の愛護会をもってしても、あの鹿マークの鹿がナニモノであるかは把握していないらしい。
・『地球博物学大図鑑』を開いてみた
こうなれば仕方があるまい。自分でどうにかするしかない! 取り敢えず、たまたま家にあった『地球博物学大図鑑(東京書籍)』を開いてみる。鹿が掲載されたページを開くと、なるほど地球には色んな種類の鹿がいるもんだ。
チラッと見た感じでは、オジロジカが最も標識のマークに近いだろうか。そう言えば以前、江川資具記者が自身のインスタグラムで、この標識についてオジロジカである線が濃厚と言及していた。
加えて彼が「(オジロジカは)日本にはいないはずなので、White tailed deerで調べると、より情報が出てくる」とも言っていたので、その通りに調べてみると……確かにソレっぽいのが、たくさん出て来た!
なんだか奈良公園にいる鹿と比べて、餌が食べにくそうな角である。バランスが取り辛そうだ。しかしまあ、自分の常識は他人の非常識だなんて言うが、じっと眺めていると世間ではこちらのタイプの角を持った鹿の方が一般的な気さえしてくるではないか。
結局正解については国連の担当者のみぞ知るところだろう。どうにかこうにか、コンタクトを取ることができればよいのだが……。いつの日か、この警戒標識のマークの鹿の正体を暴くことができる日が訪れればと願ってやまない、きょうこの頃だ。
参照元:国際連合広報センター
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
Screen Shot:国際連合広報センター
【2020年夏】今年の『鹿だまり』を見に行ってみた → もしかして鹿も “密” を避けているのでは…? 奈良の鹿愛護会に聞いてみた!
今年もこの時期がやってきた。この光景を見ると「夏真っ盛りだなぁ~」と思う、奈良県民である。察しの良い読者はお気付きのことだろう。鹿がうじゃうじゃと一堂に会する “鹿だまり” の話だ。
2019年の様子も当サイトでお伝えしたが、2020年はいかがなものかと見に行ってみることにした。するとどうしたことだろう。昨年より、鹿の数が少ない……!?
・気になる鹿の数
2019年は7月から8月にかけて、数度にわたり鹿だまりの様子を確認しに行った記者。最後に足を運んだのは8月12日のことと記録している。2020年は8月17日に同じ場所、ほぼ同じ時刻に観察。例年より、見に行く時期が遅かったことは遅かった。
気温については2019年の8月12日の最高気温は33.9度、最低気温が26.2度。2020年は8月17日の最高気温が37.1度、最低気温が26度。あらゆる条件が違うので一概に言えないことは承知している。
しているのだが「なんだか例年より数が少なくないかい……?」明らかに鹿が密集していないスペースもあり、一部以外は鹿の姿はまばらである。実際に数えてみたところ、216頭。昨年の記者は、623頭の鹿を確認した。つまり今年は半分もいない、ということになるだろう。
2020年は鹿の行動範囲が広がっていることなどもあり、集まりが悪いのではないか。そんなことを考えた記者は、鹿の愛護会に確認してみることにした。快く答えてくださった、会の担当者によると……
こちらで鹿だまりと呼ばれるエリアにいる鹿の数を把握している訳ではないので、よくわかりません。自然現象なのでなんとも言えないかと思います。
とのことである。
・詳しいことはわからず
「コロナ禍を受け、空気を読んだ鹿が密を避けてるのでは……」というのはさすがに冗談だが、何か理由があって鹿の数が変動しているのではないかと考えた記者。しかし残念ながら、詳しいことはわからなかった。
そもそも奈良公園の鹿がなぜ鹿だまりを作るのかも不明であり、愛護会の方が言うように動物の自然現象と考えられる。加えて彼らにも、その日の体調や気温など、色いろと事情があることだろう。この適当なデータだけでは、なんとも言えないことは確かだ。
ここは、長期戦を覚悟することにしよう。いつしか鹿だまりの謎を解明すべく、来年以降も日付や時間、場所などを均一にして観察してみたいと考えている。読者のみなさんも “鹿だまり” について、お気付きのことがあれば是非とも教えてくれよな!
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.