つい先日、一部のサイゼリヤ信者たちに激震が走った。ラム肉の串焼き『アロスティチーニ』に付いてくるあの “ヤバイ粉” が、『やみつきスパイス』という商品名で単品発売されることが明かになったからだ。姉さん、これは事件ですよ。
そして本日2020年7月1日、グランドメニュー改定と共に、ついに『やみつきスパイス』が正式解禁。サイゼが誇る至上の合法ドラッグが、まさかの税込50円という異様な安さで購入可能となったぞ。先程からなぜか体の震えが止まらないため、さっそく粉をキメに行ってきた!
・待望の単品登場
元々は『アロスティチーニ』の専用スパイスとして登場した例の粉。その異様な中毒性によって注目を集めるも、串2本で399円という価格設定はあまりコスパが良いようには思えなかった。しかし……
今日からは50円で買える!
1個とは言わず、2個でも3個でも余裕で買えてしまうではないか。ブッ飛び~~~~~~~! というワケで、とりあえず3個仕入れてみた。
・無敵か
むう……さすがに壮観なり。これだけあればキマり放題である。せっかくなので、今日はこの粉をいろいろなメニューにかけて食べてみたい。まずは『アーリオ・オーリオ』だ。
サイゼの中でもっともアレンジの可能性を秘めている『アーリオ・オーリオ』なら、粉との相性も絶対いいはず! という私(あひるねこ)の予想は、このあと見事的中することに。マジかよこれ、めっちゃ合うやん……!
・予想以上
そのままだとやや単調に感じてしまう『アーリオ・オーリオ』に、主張の強いスパイスが加わることで味が一段階か二段階、深化したような印象だ。粉自体の塩気が強いのでかけ過ぎには注意だが、オリーブオイルやにんにくの風味は殺さず、深みだけが増しているではないか。
それは大正義『ミラノ風ドリア』においても同様だった。やはりシンプルな料理との相性がすこぶる良いらしい。
・最強現る
そしてこの日、ぶっちぎりの優勝を果たしたのが『辛味チキン』である。この粉が『アロスティチーニ』以外の肉料理のポテンシャルをも引き上げてくれることは予想がついていたが、まさかあれほどとは……。
そう、粉をちょちょんとつけることで、『辛味チキン』の持つ若干の鶏臭さや余計な脂っこさが見事なまでに中和され、ウマさが倍増するのだ。スパイスによる味の違和感は一切なし。寿司におけるワサビ、鰻における山椒と同等のレベルで、なくてはならないモノにすでになっていると言っても過言ではない。
個人的には今後、この粉ナシの『辛味チキン』は食べられないような気がしている。一度体験してしまったらもう、元の自分には戻れない。なんてサイケデリックな粉なんだ……。
ただ、もちろん例外もあった。『エスカルゴ』の存在である。なんとなく合いそうだなと思い粉をかけてみたところ……。
あんなにクセの強いスパイスが、口に入れた瞬間、どういうワケか消失してしまったのだ。恐るべし『エスカルゴ』。え、何なの? ブラックホールなの? すべてを飲み込むかのような暗黒っぷり。これに関してはかけても完全に無駄なので、今まで通り普通に食べることをオススメしたい。
・無限の可能性
すべてのメニューで試したワケではないが、少なくとも今日食べた中では『辛味チキン』が圧勝だったことは先述の通りだ。きっと他にも激ウマな組み合わせがあるはず。以前より間違いなく注文しやすくなったので、ぜひとも奮ってガンギマっていただきたい! ただし、過剰摂取はダメ、絶対。