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サーティワンのサブスク「31日間毎日サーティワンチャレンジ」をガチでやってみることにした
2020年7月21日から、サーティーワンが定額サービス「サーティワンサブスク」を開始している。7月21日スタートの5980円で31日間毎日レギュラーシングルサイズのアイスを1つ食べられるものと、8月4日スタートの359円で「Flavor of The Month」に指定されたアイスのレギュラーシングルサイズを毎月1つ食べられるものだ。
気になるのは、やはり前者だろう。毎日食べれば最大で6000円お得になるという。まあ、サーティワンのアイスは美味い。毎日食べ続けたいくらいの美味さはあると思う。とはいえ、ガチに31日間毎日食べるとなったら、苦行になりそうな気がしなくもない。実際その辺どうなんだ? ということで、本気で31日間毎日食べ続けてみることに。
・クレカ必須
本題に入る前に、先にサブスクの購入方法について軽く説明しておこう。まずは専用のHPにアクセスし、そこでアカウントを作成。アカウント作成後にログインして、希望のサブスクを選択(記事執筆時点ではまだ1つしかない)すればいい。
特に難しいことは無いが、一つ注意が必要な点を挙げるとすれば、クレジットカードが必須ということだろうか。まだ学生などでクレジットカードを持っていない場合は、残念ながら利用できない。
サーティワンの顧客層がどんなものか詳細は知らないが、でも中高生のヤングたちにも人気な感じはするし、この決済方法はいささか間口を狭めている気がしなくもない。話はそれるが、この機にクレカが無くて色々不自由を感じるヤングのためにちょっとした情報を提供しよう。
基本的に18歳未満ではクレジット機能(ざっくり言うと借金機能)付きの、ガチなクレジットカードは持てないと思うが、銀行口座に紐づけられたクレジット機能の無いデビットカードなら持てるはずだ。
デビットカードは自分の銀行口座に入っている分しか使えず、使ったらその分だけ口座から引き落とされる仕組み。クレジットカードのように借金につながる仕組みはほぼ無いため、審査も基本的に無い。ゆうちょのVisaデビットは12歳から作れるレベル。他社も15歳とか16歳とかからある。
日本では未だに自ら申請しないと入手できないところが多いが、海外では最初から銀行のキャッシュカードにデビット機能が付与されているくらい一般的だ。店頭ではクレジットカードと遜色(そんしょく)なく使えて便利である。Amazon等のネット通販でももちろん利用可能。詳しくはお父さんお母さんに聞いていただきたい。
・チャレンジ
話をサーティワンに戻そう。誤解の無いよう述べておくが、サブスクの仕組みとしては別に毎日食べる必要はない。31日間、毎日1つだけレギュラーシングルサイズを食べる権利が得られるというだけで、食べても食べなくてもいい。
レギュラーシングルサイズは400円なので、サブスクの値段を6000円(正確には5980円)で計算するなら、1カ月で15日間食べればプラスマイナスゼロ。ぶっちゃけ平日だけ食べるとかでも、それなりにお得になるはずだ。が、どうせなら毎日食べ続けて最大限に得をしたいというもの。
そのためには31日間、何があってもサーティワンにたどり着き、アイスを1つ食べねばならない。「さすがに31日間継続するのはキツいんじゃないか?」と思うのは、きっと筆者だけではないだろう。
しかし実際のところどうなのかというのは、やってみなければわからないものだ。三日坊主で早くも苦行と化す可能性がある反面、もしかしたら食べれば食べるほど虜(とりこ)になり、毎日どころか毎秒食べ続けないと情緒不安定になるくらいハマる可能性だってゼロではない。
まあサーティワン自身、このサブスクを「31日間毎日サーティワンチャレンジ」と名付けている……つまり、チャレンジとみなしているようだし、きっと何かしら困難が待ち受けているのだろう。その辺りの現実を、筆者が身を挺して明らかにしようというものである。
筆者がサブスクを購入したのは7月29日なので、有効期限は8月29日まで。もちろん29日のノルマは達成済みだ。
証拠兼記録として感想をインスタにアップしてある。有効期限が切れるまでは、こうしてその日の素直な感想を進捗として公開し続ける予定。そして最終日を迎えたところで、31日間サーティワンを食べ続けるのは実際にどんな感じだったのかをまとめてみようと考えている。
ちなみに初日の時点では全然余裕な気がしている。アイスはもちろんウマかったし、明日はどの味にしようかなどと考えたりしているレベルで割と楽しみ。今日の分もこれから食べに行こうと思っている。ちなみに筆者は継続が苦手だ。今までの人生で、何一つ継続したことが無い。サーティワンチャレンジの結末はいかに。
参照元:サーティワンサブスク
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
【衝撃】「ラジオ体操」のサブスク音源が謎に充実しすぎている件 / フランス語、津軽弁、幻の『ラジオ体操第3』など
テレワーク期間に入ってからここ数カ月、朝起きたらまずラジオ体操をするようにしている。以前働いていた会社は朝礼の時に支店全員でラジオ体操を実施していたのだが、意外と体が軽くなるので仕事前の運動にちょうどよかったのだ。けっこういいよ、ラジオ体操。
で、その際によく利用しているのがYouTubeにあるNHKなどの動画。我々がよく知る、あのラジオ体操である。ところが最近、何の気なしにSpotify(スポティファイ)で「ラジオ体操」と検索してみたところ、これが謎の充実を見せていたためぜひお伝えしたい。
・ノスタルジー体操
ラジオ体操と言えば、ターンターンタタタタタ、ターンターンタタタタタ♪ という曲から始まり「腕を前から上にあげて大きく背伸びの運動から!」「いち、に、さん、し!!」と続くのがお馴染みである。小学生の頃の夏休みの様子が目に浮かぶようだが……
試しにSpotifyで「ラジオ体操」と検索してみると、オフィシャルのリリース音源が思った以上に大量に表示されるので驚いてしまう。え、ラジオ体操ってこんなにあんの?
個人的にグッときたのが『ラジオ体操の歌』だ。こ、これは……! そう、ラジオ体操の前に流れていた「あ~た~らし~い~朝が来た♪」という懐かしの曲である。眠い目をこすって近所の会場へ行き、友達と挨拶を交わし、最後にスタンプを押してもらうところまで鮮明に浮かんだぞ。超なちぃ……。で、ここからが本題。
もちろん普通のラジオ体操音源もあるが、
中にはちょっと変わったものもあって、驚くことに曲中の指導が各地の方言になっているバージョンが存在するのだ。どうやら『ラジオ体操 第1・第2 ご当地版』というコンピレーションCDが2015年に発売されているらしい。
・謎の充実
岩手弁、茨城弁、京都弁、大阪弁、広島弁、土佐弁、博多弁、熊本弁、鹿児島弁、ウチナーグチと全国の主要な方言を網羅しており、特に津軽弁ver.に関しては、ラジオ体操であるにもかかわらず、冒頭から最後まで何を言っているのかサッパリ分からない。
と言ってもまあ日本語は日本語なので、ニュアンスでなんとなく意味を理解することはできる。しかし、さすがにこれは無理であろう。
まさかのラジオ体操 世界編……!
・まだ見ぬ強敵たち
英語、中国語、韓国語はもちろん、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、果てはスワヒリ語まである始末でもはや手に負えない。しかもそれぞれの国に曲調もやや寄せてきており、例えばスペイン語ver.はフラメンコ風味だったりするのだ。
『ラジオ体操の歌』に続いて、個人的に特にグッときたのがフランス語ver.である。アデイトという女性が声を担当しているのだが、これがいかにもなウィスパーボイスで、さらには……
「アン、ドゥ、トロワァ……」
無駄にエロい。
なんでそんな吐息を漏らすようにカウントするんだよ。フレンチポップかよ。これラジオ体操やぞ! 明らかに朝一のノリではなくて笑ってしまった。
他にもドラえもんのキャラバージョンがあったり……
終戦後1年半だけ放送されたという幻の「ラジオ体操第3」が配信されていたりと、やたら情報量が豊富で面白い。
・今日も元気に
まあ自分が体操する時にスワヒリ語ver.を使用するかどうかは別としても、一聴の価値は大いにあるだろう。子供の頃に散々やったからもういい! という人も中にはいるかもしれないが、大人になってからのラジオ体操はけっこう気持ちがいいのでオススメである。それでは今日も一日、元気に頑張っていきましょう!
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Spotify(iOS)
政府が「避けて」と言った『ビュッフェ飲食店』は今どうなっているのか? 銀座の店を訪れたらトングの山があった / 社長「自粛中は野菜を売って…」
みなさん覚えているだろうか。今年の3月、政府が「スポーツジムやビュッフェなどに集まるのは避けて」と注意喚起したことを。あれから約4カ月。ご存知の通り、その間いろいろあった。緊急事態宣言が出た。東京アラートが出た。そして最近また都内の新規感染者が増えてきた。
飲食店はどこも大変かと思うが、政府から「避けて」と言われたお店は特に大変なのではないか? というか、そもそも今どうなっているのだろう? 気になったので、ビュッフェ飲食店の1つ「グランイート銀座」に行ってみたら……ひとことでは言い尽くせないほど大変だったようだ。
実はこちら、以前に本サイトで取り上げたことがあるので、熱心な読者であれば覚えているかもしれない。味よし・ボリュームよし・価格よしの三拍子が揃った最強のサブスク弁当を展開していると、紹介したお店だ。
私はそのサブスクに申し込んでいたために、数週間前にお店の人から営業再開した旨の連絡を受けていた。だから、「自粛期間が終わって今は営業している」ということは知っていたのだが、お店がどんな状態なのかは分からない。
もしかしたら、経営悪化でビュッフェの内容が質素になっているかも。そんなケチなことを考えながら、店内に入ってみたところ……
以前とほぼ同じだった。細かい変更点はあるのかもしれないが、料理の種類や量は自粛前とほとんど変わらない。青々とした野菜も、見るからに食欲をそそる豚肉も、数カ月前に食べたものと同じだからどこか懐かしい。そんな中、大きく変わった点といえば……
トング類の山。
それも数カ所に。
そして、一部の座席に鎮座する人形。
──お察しの通り、新型コロナウイルス対策である。大量のトングはお客さんが出来るだけ同じものを使用しないためだろうし、座席の人形はソーシャルディスタンス対策に違いない。では、他にどんなことをやっているのだろう? そのあたりのことを、お店の人(実は社長)に聞いてみることにした。すると……
社長「入店の時に検温や手のアルコール消毒はされたでしょう? あとはご覧の通り、トングやらしゃもじを大量に用意して、他のお客さんと共用で使わないような対策をしています。ちなみに、トングだけで300本用意しています(笑)
ただ、スープのおたまのように、どうしても共用になってしまうものがありまして……。そういうものは、スタッフが15分に1回アルコール消毒をしています。他にも、座れる座席数を減らして密にならないようにしています」
──300本というトングの量に狂気を感じてしまうが、それほど感染対策に力を入れているということなのだろう。
・自粛中どうしてたの?
それにしても、営業再開にこぎつけるまでの間に一体何があったのだろうか? 自粛していたにせよ、少なくとも家賃(テナント料)は発生する。銀座という土地柄を考えると、その負担だけでもハンパではないと思われるが……やり繰りはどうしていたのだろう?
それらについても聞いてみたところ、社長は4カ月の間に起きたことを詳しく教えてくれた。お話によると、店に影響が出始めた3月上旬。きっかけは、冒頭でも触れたアレだった。
社長「3月の1日でしたかね。確か日曜日だったかと思うのですが、安倍首相が『今はスポーツジムやビュッフェなどに集まるのを避けて』といった内容のことを発言されたでしょう? それが報道された直後から、入っていた予約が全部キャンセルになりまして……」
私「いきなりですか?」
社長「ええ。翌日の月曜日の分もいくつかキャンセルになりまして、火曜日以降の予約は全部キャンセルです。え〜っていう感じでしたね(笑)」
私「うわ……」
社長「そういう状態だったのですぐに営業自粛に入ったのですが、当初は「1カ月くらいすれば収束に向かうのではないか」と思っておりました。なので、4月1日からの営業再開を予定していたのですが……」
私「えぇ」
社長「4月になって、とてもじゃないが再開できるような状態じゃないと。それで、実は私どもは農家さんから直接野菜を仕入れているのですが、「まさかここまで発注を止めることになるとは思わなかった」という話を農家さんとしまして……」
私「仕入れ元まで影響があると頭では分かっていても、実際にお聞きすると壮絶な印象を受けます」
社長「5月の1日から、従業員と一緒に野菜のドライブスルー販売をしていました。言ってみれば、受け取りだけドライブスルー方式の八百屋さんですね。野菜を売ることで我々も売り上げの足しになるし、農家さんにとっても少しはプラスになりますし」
私「たしかに!」
社長「売るだけじゃなく、野菜を作ったりもしていましたよ。この店の店長が一生懸命キャベツの苗を植えてくれました(笑) あとやったことと言えば、やはりお店の家賃の交渉ですね」
私「実際に社長が交渉されたわけですよね?」
社長「もちろんです。交渉、交渉、交渉で、結局今年の4〜6月分の家賃は、支払いをしばらく待ってもらっている状態です」
私「そうだったのですね……。もし差し支えなければ、そんな時に従業員の方の給料はどうだったのか教えていただいてもいいでしょうか?」
社長「3月は同じ。4月・5月はちょっと減らさせてもらい、6月から戻しました。そういう協力もしてくれて、従業員に感謝しています。
ちなみにですが、最近になって政府が雇用調整助成金の上限をあげてくれたのですが、もともとは低かったので、会社が補填(ほてん)しないと従業員の給料が保てなかったのです。そういう意味で、会社も辛かったけど従業員も我慢してくれたといったところですかね」
私「なるほど……。ところで、営業を再開されてからお店の売り上げの方はどうなのでしょうか?」
社長「6月5日に営業を再開したのですが、今月(6月)は前年同月比の3割くらいです」
私「6月になって全体的に人出が戻りつつある印象があったのですが、やはりまだ厳しいのですね」
社長「銀座は大人の街ですから。焦りがない人が多いからか、みなさん慎重に動かれているようで、結果として我々が辛いと(笑)」
私「(笑)」
社長「まぁそれでも、誰1人辞めず、同じメンバーでお店を再開できたので、とにかく従業員に感謝しています。畑仕事をしてくれたり、八百屋をやるかといったら八百屋をやってくれるし、柔軟に対応してくれました。よく付いてきてくれたなと。これでお客さんが戻ってくれば、最高ですね」
——以上である。
なお、グランイート銀座ではランチの50分食べ放題が税込1925円(平日限定)となり、ランチの90分プランは平日なら税込2475円で、土日祝は税込2970円となっている。また、お弁当(1回税込980円)のほか、サブスク(1月税込4980円)も実施しているとのこと。
最後に、お店の料理に関する個人的な印象を述べさせてもらうと、大体なんでも美味いが、店のウリである野菜は特に美味い。野菜より圧倒的に肉が好きな私でもそう思うくらいなので、もともと野菜が好きな人ならハマる可能性は高いかと思う。マジでオススメだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 グランイート銀座
住所 東京都中央区銀座西2-2 銀座INZ2 2F
時間 11:00~15:30(最終入店14:30)、18:00〜22:00(最終入店20:30)
休日 日曜日
参考リンク:Instagram @graneat.ginza、毎日新聞、厚生労働省(PDF)
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
【レビュー】UCCドリップポッドを使ってみた / よく見る「コーヒー定期購入でマシン無料」サービスって実際どうなの?
家にいる時間が長くなって、コーヒーの消費量が増えている。これまでも定期購入はいくつか試していて、過去記事でご紹介した『PostCoffee』も楽しかったし、「1杯19円」でおなじみのブルックスで箱買いしていた時期もある。
定期購入サービスの代表格といえばネスレだろう。「バリスタ」や「ドルチェグスト」といった人気のコーヒーメーカーが無料または安価でレンタルでき、エスプレッソ式ならチョコチーノや宇治抹茶ラテなどカフェ顔負けのメニューが自宅で楽しめる。
とはいえ、このような「カプセル式コーヒーマシン」は割高なイメージがないだろうか。筆者もずっと手が出なかったのだが、最近「UCCドリップポッド」を使い始めたら、もう手放せなくなってしまったのでレビューしたい。
・UCC「選べるBOX便」
筆者が利用を始めたのはUCC上島珈琲の「選べるBOX便」という定額サービス。専用カプセル72杯分を税込4899円(送料無料)で定期購入することで、コーヒーメーカー「ドリップポッド DP2」を無料でもらえる。12回以上の継続が条件となり、途中でやめる場合は解約金がかかる。
72杯というのは6箱分にあたり、好きな組み合わせ(一部の高級コーヒーは対象外)で注文すればよい。同じ味を6箱でもよいし、すべて違う味にしてもOK。定額制なのでサブスクリプションの感覚に近い。お届け頻度は毎月か隔月かを選べる。
本体はかなり小さく、小型の電気ポットくらいのサイズ。セットも超簡単で、電源コードを差せば、ほぼそのまま使い始めることができる。
水タンクの容量は750mlだ。コーヒー4杯分くらいだろうか。このコンパクトさがいい!
使い方もシンプル。カプセルを開封してセットする。
湯量は70mlから200mlまで7段階調整できるが、カプセルにお勧めの設定が書いてある。あとは抽出ボタンを押すだけ。秒速でお湯が沸いてコーヒーが抽出される。
終わったら使用済みカプセルを捨てる。後始末はフィルター部分や水タンクを洗う程度で、シンプルな構造が活きている。
味は筆者には十分に美味しい。豆を挽くところから始める人にはかなわないと思うが、誰でも失敗せず安定した味で淹れることができる。
・できること、できないこと
「ドリップポッド」は、その名の通りドリップタイプのコーヒーメーカーで、圧力をかけて抽出するエスプレッソタイプではない。お湯を沸かして、粉を蒸らして、静かに注ぐという人間の手作業を機械が代わりにやってくれるイメージ。
そのためライバル・ネスレの十八番である「ラテ系メニュー」はできない。UCCでも煎茶、紅茶、ジャスミンティーはラインナップにあるものの、メニューのバリエーションという点ではネスレに軍配が上がる。
ただし、ドリップタイプのメリットもある。抽出はほぼ無音で静か。また、フィルター部分を交換すれば、手持ちのレギュラーコーヒーを使える。この機能はかなりいい! 好みの濃さで淹れたいときや、これまで使っていたコーヒー粉が余っているときなどに重宝する。(インスタントコーヒーは不可。)
氷を入れるとアイスコーヒーもできる。すべてのカプセルでできるが、アイス専用カプセル「鑑定士の誇り アイスコーヒー」がお勧めとのこと。
個人的に惜しいのは、カプセルによっても異なるが、抽出量が140ml〜160mlとコーヒーカップサイズなところ。パソコンの脇に置いてたくさん飲む筆者としてはマグカップ用の大容量カプセルが欲しい。
・あえてUCCにした理由
前述の通り、ネスレはエスプレッソメニューの豊富さ、多機能なマシン、スターバックスとのコラボなど、このジャンルでは第一人者だと思う。筆者も密かに憧れていた。何度も「申し込もうかな」と電卓を叩いたことがあるのだが、結局注文には至っていない。なぜかというと……
ネスレの場合、定額制ではなく商品ごとに価格が設定されている。例えばマシンをもっともシンプルな「バリスタ」にして、最安のカートリッジにした場合、コーヒー1杯あたりわずか13円となる。これはかなり安い! コンビニでコーヒーを買うのが馬鹿らしくなる値段だ。
しかし、コーヒー豆を少しよいものにすると「1杯あたり約29円」「約36円」と価格が変わってくる。コーヒーだけでなくラテメニューも飲みたい、となると今度はマシンを上位機種に変えなければならない。
UCCと同じカプセル式マシン「ドルチェグスト」になるとさらに複雑だ。マシンが無料になる定期購入プランの場合、カプセル4箱以上なら○%、6箱以上なら○%と複数の割引パターンがある。
1箱のボリュームは「6杯分」から「60杯分」まであり、もちろん価格も異なる。つまり同じ4箱を買っても、24杯分にしかならない組み合わせや、240杯分になる組み合わせがある。
…………
この時点で筆者は「どう組み合わせたら、自分の飲みたい量を、何円で注文できるのか」と頭がパンクしてしまうのだ。そもそも損得にこだわるから、こういうことになるのだが……。
というわけで、72杯分で4899円、どの味を選んでもいいよ、というUCCのシステムは筆者にとってはシンプルでわかりやすかった。UCCの1杯68円に対し、ネスレはもっと安価なカプセルもあるのだが、安心感を優先した形だ。
・満足している
あれこれ思案したものの、これまで飲んでいた市販のドリップパックよりは高いし、ましてやペーパードリップで淹れている人にとっては「無駄」の一言かもしれない。しかし、いつでもお湯が瞬間的に沸いて、ボタンを押すだけでいろいろなコーヒーが楽しめるのはかなり幸せだ。構造がシンプルで、思っていたよりもお手入れが簡単なのも嬉しかった。
もしかしたら本体だけ購入して、あとはディスカウントショップで安くカプセルを買う、という裏技もあるのかもしれないが、筆者の知る限り公式ほどの品揃えはないし値引き販売もほとんど見かけない。しばらくはサービスを継続してみようと思っている。機会があればネスレも利用して比較してみたい。
参考リンク:UCC上島珈琲株式会社、ネスレ通販オンラインショップ
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.