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【吉野家かよ】アタマ3倍まで可能な箱根そば本陣の「牛肉祭」がもはや牛丼屋 / 立ち食いそば放浪記:第240回 新宿
長かった梅雨がもうすぐ明けそうだ。2020年7月31日は近畿の梅雨明けが発表され、東京も夏の足音が聞こえる。待ち焦がれた梅雨明けだが、夏になったらなったで要注意。体力の削られる季節だ。
そんな夏に向け、ちょうど良いキャンペーンを箱根そばが行っている。その名も「牛肉祭」。そばの牛肉を最大アタマ3倍まで増量できるものである。吉野屋かよ! しかし、ベースが冷やしおろしそばなのでツルッといけるのだ。
・富士そばのTwitterアカウントがリツイート
最近、Twitterで、富士そばとしぶそばと箱根そばのアカウントがいちゃいちゃしてることをご存知だろうか? いや、おそらくマニアでないとご存知ないと思うのだが、お互いのメニューを食べに行って写真を投稿したりしている。付き合ってんの? 匂わせ投稿なの? コレ。
ファンがそんな気持ちにもなりかねない爆弾投稿の中、富士そばが箱根そばのキャンペーンをリツイートしていた。それが小田急新宿駅構内の箱根そば本陣店で開催されている「牛肉祭」である。この投稿により本キャンペーンを知った私(中澤)はさっそく箱根そば本陣店に行ってみた。
・もはや牛丼屋の看板
店の入り口に掲げられた看板を見ると、冷やし牛肉おろしそばのアタマ増量以外に、牛肉そばにさらに牛丼がプラスされる「牛丼とピリ辛牛肉そばのスタミナセット(税込950円)」もあるようだ。この看板「牛」って言いすぎだろ。もはや牛丼屋である。
・逆写真詐欺
ちなみに、冷やし牛肉おろしそばの価格は並みが660円、アタマ2倍で840円、アタマ3倍で940円。夏も近いし、ここはMAXでいきたい。というわけでアタマ3倍を注文したところ……
牛、そして牛。
そばを覆う牛肉は、看板写真で想定していたものよりはるかにボリューミーだった。器がフランス料理かよってくらい大きいせいで対比的に肉が少なく見えていたのかもしれない。逆写真詐欺だ。
・チームとしての団結力
食べてみると、そんな牛肉の甘みが存分にそばつゆに染み出し旨みがエグイことになっている。牛肉の量はもちろん、このつゆのウマさも牛肉祭の良さと言えるかもしれない。ナイスコンビネーション。ただ、私が最もゴールデングラブ賞をあげたいのは、そのつゆでも牛肉でも、そしてそばでもない。
大根おろしだ。こいつがつゆを吸いまくって噛んだ瞬間、じゅわっと旨みが染み出す。しかし、大根おろしなのであくまでさっぱりしているところが非常にそばと合うのだ。言わば、ワン・フォー・オールの体現者が大根おろしなのである。私が監督ならばチームのキャプテンに任命するに違いない。
最初は、正直少しお高めかと思った。しかし、食べ終わった今、感じるのは満足感のみ。コスパ意識とは決して価格の安さだけではないのである。
・店員さんに聞いた祭りの詳細
ツルッといけてスタミナもつきそうな箱根そばの牛肉祭。店員さんに聞いたところ、牛肉祭りは結構前から開催されているが、最近冷たいそばで展開しだしたのだとか。
今のところ、特に期間などは決まっておらず、毎日朝10時からメニューに加わるという。ただし、土日はセットなしとのこと。新宿駅を使う人はお昼に1杯、または夕飯に食べてスタミナをつけるのも良いかもしれない。
・今回紹介した店舗の情報
店名 箱根そば本陣店
住所 東京都新宿区西新宿1-1-3 小田急新宿駅西口地下改札を出てすぐ
営業時間 月~土6:30~23:00(ラストオーダー 22:45)/ 日祝6:30~22:00(ラストオーダー 21:45)
定休日 無休
Report:立ち食いそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.
夏バテに染まったこの俺を慰めるヤツはミニストップ「トマトとチーズの冷製パスタ」
どこまでも続く雲のベール。灰色の空に蒸し焼きにされているかのように湿気をはらんだ重い風が頬を撫でれば、私(中澤)はあの夜のことを思い出します。
あれは今夜みたいなじとじとした夜でした。家で作業に明け暮れていた私が夕飯を食べていないことに気づいたのは、22時を回った頃。もはや、開いている店はコンビニだけ。そこで、ミニストップに向かったところ、恐ろしい光景を目撃してしまったのです。
・目が合う……
月の明かりも塗りつぶす分厚い雲。そんな闇夜の中こうこうと光るミニストップの明かりに少し安堵したことを覚えています。店内に入ると、サラダの置いてあるコーナーに向かう私。
異変を感じたのは、サラダコーナー手前の弁当コーナーに差し掛かった時でした。から揚げ弁当やオムライスを横目で見ていたところ、目が合ってしまったのです。
「トマトとチーズの冷製パスタ(税込496円)」と。
それからのことはよく覚えていません。気づけば私は「トマトとチーズの冷製パスタ」を持って帰り道を走り出していました。何かに追われるように。家についてフタを開けたところ……
・衝撃
まず、ゴロゴロとした真っ赤なトマトが目に飛び込んできました。さらに、付属のトマトピューレとトマト尽くし。コンビニ冷製パスタのだいご味と言えるでしょう。しかし、具の乗った中蓋を外した時、恐ろしい光景が私の目の前に広がったのです。
紅に染まってる……!
ギャァァァーーーーー! トマトやソースだけでなく、麺まで赤く染まってるゥゥゥウウウ!! そう、「トマトとチーズの冷製パスタ」の麺には下味でトマト味がすでについていたのです! 叫び出したくなる気持ちをこらえながら、付属のトマトピューレをかけて食べてみると……
Oh,crying in deep red
恐るべきトマトの3重奏。嵐のように口に吹き荒れるトマト味は甘めながらスッキリしており、その爽やかさは口の中が涼しくなるような錯覚さえ覚えます。
これは言うならば、セブンイレブンの冷製パスタとファミリーマートの冷製パスタのハイブリッド! ミニストップの冷製パスタ恐るべし!!
というわけで、蒸し暑くて食欲が出ない時は「トマトとチーズの冷製パスタ」のことを思い出します。そして、何かに追われるように買いに走るようになりました。夏バテに染まったこの俺を慰めるヤツはこのパスタ。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.