【ガチ】松屋の「ごろチキ」がいない世界に耐えられないので、自分で「ごろチキ」を作ったみたら衝撃の事実に気付いてしまった / 松屋公式レシピ
【悲報】松屋、『ごろごろチキンのバターチキンカレー』を復活させてしまう! 激怒する “ごろチキ” 信者「こんな屈辱は生まれて初めて」
【これはひどい】松屋の100個限定『ごろチキ専用ザラ』が抽選で当たったァァァァアアア! と思ったら…あまりにも無慈悲な現実に泣いた
【ガチ】松屋の「ごろチキ」を最高の状態で味わうため、生まれて初めて “丸一日断食” したらヤバイことになった / 本日4月27日発売
【速報】松屋の「ごろチキ」が復活! 繰り返す、松屋の「ごろごろ煮込みチキンカレー」が復活だァァァァアアア!! 4月27日から!
松屋が昨日ツイートした “エイプリルフールネタ” の内容について警告する / ごろチキ信者「松屋よ、ここから先は慎重に言葉を選べ」
【ヤバイ】松屋の至宝『ごろごろ煮込みチキンカレー』が復活するも、食べるためのハードルが高すぎる件! 販売店舗はまさかの…!!
【悲報】松屋『ごろごろチキンのバターチキンカレー』の復活が大決定するも、元祖 “ごろチキ” 信者は強い不快感「なぜバターが先なのか?」
【ガチ】松屋の新商品『ごろごろチキンのバターチキンカレー』を重度の「ごろチキ」信者が食べたらこうだった / 本日7月21日発売
松屋の至宝『ごろチキ』こと『ごろごろ煮込みチキンカレー』をこよなく愛する私(あひるねこ)からすると、ここ最近の松屋の「ごろごろ」推しは少々過剰なような気がしなくもない。この際、『ごろチキ』の名を持つメニューは一つでいいのではないか? そう、世界に神は一人だけでいいのだ。
ところが本日2020年7月21日、松屋は『ごろごろチキンのバターチキンカレー』なる新たなメニューを全国の店舗で発売。またしても新たな「ごろごろ」勢が世に解き放たれることになってしまった。俺の話聞けや……! だが重度の『ごろチキ』信者として、ここは一戦交える必要があるだろう。
・松屋の新商品
『ごろごろチキンのバターチキンカレー』は実は去年7月にも発売されている。その時は69店舗限定だったため私も実際に食べてはいないのだが、当サイトの記者・江川資具の記事によると、『ごろチキ』の後継足りえるかは別にしても確かにウマいカレーだったようだ。
価格は当時よりも30円上がって税込680円。ライス大盛だと740円だが、8月4日の午前10時まではサービスで大盛無料だという。ただあくまで個人的な感情としては、「何が『ごろごろチキンのバターチキンカレー』だよ。何回チキンって言うねん」てなもんである。神の名を騙(かた)る不届き者め……!
しかし、いざテイクアウトして……
ルーを一口食べてみると……
マ、マジかこれ……!
_人人人人人人人人_
> うっま!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
・想定外
なんと驚くことにこの『バターチキンカレー』、盲目的な『ごろチキ』信者である私をも黙らせるほどの、超ド級のウマさに満ち満ちていたのだ。非常にマイルドで、正直なところ辛さはほとんどない。それはつまり、カレーとしての武器を最初から一つ放棄しているとも言えるのだが……。
その代わりに強烈なバターの香りとコクがカレーを邪魔しないギリギリのレベルまで目いっぱい詰まっており、その旨みを最大限まで増幅しているのである。トマトの風味が絶妙に効いているおかげで、バターの嫌な濃さをあまり感じさせないという点もまたニクいではないか。
・似て非なる両者
先述した記者・江川は『バターチキンカレー』について、「まろやかで永遠に食べ続けられる気がする」と書いているが、私もこれには完全に同意だ。『ごろチキ』と名前はよく似ていても、攻めの『ごろチキ』・守りの『バターチキン』という感じで、両者のベクトルはまったく正反対と言えるだろう。
だがしかし!
あくまでこれは、ルーのみを食べた時の感想であることをハッキリ記しておきたい。どういうことか? 端的に言うと、『バターチキンカレー』はルーと一緒にチキンを食べると、チキンの存在感にルーがやや負けてしまうのである。
なるほど。「ごろごろ」というだけあって『バターチキンカレー』にもチキンがたっぷり入っている。が、先に書いたようにこちらのルーは優しくマイルドだ。そのため、野性味溢れるチキンの大群を前にしてしまうと、その突進を完璧に受け止めきることができない。
結果、ルー単体で感じた旨みがチキンによって若干かき消されるという不幸な現象が起きてしまうのだ。その点、我らが『ごろチキ』神は、ルー自体が非常にアグレッシブかつスパイシーなため、どんなにチキンの主張が強かろうが押し負けることはない。むしろそこには相互作用による、ある種のケミストリーが発生するのである。
誤解なきよう書いておくと、『ごろごろチキンのバターチキンカレー』は私の予想を遥かに上回るおいしさだった。これならまたぜひ食べたいなと素直に思う。しかし……やはり『ごろチキ』には一歩劣るというか、両者の間には薄くも決定的な壁がそびえ立っていると言わざるを得ないだろう。
・強まる不在感
最近の松屋は「ごろごろ」と謳う新メニューを大量に発表しているが、それらを味わうたび、唯一無二の絶対神『ごろチキ』に思いを馳せずにはいられない。そう、超エース級の実力を秘めた『バターチキンカレー』をもってしても、神の不在を埋めることは叶わないのである。
【喝コラム】松屋よ、安易に「ごろチキ」に頼るな…! 敬虔な「ごろチキ」信者からの愛ゆえの苦言
今さら言うまでもないが、松屋と言えば『ごろチキ』こと『ごろごろ煮込みチキンカレー』である。この至高のメニューを生み出した松屋の奇跡とも呼べる功績は、今後数世紀に渡って語り継がれていくだろう。ありがとう松屋。そしてありがとう、ごろチキ神。
だがしかし……敬虔(けいけん)な『ごろチキ』信者からすると、最近の松屋の行動はいささか目に余るものがある。本来なら、神を生み出した功労者にこのような苦言は呈したくないのだが……いや、愛しているからこそ、どうかこれだけ言わせてくれ。松屋よ、安易に『ごろチキ』に頼るな……!
・空前の『ごろチキ』ブーム
お気付きの方もいるかもしれないが、最近の松屋はやたら『ごろチキ』推しである。たとえば現在開催中の「復刻メニュー総選挙」に出場している『ごろごろチキンのトマトカレー』。私(あひるねこ)の知る『ごろチキ』とはまったくの別物だが、名前は酷似している。
また、読者の方から寄せられた情報によると、現在一部の店舗にて『ごろごろチキンのクリーミーカレー』なるメニューが販売されているらしい。なんでも『ごろチキ』より辛さが抑えられていて、かつて話題になった『シュクメルリ鍋』のニンニク抜きを連想するような味になっているとのこと。
う~む、これではまるで『ごろチキ』のバーゲンセール。別に悪いことではないが、どうもモヤモヤするな……と思っていたら、今度は新たに『ごろチキコンボ牛めし』とかいう新商品が発売されたそうじゃないか。いやまだブチ込んでくるのかよ! いい加減にしろ!!
・止まらねぇ
このままでは松屋ではなく、ごろチキ屋である。事態を重く見た私は、念のためその『ごろチキコンボ牛めし(税込650円)』とやらを実際に食べてみることにした。2種類あるうち、選んだのは『にんにくバター』味。丼の半分に牛丼、半分にチキンが盛られたメニューだ。
肝心の味に関しては、ハッキリ言ってウマい。だがそれも当然だろう。にんにく醤油とバターが効いたチキンなんてウマいに決まってるし、対バン相手を務めるのは百戦錬磨の大御所・牛丼である。目を引く新しさはないものの、安定感という意味なら最上級レベルではないか。
しかし!
果たして、本当にこれが『ごろチキ』なんだろうか? 『ごろチキ』と名乗る必然性が本当にあると言えるのだろうか? いや言えない! 松屋よ、そうじゃねぇだろ……! 俺たちが求める『ごろチキ』の極みってのはなぁ、そういうことじゃねぇんだよ……!!
・『ごろチキ』の真髄
当たり前であるが、チキンがごろっと入っていれば『ごろチキ』というワケでは決してない。思い出して欲しい。元祖『ごろチキ』の、あの前へ前へ突き進むかのような激しい情熱を……! 攻撃的とも言える独特なスパイシーさを秘めた主張の強いカレールーと、ごろごろ熱々のチキンが織りなす魂の疾走を……!!
そう、『ごろチキ』とはスタイルではなく、生き様なのだ。形だけ “ごろごろ” していたってそれは模倣に過ぎない。『ごろチキ』を名乗るならソウルもマインドも何もかも、己のすべてをごろチキれ。名前より先にアティチュードだ。そうすれば名前は後から付いてくる。
・とどのつまり
自分でも書いていてワケが分からなくなってきたが、要は私が言いたいのは、安易に『ごろチキ』というワードに頼る必要はないということである。そんなブランドや枕詞がなくても、『ごろチキコンボ牛めし』は十分ウマかった。もっと自信を持つべきなのだ。
何度でも繰り返すが、我らが元祖『ごろチキ』は絶対にして唯一の神。ちょっとやそっとのごろチキ方では、未来永劫追い付けないだろう神聖なる存在である。もしアレに少しでも比肩したいというなら、松屋は宇宙を創造せんとする気迫と覚悟で臨む必要があるだろう。我々人類は、『ごろチキ』に試されているのかもしれない……。
参考リンク:松屋「ごろチキコンボ牛めし」
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.