何度も言うけどミツカン『ZENBペースト』で作った「とうもろこしのガスパチョ」は異次元のウマさ! 混ぜるだけでほぼ店の味になるぞ!!

あなたはミツカンが去年発売した新ブランド『ZENB(ゼンブ)』をご存知だろうか? 普段あまり食べないような野菜の皮や芯の部分を、可能な限り丸ごと使用したという斬新かつ革命的な新商品だ。いや、皮とか芯は入れちゃダメだろ! 何考えてんだコラ!!

激しく混乱したため、思い切って開発担当者に話を聞きに行ったところ、人と地球と社会の健康という異様に濃い話に発展してしまったことは前回お伝えした通りである。そう、ものスゴイ食品なんですよ『ZENB』って。ところが、まだまだ知らない人も多いらしい。実に、実にもったいないことだ。

『ZENB』で作った「とうもろこしのガスパチョ」は、泣く子もそのまま昇天する異次元のウマさだというのに……。

・ミツカン新開発

ペースト・バイツ・スティックの3タイプがある『ZENB』。今回使用するのは『ZENB ペースト』のコーン(とうもろこし)だ。『ZENB ペースト』の詳細については前回の記事をご覧いただくとして、保存料・着色料は使わずに野菜とオリーブオイルだけで作られているため、驚くほど滑らかで濃厚なのが特徴である。

特に5種類ある内もっとも売れているというコーンペーストは、とうもろこしを芯まで丸ごと使うことによって、まろやかでコクの深~い味わいが楽しめるぞ。よし、ちょっとそのまま舐めたろ。

うわ濃ッッッッッッッ!!

・驚きの濃さ

何度食べても引くほど濃い。とうもろこしよりも濃厚なとうもろこしとでも言おうか、コーン本来の自然な甘みは存分に味わえるのだが、正直なところほぼペンキである。いくら食物繊維とポリフェノールたっぷりとは言え、こんなん上顎に舌がくっつくわ。いい加減にしろ!

なので皆さんはそのまま舐めず、料理に上手に活用しましょう。すると驚くほどの力を発揮してくれるのが、この『ZENB ペースト』のスゴイところなのだ。前回、ペーストを使ってフルコースを作ってみたところ、まるでお店の味みたいになってビビったんだけど……

中でも一際ヤバかったのが、コーンペーストを使用した「とうもろこしのガスパチョ」だった。冷製スープにおいてなら、間違いなく人生ベストに入るであろう超絶品に仕上がったのだ。あれはマジで衝撃だったぞ。

・ガスパチョを作る

さて、前置きが長くなってしまったが、今回はあの味がどうしても忘れられないので、もう一度『ZENB』で「とうもろこしのガスパチョ」を作ってみたい。しつこく繰り返すけど異次元のウマさなので、未体験の人はぜひ試してみてくれ! 用意するのは以下の材料。

【材料(2人分)】

ZENB ペースト(コーン) 40g
豆乳 300ml
 小さじ1
 少々
オリーブオイル 適量
こしょう 適量

すっくな! 用意する材料すっくな!! 調味料を除けば、買って来るものはほぼ豆乳だけではないか。ガスパチョなめんなコラ! という声が今にも聞こえてきそうだが、こちらのレシピは正真正銘ミツカンオフィシャル。どうか信じていただきたい。というワケで、さっそく調理に取り掛かるぞ。

【作り方】

その1:ボウルに豆乳を投入。

その2:豆乳に『ZENB』を投入。

その3:よく混ぜ合わせる。

その4:塩で調味し、

その5:酢を加え、

その6:さらにしっかり混ぜ合わせる。

先に書いた通り、『ZENB』はペンキ並みに濃いペーストだ。ちょっとかき混ぜるくらいでは全然足りないため、念入りに念入りによく混ぜること。

その7:器に注ぎ、仕上げにオリーブオイル&こしょうをかけたら……

──完成である。

・ハンパなく簡単

すっくな! 調理の工程すっくな!! もう一度言うが、これで完成である。火? 鍋? 使いませんよそんなもの。調理と呼ぶにはいささか以上に簡単すぎるが、これが異次元のウマさのガスパチョレシピなのである。やることがあまりにも少ないため、工程を画像で引き延ばしたのはここだけの話だ。

にもかかわらず……一体何なんだろう。この滑らかで豊かなコクは。市販のコーンクリームや裏ごししたコーンでは決して味わえないだろう、圧倒的なまでのレストランオーラは。あれ? 俺、もしかして天才じゃん? ってなもんである。

せっかくこんなにウマいんだから、誰かにおすそ分けしてあげたい。そこで、いつもお世話になっている編集長・GO羽鳥を呼んで飲んでもらうことにした。さあ羽鳥さん、たらふく召し上がってくれい!

その結果……

羽鳥「え、何コレ!? すっげぇウマい!」

羽鳥スマイルいただきました~。ありがとうございます……っていうか、何なんだよそのシャツ! ガスパチョより濃いアイテム着てくるんじゃないよ!! 編集長だろアンタ! が、料理上手な羽鳥も驚くほどのクオリティーを発揮してくれたのは流石の一言だ。こちとら料理はなるべくしたくないマンなんですけどねぇ。

・絶対試せ

正直、この「とうもろこしのガスパチョ」を食べていない人は損しているとしか言いようがない。お店の味をテイクアウトやデリバリーで楽しむ人はここ数カ月で確実に増えたと思うが、「お店の味を自分で作る」という選択肢も実は存在するのではないか。『ZENB』を使えば、それが簡単にできちゃうのである。

ただのペンキかと思ったら(失礼)、『ZENB』ってすっごく優秀ですね。それではさようなら~。……と思ったけど、さらに簡単においしく味わってもらうため、『ZENB』オススメのとっておきレシピをあと2つほどご紹介したい。しばしお付き合いを。

・トースト編

まず1つ目。今度はガスパチョよりも簡単ですよ。トーストを用意して、そこにバターを塗り……

『ZENB ペースト』のコーンを適量塗っていきます。

──完成です。

マジかよ、簡単すぎるだろ。ピーナッツクリームみたいなネットリした食感だが、とうもろこしの自然な甘さがバターと激しくマッチ。丸ごと野菜のおいしさをシンプルに味わえるぞ。最初にバターを塗って、ペーストは薄く塗り広げるのがポイントだ。

・アイスクリーム編

2つ目はまず市販のバニラアイスを用意しよう。と言っても、別に某高級アイスじゃなくていい。むしろ、コンビニで売ってる100円アイスの方が適任だ。それを皿に盛り付けたら、『ZENB ペースト』のコーンを少量かけて……

──完成である。

いや簡単ってレベルじゃねーぞ! これをレシピと言っていいのかは謎だが、どうかダマされたと思って食べてみてほしい。ハッキリ言ってこちらも……

異次元のウマさ……!

濃厚なコーンペーストがバニラアイスに絡むことで、高級感漂う奥行きのある味わいへと変貌を遂げるのである。濃厚なバニラよりもあっさりバニラの方がよく合うし(安いアイスの方がいいと書いたのはそのため)、そのぶん感動も大きいはずだ。アイスとペーストをよく混ぜ合わせると、よりウマい気がする。

・今こそ『ZENB』

おうち時間が増えている今。まるごと野菜の栄養を摂れる上、同時にお店の味をも再現できる『ZENB ペースト』を利用しない手はないだろう。「おいしい」と「カラダにいい」の両方を実現した『ZENB』を上手に活用して、ぜひ食卓を楽しく彩っていただきたい。ただし、何度も言うけど引くほど濃いから驚かないでくれよな!

今ならお得にZENB ペーストが買えるチャンス!

参考リンク:ZENB JAPAN(ミツカングループ) 『ZENB』
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.



伊勢海老よりウマイと言われる幻のエビ「ウチワエビ」を食べてみた / あるいは初めて生き物を絞めた話

エビの王様・伊勢海老。プリップリの食べごたえある身は激ウマで、サイズだけでなく味も最強と言える。だが、一説によるとそんな伊勢海老よりウマイと言われるエビがいるらしい

その名も「ウチワエビ」。希少価値の高いこのエビは、東京のスーパーではまず見ない幻のエビだ。1度で良いからお目にかかってみたいものである。

と思いきや、御徒町の鮮魚店『吉池』で売られていた。マジかよ。100g600円という価格はさすがだが、へー、伊勢海老より小さく片手で少し余る程度のサイズなのか。とりあえず買ってみたのだけれども……こ、これは……

・生きてる

生きてる。めちゃんこ動いてる。平べったい外骨格の下で足とか口がウゾウゾと休みなく。海のものだから、てっきり家に持って帰って来る途中に窒息死するかと思っていたのだがピンピンしているではないか。

さて、困ったのは、私(中澤)は生まれて38年間、すでに加工された魚や肉しか食べたことがないということ。加工されるのを見たことすらない。つまり、目の前でピチピチしているエビが食べ物に思えないのだ。

・怖い

だってこれは完全に生き物じゃないか。食品としてのエビが目の前にあるというより、水族館でエビを見ているみたいな感覚に近い。しかし、ここは水族館ではなく家だ。ガラス越しではなく目の前で蠢(うごめ)いている。正直、怖い。家の中に何を考えているか分からない生物がいるって恐怖でしかない。

とりあえず、1回距離を取って落ち着くことにした。

エビも怖いんだろうか? もし、私だったらめちゃくちゃ怖いに違いない。マンガとかに登場する人間を食べる怪物を想像して震えた。

だが、ここまで来て食べないのは、漁師さんにも、売っている人にも、そしてエビにも悪い気がする。すでにエビはまな板の上なのだ。そもそも、切り身を食べるのも意味的には変わらない。食べるというのはそういうことだ。

・ウチワエビと向かい合う

決心してウチワエビの背中に包丁を突き立てた。まずは、胴と頭を切り離すため、つなぎ目の外骨格を断ち切るのである。特に暴れることもなく、ザクッと背中部分のつなぎ目が切れた。

胴と頭を切り離すためには腹側の外骨格も切らないといけない。裏返しても相変わらず大人しいエビ。ひょっとして逝くの? と思った瞬間……

ギャァァァアアア! 動いたァァァーーーー!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい

無理だ。ちょっと蠢いているだけでも怖いのに、今の元気なエビの腹側を切って手の中で命を奪う瞬間を感じるなんてできない。それでなくともトラウマ寸前なのに……

とりあえず、1回距離を取って落ち着くことにした。

エビも苦しいんだろうか? もし、私だったら「もういっそ殺してくれ」と思うだろう。なにしろ、背中の骨が切られちゃってるんだから。ふぅ。やるか……。

・意気地なしでごめんな

決心して再びエビの前に立つともう大分弱っていた。待たせてごめん今楽にしてやるから。腹側のつなぎ目を切り、胴と頭を180度回してちぎる。

続いて、胴腹側の外骨格両サイドを包丁で断ち切り腹をめくると、ついに身が露出。乳白色の綺麗な身が瑞々しくきらめく。

スプーンでこそぎ出すと、体のサイズに比べ身の量はそんなに多くない。頭側についているエビ味噌を合わせて大サジ2杯くらいか。そう言えば、これを売っていた吉池の店員さんは「身は詰まってるけど1匹にそこまでの量はないから塩茹でがオススメ」と言っていたっけ。

正直、泣きそうである。これだけ精神を削られてこの量なのか。生きるということは誠に大変なことである。だがしかし、それ以上に泣きそうなのは……

あと3匹いるということ

そう、最初から生で食べるつもりだった私は、吉池の店員さんに「そこまで量がない」と言われた時点で「じゃあ4匹で!」と返事していたのである。というわけで、泣きながら残り3匹を捌いた。そして出来上がったのが……

生ウチワエビ丼だ。

・食べてみた

酢飯に敷き詰められたきらめくエビの身。この光景が見たかったのである。ちなみに、5時間くらいかかった。食べてみたところ……

ウマイ(泣)

ボリューミーな身はプリンプリンという表現では生ぬるい……ブリンッブリンだ! 口の中で弾ける身からは、甘みがあふれ出しトロけるようである。

伊勢海老とどちらがウマイかは定かではないが、その旨みはキラキラときらめくようだった。まるで夜間飛行中に見る都市のまばゆい明かりのように、連綿と紡がれてきた生命の営みと輝きがそこにある。

同時にそのきらめきに改めて実感させられた。命を食べているのだと。食べるとはこういうことだと……!

生きていくのは大変だ。世の中は大変なことばかりである。だが、私たちの命がこういった食事の上に成り立っていることは疑いようもない事実。だから私は、今日もこの言葉を言わせてもらおう

ごちそうさまでした──。

・今回紹介した店舗の情報

店名 吉池
住所 東京都台東区上野3丁目27−12
営業時間 鮮魚コーナー 9:30~20:30
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.



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