秋葉原の新名物だというラーメンがまるでタピオカドリンク! その名も「ふるふる麺」を食べてみた / 『百年本舗』

東京・秋葉原──電気街やオタクの街と言われることの多い街だが、人が集まる故かグルメの街でもある。そんな秋葉原に、食べ歩ける「新名物」を自称する、少し不思議なラーメン「ふるふる麺」が登場した。

一見するとブームが過ぎ去ったタピオカドリンクに見える自称「新名物」。どうやらラーメンなのに容赦なく振って食べるものらしい。大惨事になるのでは……? そんな謎の「ふるふる麺」を、さっそく食べてみたよ。

・お箸の取り扱いにはご注意を

「ふるふる麺(税込650円)」を販売しているのは、末広町駅のそばにあるラーメン屋さん「百年本舗」。

注文は、入店せずともテイクアウト用の窓口からできるようになっている。そんな窓口の横では「ふるふる麺」を秋葉原の新名物としてバッチリアピール中。

どう見てもタピオカドリンクな上、「振って楽しい♪」の一文が不安を誘う。ラーメンを……振る……?

どんなものが出てくるのか不安に思いながら、窓口で注文する。味のベースを醤油、旨辛、カレーの3種類から選べるほか、麺の温かさ、14種類のトッピングの中から2種類までを追加料金なしで選択出来た。筆者は醤油味を温かい麺で、半味玉とローストポークをトッピングしたよ。

のんびり待つこと5分ほど。ついに謎の「ふるふる麺」が来た〜! うん、完全にタピオカドリンク。タピオカドリンクのカップに麺と具材がみっちり。しかもストローの代わりにお箸がブッ刺さっている。これは……「映え」なのか……?

ちなみに、「ふるふる麺」はスープではなくタレと絡めていただく「まぜそば」スタイルだった。それでも、このまま振るとこぼれてしまわないか不安なのだが……お店の方に伺ったところ、思いっきり振ってよく混ぜてから食べるのがオススメらしい。

ということで、

Let’s!

ふるふる!!

片手でお箸、フタ、そして本体を押さえながら上下に激しく振るのはなかなか難しかったが、思いっきり振っても全然こぼれなかった。底に溜まったソースが完全に混ざり切るまで振ってみたよ〜! しかしこのとき、筆者は過ちを犯していた……

お箸を刺したまま振ると、お箸がフタの穴を塞いでいるからこぼれない! と思いそのまま振ったのだが、お箸がソースまみれになってしまった……。ウェットティッシュを持っていたから拭えたものの、なかったら手がベットベトになっていただろう。

よくよく見てみると、カップのフタについていたハート型のパーツが、お箸の刺さっていた穴にジャストフィットした。可愛らしいハートよ、ただの飾りではなかったのか……。筆者のような失敗をしたくない方は、お箸を抜いてハートで穴をふさいでから「ふるふる」することをオススメする。

さて、肝心の「ふるふる麺」のお味はというと。太めのしっかりとした麺に、濃厚ながらどこかまろやかな醤油味ベースのソースがたっぷりと絡んでいて美味しい! モヤシや九条ネギ、ローストポークなどの具材もしっかりと入っており、正直に言うと小さいカップで少しだけ、ではなく、大きなお皿でたっぷりと食べたくなってしまう。

しかし、「ふるふる」したおかげでトッピングした半味玉がこま切れになって麺に絡んだ状態でいただけるのは、まぜそばではなく「ふるふる麺」だからこその特権だろう。黄身とソースが絡んだ麺、めちゃくちゃ美味しい。

・タピオカのように

ちなみにこの「ふるふる麺」、元はタピオカドリンクを提供しようと思って用意した容器が余ったことで誕生したようだ。新型コロナ騒動の影響もありテイクアウトの人気が高まる中、「タピオカのようにラーメンも食べ歩いてもらえたら」と生まれたらしい。

ラーメン激戦区とも言われる秋葉原だが、新スタイルの「ふるふる麺」は秋葉原の「新名物」になれるのだろうか。もしかしたら、お買い物で荷物が増えてしまう前の腹ごしらえに、と「ふるふる麺」を食べ歩く人がたくさん見られる日は近いかもしれない。

・今回訪問した店舗の情報

店名 百年本舗
住所 東京都千代田区外神田3-8-9 昌徳ビル1F
営業時間 11:00〜22:00
定休日 年中無休

Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

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