【独占取材】拡大する「文学フリマ」8回出店の海猫沢めろん先生に聞いた “盛り上がりの実感”

最近「文学フリマ」というものの噂が定期的に聞こえてくる。文学よりもアニメやマンガに馴染みのある私(中澤)の耳にも届くくらいだから界隈では盛り上がっているのかもしれない。文学のコミケみたいな感じなんだろうか。 と思っていた […]


【動画あり】最新の「チャーハンロボ」が凄い! 王将みたいなパラパラチャーハンが材料を投入するだけで完成!!

パラパラのチャーハンと言えば王将。スプーンからポロポロとこぼれるような米の粒感には職人技を感じる。王将のチャーハンってやっぱりプロの味だよなあ。自分で作るたびに思う。 ところが! 実は今、こういったチャーハンは素人でも簡 […]


【独占取材】スシローの裏側がヤバイ! 厨房で目撃した恐るべき実態 / あるいは「寿司のシビュラシステム」

寿司がウマイことで知られるスシロー。だが、あの規模の回転寿司でどうやってウマさをキープし続けているのか? 特に、寿司なんて「職人」と呼ばれるほどの特殊技能なのに。 これは厨房に何か秘密があるに違いない。そこでスシローの厨 […]


【独占取材】もはやそば屋ではない「富士そばメニュー」はどのように生まれているのか? 試作会に参加してみた / 立ち食いそば放浪記:第239回

関東でお馴染みのそばチェーン・富士そば。東京だと、街を歩くと富士そばに当たるくらいの勢いである。どこにでもあってコスパ良いそば屋──数年前までの私(中澤)の認識はそんなものだった。しかし、この富士そば、ただのそば屋だと思っていたら大間違いである

パクチーそば、丸ごとトマトそば、タピオカ漬け丼などなど、よく見たらぶっ飛んでるような狂気のメニューがたまに登場するのだ。そう、富士そばと言えば、玉石混交・魑魅魍魎うずまく店舗限定メニュー。そんな百鬼夜行はどうやって生まれてくるのか? 調査のため富士そばメニューを考案する試作会に参加してみた

・試作会とは

試作会とは平たく言えば、メニュー化の最初の第1歩。まずは形にして実際に食べてみる段階だ。富士そばもこういうことやってるんだな。荒ぶってるとは言え、やはり130店舗を超えるチェーンだし、試作会専用の場所で各店の店長が集まってブレストするに違いない……

と思いきや、呼び出されたのは富士そばの代々木八幡店だった。店の奥に入っていくと……

参加者2名……!

私を含めて3名だ。そのひっそり具合から、見せるためのものではなくガチ中のガチの開発現場であることが伝わってくる。よそ行きではなく普段の顔だ。

また、普通の店舗で営業時間中にメニュー開発が行われていることにも驚いた。ひょっとしたら、私が食べている奥でメニューが開発されていたこともあったかもしれない。そう考えると、軽く秘密結社のような雰囲気を感じるのは気のせいか

・マイナーチェンジの試作会

さて置き、今回の試作会は冷やし肉骨茶そば(バクテーそば)。すでに14店舗限定で販売開始されているものだが、味をマイナーチェンジしようとしているのだとか。従来のものと新味の冷やしバクテーそばを食べ比べてみたところ……

変わらねェェェエエエ

私ごときでは味の違いがほぼ分からなかった。何度も食べ比べてやっと「新味の方がちょっとだけ味が濃いかも?」と自信なく思う程度の微妙すぎる変化である。

なんでも、新味はニンニクを2~3%アップしているのだとか。客の声にも耳を傾けつつ、こういったマイナーチェンジをたまに行いピントを合わせているという。荒ぶったメニューから受けるイメージからは想像できないほど繊細かつストイックだ。結局、今回の試作会ではニンニクが増量される方向となった。

・新商品開発の試作会

そして、翌日は高円寺店で試作会。こちらは現在開発中の新商品で、フグをトッピングしたそばとフグの丼だ。高級食材のフグが富士そばのメニューにあるというのは想像がつかない。どうせちょびっとだろうなと思いきや……

丼にもそばにも、身の厚いフグがなかなか豪勢に使われているではないか。丼は卵とじになっており、そばのフグは揚げられている。食べてみたところ……

激・ウ・マ

フグと言えば透けるくらい薄いヤツしか食べたことがない私にとって、「これがフグの味か」という肉の旨みがした。しかし、これいくらなんだろうか?

広報・工藤さん「シンプルに足し算をすると、大体790円くらいかと思うのですが、中澤さんは富士そばに来てこの商品が売っていたとして、いくらくらいだったら食べますか?」

──逆に意見を聞かれてしまった。確かに、この身の厚さと味は感動ものである。ただ、ガチで自分に正直に言うと、富士そばの価格帯の中、790円でこれが出てきたら、ボリューム的に満足度があるかどうかは疑問だ。それなら、カレーとかかつ丼に流れるかもしれない。そう考えると……

私「590円っすね」

──フグで590円は今から考えるとありえない価格だが、咄嗟のことだったためご容赦いただければと思う。もしも、本当に590円になってしまったらめっちゃ食って恩返しするので許してください

・プロを感じる

上記の話でも少し見えるように、この試作会では値段や味付け、そして切り方などを検討していた。例えば、丼はフグを大きく3つに切ったものと、サイコロ状に切ったものの2つが用意されている。見え方の満足度も含め、どちらを取るかという話だ。コスパの感覚はこういった部分からも作られているのかもしれない。

また、フグの揚げ方にも2種類あり、タレに漬け込んで揚げたものと、シンプルな塩味が用意されている。個人的にはタレが分かりやすくウマかったが、工藤さん的には「フグの素材の旨みがより感じられる」という点で塩推しなようだ。

とは言え、試作会は30分くらいでサッと終わった。結論がすぐに出たのである。大体こんな感じでサクッと終わるらしい。結果が気になる方はメニュー化を乞うご期待。

相変わらず検討しているメニューはトんでるんだけど、2つの試作会に参加して伝わってきたのはガチだということ。特に、普通では分からないだろうレベルのマイナーチェンジや、素材の味を重視した考え、切り方への着眼点などはプロを感じた。魑魅魍魎とか百鬼夜行とか言ってすみません。しかしながら、これからも未知との遭遇を期待してます!

Report:立ち食いそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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【独占取材】もはやそば屋ではない「富士そばメニュー」はどのように生まれているのか? 試作会に参加してみた / 立ち食いそば放浪記:第239回

関東でお馴染みのそばチェーン・富士そば。東京だと、街を歩くと富士そばに当たるくらいの勢いである。どこにでもあってコスパ良いそば屋──数年前までの私(中澤)の認識はそんなものだった。しかし、この富士そば、ただのそば屋だと思っていたら大間違いである

パクチーそば、丸ごとトマトそば、タピオカ漬け丼などなど、よく見たらぶっ飛んでるような狂気のメニューがたまに登場するのだ。そう、富士そばと言えば、玉石混交・魑魅魍魎うずまく店舗限定メニュー。そんな百鬼夜行はどうやって生まれてくるのか? 調査のため富士そばメニューを考案する試作会に参加してみた

・試作会とは

試作会とは平たく言えば、メニュー化の最初の第1歩。まずは形にして実際に食べてみる段階だ。富士そばもこういうことやってるんだな。荒ぶってるとは言え、やはり130店舗を超えるチェーンだし、試作会専用の場所で各店の店長が集まってブレストするに違いない……

と思いきや、呼び出されたのは富士そばの代々木八幡店だった。店の奥に入っていくと……

参加者2名……!

私を含めて3名だ。そのひっそり具合から、見せるためのものではなくガチ中のガチの開発現場であることが伝わってくる。よそ行きではなく普段の顔だ。

また、普通の店舗で営業時間中にメニュー開発が行われていることにも驚いた。ひょっとしたら、私が食べている奥でメニューが開発されていたこともあったかもしれない。そう考えると、軽く秘密結社のような雰囲気を感じるのは気のせいか

・マイナーチェンジの試作会

さて置き、今回の試作会は冷やし肉骨茶そば(バクテーそば)。すでに14店舗限定で販売開始されているものだが、味をマイナーチェンジしようとしているのだとか。従来のものと新味の冷やしバクテーそばを食べ比べてみたところ……

変わらねェェェエエエ

私ごときでは味の違いがほぼ分からなかった。何度も食べ比べてやっと「新味の方がちょっとだけ味が濃いかも?」と自信なく思う程度の微妙すぎる変化である。

なんでも、新味はニンニクを2~3%アップしているのだとか。客の声にも耳を傾けつつ、こういったマイナーチェンジをたまに行いピントを合わせているという。荒ぶったメニューから受けるイメージからは想像できないほど繊細かつストイックだ。結局、今回の試作会ではニンニクが増量される方向となった。

・新商品開発の試作会

そして、翌日は高円寺店で試作会。こちらは現在開発中の新商品で、フグをトッピングしたそばとフグの丼だ。高級食材のフグが富士そばのメニューにあるというのは想像がつかない。どうせちょびっとだろうなと思いきや……

丼にもそばにも、身の厚いフグがなかなか豪勢に使われているではないか。丼は卵とじになっており、そばのフグは揚げられている。食べてみたところ……

激・ウ・マ

フグと言えば透けるくらい薄いヤツしか食べたことがない私にとって、「これがフグの味か」という肉の旨みがした。しかし、これいくらなんだろうか?

広報・工藤さん「シンプルに足し算をすると、大体790円くらいかと思うのですが、中澤さんは富士そばに来てこの商品が売っていたとして、いくらくらいだったら食べますか?」

──逆に意見を聞かれてしまった。確かに、この身の厚さと味は感動ものである。ただ、ガチで自分に正直に言うと、富士そばの価格帯の中、790円でこれが出てきたら、ボリューム的に満足度があるかどうかは疑問だ。それなら、カレーとかかつ丼に流れるかもしれない。そう考えると……

私「590円っすね」

──フグで590円は今から考えるとありえない価格だが、咄嗟のことだったためご容赦いただければと思う。もしも、本当に590円になってしまったらめっちゃ食って恩返しするので許してください

・プロを感じる

上記の話でも少し見えるように、この試作会では値段や味付け、そして切り方などを検討していた。例えば、丼はフグを大きく3つに切ったものと、サイコロ状に切ったものの2つが用意されている。見え方の満足度も含め、どちらを取るかという話だ。コスパの感覚はこういった部分からも作られているのかもしれない。

また、フグの揚げ方にも2種類あり、タレに漬け込んで揚げたものと、シンプルな塩味が用意されている。個人的にはタレが分かりやすくウマかったが、工藤さん的には「フグの素材の旨みがより感じられる」という点で塩推しなようだ。

とは言え、試作会は30分くらいでサッと終わった。結論がすぐに出たのである。大体こんな感じでサクッと終わるらしい。結果が気になる方はメニュー化を乞うご期待。

相変わらず検討しているメニューはトんでるんだけど、2つの試作会に参加して伝わってきたのはガチだということ。特に、普通では分からないだろうレベルのマイナーチェンジや、素材の味を重視した考え、切り方への着眼点などはプロを感じた。魑魅魍魎とか百鬼夜行とか言ってすみません。しかしながら、これからも未知との遭遇を期待してます!

Report:立ち食いそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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