2020年8月31日、日本でもっとも古い遊園地の1つ、「としまえん」が閉園した。この日をもって94年の歴史に幕を下ろしたのである。その最後を見に行ったところ、「水プリンター」と呼ばれるすごいマシンに遭遇した! これは、地面に水で文字や絵をかけるというものだ。その印字速度がすげえ速い! リヤカーを引くだけで、スムーズに文字や絵が描かれていくじゃないか!! 何このマシン!?
・リヤカーを引くと文字が!
このマシンは「ドゥサイエンス」という会社のレンタル商品で、8月29~31日の3日間、としまえんでデモンストレーションが行われていた。水プリンターの搭載されたリヤカーを引くと、その後ろに文字や絵が水で地面に印字される仕組みだ。実機は箱でおおわれていて、その中を見ることはできない。スタッフの方に「どうなってるんですか?」と仕組みを尋ねたけど、企業秘密とのことで教えてもらえなかった。どうなってんのコレ?
実際にリヤカーを引かせてもらうと、後から後から文字が続いていく。描かれる文字がまた泣ける……。
「おもいで」
「たくさん」
「ありがとう」
マジで思い出たくさんありがとう! 子どもの頃にここに連れてきてもらったのは、本当に良い思い出だよ! ありがとう!!
文字だけでなく、ハートや星、牛などのカンタンな図案も地面に描くことができてしまう。水で描くから時間が経てば消えるのでとってもクリーンだ! 素晴らしい。
・思い出は消えない
驚きのマシンにせっかく会えたのに、今日でとしまえんともお別れだ。またどこかで会えるだろうか? 2023年前半にはこの地がハリーポッターのテーマパークとして生まれかわるらしいので、その時にはきっとまた会えるのかも……。
とにかく、94年の長きにわたって楽しませてくれたとしまえん、ありがとう! 人々の思い出は、水プリンターの文字のように、消えることはないだろう。でも、寂しいよう~、ぴえん……。
参照元:としまえん、株式会社ドゥサイエンス
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24